コマドトモミ

理学療法士として働きながら個人でもコンディショニングなど活動しています。関わる人の身体…

コマドトモミ

理学療法士として働きながら個人でもコンディショニングなど活動しています。関わる人の身体も心も風通しよく。男の子ふたり子育て中。自分の身体に向き合おうと思ったときに読めるものを中心に書いていけたらと思っています。他にも暮らしのこと子育てのことなど。フリーランスになるべく準備中。

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なんでこんなに頑張ってるんだっけ?と思った時に思い出す原点

この前ふとそう思ってしまった。退勤して保育園へお迎えに行く途中。 0歳児は預けられる時間が決まっているのだけど2日連続で数分遅れてしまった。 (そしてちょっと怒られた。肉体的に疲れている時に怒られるとずっしり重い…) 朝から始まり仕事が終わっても気が抜けない… やっぱりしんどくもなってくる。 前の職場で先輩のママさんが、 「最近仕事手抜いてるよ〜だって帰ってからも子どもたちと戦争みたいでさ、もたないもん。」 と言っていたのをよく覚えている。 その時わたしは一人目の妊娠

    • あなたの身体の舵を握るのはあなたです。

      最近TwitterのTLに流れてきた一言に、ふと立ち止まってしまった。 細かい言い回しは違うけれど以上のような趣旨。 自分の身体の主導権を他人に渡す、とは…?例えば自分のPCが壊れたとき…少しはネットで調べるけれど、私は機械に詳しくないので、触るのも怖くなって詳しそうな人や業者に頼んでしまう。 そして直って帰ってきたら、なぜ調子が悪かったのか理解しようともせず、直ったことに喜んで使い始めてしまう… (書いていて思ったけれど、なんという無責任!) このようなことが、PCを

      • 私産後うつだったかもな。変化しゆく自己イメージに気づいた出来事。

        先日子どもが一歳を迎えて、ようやく振り返れるメンタルになったと感慨深いし、ようやくnoteが書ける時間と体力が戻りつつあるのが嬉しい。 きちんと診断をされたわけではないので憶測にはなるけれども、一つの経験として記したいと思う。 前提を言えば私は医療者で、専門ではないけれど産後うつのことはもちろん知っていた。 産後の患者さんたちにもその知識を元に配慮して接したり、産後ケアの資料にまとめたりしたこともあった。 でもやっぱりそんなの関係ないのね…知識に納得できるようなメンタルで

        • 私という身体の境界は広がっていく、特に母親になってからは

          自分の内と外を隔てるものは皮膚である。 自分か、自分以外か、それは明確だ。 でもたとえば鉛筆を使って文字を書く。 シンプルな線から画数の多い漢字まで、筆圧を微妙に調整し絶妙な角度変化をさせながら書いていく。 ほとんどの大人は自分の指を動かすように自然に鉛筆を扱う。 それはまるで自分の身体の延長のよう。 道具は、時に身体の延長として働く。 道具を介する感覚は、その道具が馴染めば馴染むほど自分の身体に近くなる。 料理人にとってはそれは包丁かもしれないし、スポーツ選手にとっては

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        • 仕事のはなし
          6本
        • 雑談
          13本
        • 身体のはなし
          18本
        • 妊娠と出産
          12本
        • 子どもと私
          9本

        記事

          妻(夫)は自分の身体の延長という

          ある患者さんと話していた話。 その男性は十数年妻の介護をしていた。 もうすぐ80歳を迎えるにもかかわらず、仕事を続け、家事全般をやり、妻の身の回りの世話をし、さらには趣味も楽しんでいるという驚くべきパワフルな人だった。 身体に痛みがあってリハビリに通っていたのだが、症状が緩和するにつれて色々なことを話してくれた。 日常のこと、趣味のこと、妻のこと、昔のバブル期のときどんなことをして遊んだか…。 時には早朝から深夜まで続く妻の介護について愚痴を漏らすこともあった。 も

          妻(夫)は自分の身体の延長という

          余裕がない時に思い出したいハグの話

          ふたり目の妊娠中に、私が尊敬するある人に言われたことがある。 「子育てって大変だけど、子どもが構ってほしくて騒いでいたり、イライラしそうな時ほど一回ぎゅーっとハグしてあげるのよ。 ハグして少しお話ししたり、ちょっと待っててねってお願いするにしても3分もかからないけど、ずっとイライラしたままでいるよりも3分使ってお互い穏やかに過ごす方が気持ちいいから。」 そして私のことをハグしながら、コツを教えてくれた。 「ハグにはコツがあってね、両腕をめいいっぱい広げてから抱きしめて

          余裕がない時に思い出したいハグの話

          産後の身体を整えるために見落としがちな重要なこと

          産後、お腹周りを引き締めたくなるけれど果たしてそれは正解なのか…と常識をうたがってみる。 というより、患者さんをみているとそれだけでは解決できないことも多いから、疑いたくもなるのです。 たしかに必要不可欠ではあるけれど他にも大事な要素があるのではないだろうか…という話。 産後5か月になろうとしている今、2人の育児に慣れが出てくると同時に自分の身体が気になってくるもので。 仕事では産後の患者さんを診ることも多いけれど、実際に自分で産後の身体で経験しての気付きを残しておきた

          産後の身体を整えるために見落としがちな重要なこと

          思いっきり背伸びをしてみる

          身体を扱う仕事をしていると良く感じることがある。 足腰丈夫にに過ごすとは、詰まるところ、重力にどう勝つか、重力にどう負けずに生涯を過ごすかということだ。 産まれてから少しずつ重力に打ち勝って首が座り、立って歩けるようになる。 そして歳をとると重力に負けて腰が曲がり膝が曲がり歩きにくくなってくる。 その面で考えると、重力に抗うことが老いを食い止めることになる。 重力に抗せるのは筋肉だけだ。 だから筋肉は使わないといけないし、場合によっては鍛えないといけない。 だから

          思いっきり背伸びをしてみる

          たまには真上を見てみる

          普通に生活していると、意外に目線より上を見ることは少ない。 少し目線を上げたところでちょっと背の高い人と話すとか、ちょっと高い所に手を伸ばす時とか。 もうすぐ4歳になる息子はよく空を飛ぶ飛行機を見つけて教えてくれる。 飛行機は私たちの頭上を飛び去っていく。 私は真上を見上げることになる。 下を見ることはあっても真上ってみないもんだなあ… 少し目線を上げるだけでは真上は見えない。 顎を上に突き上げて、眼球を上に動かす。 首の前が伸ばされて、なんだか息を大きく吸い込める

          たまには真上を見てみる

          たまには自分の足を眺めてみるのはどうですか

          自分の足をじっくり眺めたことがあるだろうか。 足の甲はなんとなく見たことがあるかな。 もしかしたらネイルをする人なんかはしょっちゅう見ているかもしれない。 足の裏はどうだろうか。 ちょこっと、見てみるのはどうだろう。 私の足の裏は、お風呂上がりに保湿をしたはずなのにまあまあ乾燥している。 ちょっと外反母趾ぎみで、どちらかというと厚めかもしれない。 右足は踵の内側の方が皮膚が硬くて、左足は踵の外側の方が皮膚が硬い。 どちらかというと左重心で立っているのかもしれない。

          たまには自分の足を眺めてみるのはどうですか

          母親になることにやっと諦めがついた

          2人目の妊娠中から薄々感じていたんだけども、ようやく母親になることに諦めがついたように思う。 1人目が産まれて、生物学的には母親になった。子どもは可愛いしお世話だってもちろんするんだけど、自分自身は変わりたくないと強く思っていた。 育児を言い訳にせずに勉強し続けたいと思っていたし、仕事も時短にはなるけど手を抜かないと決めていた。 それらは悪いことではないけれど、何というか、すごく力まないといけなかった。 「私の時間」を削って育児をしている感覚だった。 育児がなければ本を

          母親になることにやっと諦めがついた

          産後のメンタルで夜中に想うこと

          産院を退院してからはふたりの息子の間に寝ている。 右を見れば長男が奔放に寝ていて、左を見れば次男が小さな体で寝ている。 寝ているだけなのになぜか2人とも一生懸命に見える。 私が死にゆく間際、走馬灯の中にこの瞬間のことが含まれているような気がして涙が出てくる。 授乳中に強く噛まれた胸は痛いし、少し暑い夜だけれどもなんて幸せな夜なんだろうとも思う。 親が子どもをどんな想いでみているか、子どもは知らないまま大きくなる。 自分が親になって初めてあの頃の母の気持ちが分かったような

          産後のメンタルで夜中に想うこと

          第二子出産。自分自身への健忘録として

          第二子の出産を終えた。 これから日常に、追われていくだろう自分自身へ、今日の特別な気持ちを忘れないためにnoteに残しておくことにした。 朝に出血があって、破水ではないものの予定日超過のため受診。モニターをつけてみるとお腹の張りと同時に赤ちゃんの心拍が落ちるのが気になるとの事で、午後から誘発しての出産となった。 誘発を始めてから2時間経たず我が子に会うことができた。 時間的には超安産だったけど、やっぱり楽な出産というものはなくて、「静かにそっと冷静な」お産とはいかず叫

          第二子出産。自分自身への健忘録として

          静かに待つこと。予定日超過。

          予定日をまあまあ過ぎている。 身体は日に日に重くなって、この暑さときてああ早く解放されたいとも思う。 妊娠出産って本当コントロール出来ないものだなあとつくづく思う。 というより、人間がコントロール出来るものなんて思っているより少ないという事なんだろう。 お腹に命を授かることを心待ちにして、妊娠が分かれば成長を1日1日待って、そして今は出てくる時を今か今かと待っている。 やれることはやって、静かに待つ。 その繰り返しだなあと思う。 とはいえ、その“静かに”というのが結構

          静かに待つこと。予定日超過。

          臨月の夜は長い

          あるあるらしいのだけれど、妊娠後期になってよく夜中に目が覚める。 産休に入るまでは疲れもあってかトイレに行った後すぐに寝ついたけれど、休みになってからというものなかなか寝付けない。 なかなか寝付けないと言うとネガティブに聞こえるが、深夜起きているのは1人だけというのは自由な時間に感じて結構良いものだななんて思っている。 気ままにスマホを触るときもあるけれど、暗い中でぼーっとしたり考えごとをしたりする。 お腹の中の赤ちゃんのこと、上の子のこと、出産のこと、家にいる夫のこと

          臨月の夜は長い

          出産のこわさと向き合うこと

          正産期にはいって、もういつでも産まれていいような時期にきた。 1人目は予定日超過だったから、2人目も遅いかななんて思いつつ、やっぱりそわそわしてしまう。 そう、やっぱり出産するのはこわい。 「産むのってやっぱりこわいよ」 ぽろりと出た本音を聞いた夫は驚いていた。 私は驚かれたことに驚いてしまった。 多少の不安はあれど、基本的には赤ちゃんが産まれる楽しみが大きいんだろう。 もちろん私も楽しみなんだけども、抗えない痛みが来ることへの恐怖がやっぱり拭えない。 夜な夜な、抗

          出産のこわさと向き合うこと