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もやもわ記

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日々のもやもやしたことや、もわっと出てきたことばをつづります。日記というわけではないので、たんに「記」です。
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#散文のようなひとりごと

気づいたらいつも「ケアラー」になってしまうのはなんでだろう

気づいたらいつも「ケアラー」になってしまうのはなんでだろう

ことしの9月まで働いていた、日比谷のイタリア料理店の店長(男性)は、いい人だったとは思う。

だけど、関係性というものにおいては、わたしとは、わたし自身、そんなふうに、また自分からその職場を去らなければいけなくなるなんて、最後の最後に限界がくる瞬間まで、思ってもいなかったけど、よくないものだったんだな、ということを、わたしはまたひとつ、知った。



いつからが分岐点なのかはわからないけれど、わ

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秋だからかなんでもないことをなんでもなく語る

秋だからかなんでもないことをなんでもなく語る

「持つ」ということはなんなんだろうか、ということをふと思った。

先日、<わたしは、東京でいろいろなものを持ちすぎてしまった。だから東京を手放して、ある場所に住むことを決意した>という人の話を聞いた。

それと同じ時期、また別の人が<あの人は、とてもたくさんのお金や肩書きを持っていたけど、全然幸せそうではない。幸せと持つものは、比例しないんじゃないかな>と話していた。

それぞれ、別の人の話だけど

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かかわりたくないわけじゃなくて距離の近さが怖い

かかわりたくないわけじゃなくて距離の近さが怖い

さいきんの気持ち、文字にしてみようと思う。

あっちゃこっちゃ思うことがあって、頭の中がとても忙しくて、入っては消え入っては消えるような思考をつかまえることもできず、わちゃわちゃ状態すぎて、書き留めることがとても難しいのだけど、それでもテーマを絞って、ひとつ、それでも、そのなかでもいちばん自分を悩ませることをいうとしたら、それは、いくつになっても、ずっと、人との距離感が難しいな、ということだと思う

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「障害者なんだから皿洗いでもやって引っ込んでろ」と言われたことがきっかけで考え続けてきた、わたしの「働く」ということ

「障害者なんだから皿洗いでもやって引っ込んでろ」と言われたことがきっかけで考え続けてきた、わたしの「働く」ということ

きのう、久しぶりに、かちんとくることがあった。

もちろん、わたしはしょっちゅう「そのものの言い方はないだろ」などといったささいなものの言い方をめぐって、かちんとくることはあるのだけど、それはそのときだけかちんとなっているだけでたいしたことなかったりする。

でも、きのうのケースは、「自分」のなかに、土足ずけずけと踏み込まれた、境界を脅かされたことによる、ぜったいに許してはいけない、かちん、だった

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ほんとうは「つながり」たくもないし「共有」もしたくない

ほんとうは「つながり」たくもないし「共有」もしたくない

きょうは、いろいろ無理をして、心や体が疲れてきたのだろう、ものごとをネガティブなほうにしか考えられなくて、なんでも悪くとって、猜疑心もマックス、みたいな状況になった。

そういうときの自分の悪い癖だけれど、白黒はっきりつけたがるし、早く結論を出したがるし、決めつけてなんでも悪にしたがるし、考え方も極端だし、仕事もやっていることも、すべてまた辞めてリセットしてしまいたいと思ったり、無責任なことを言う

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メジャーど真ん中のコンテンツの話ばかりでつらい気持ちを綴ってみた

メジャーど真ん中のコンテンツの話ばかりでつらい気持ちを綴ってみた

さいきん、よく入るようになったイタリアンのバイトで出会ったいろんな世代の人たちと、仕事の合間だったり、仕事終わりやプライベートでごはんとかしておしゃべりする機会がすごく増えた。

飲食関係の仕事をするようになってからのこれまでの自分は、仕事は仕事と割り切って、「じゃ、帰ります」といってプライベートとは完全に切り離していた。

それは、ぎすぎすしていたりいじめやパワハラが当たり前にある職場だったこと

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性の目覚めという原体験を抱えながら大人になってみて…

性の目覚めという原体験を抱えながら大人になってみて…

幼稚園の年中のときだった。

いつもわたしは祖母のお迎えで、幼稚園から家に帰って、「おじいちゃま(おじいちゃんじゃなくて、そういうふうふ呼ぶように家で言われていた)ただいま」と言いながら、祖父の部屋に向かうのが日課だった。

それから、おやつを食べながら、祖母と藤田まことが出ている刑事ドラマの再放送だったりキテレツなどを見たりしながら、そのうち水戸黄門が始まって、夕食を食べ始める、みたいな流れだっ

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拝啓ベビーカー様 誰もがマイノリティ性を持ち合わせているとして

拝啓ベビーカー様 誰もがマイノリティ性を持ち合わせているとして

さいきんは、都内のとある日本料理店で、楽しくお仕事をさせていただいております。

きょうも、いつもどおり楽しくお仕事を終えられるはずだったけれど、最後にすごくがっかりすることがあって、いろいろ思いの丈も詰まってきたので、文字にしてみようと思い立った次第です。

(基本的にわたしは、おもしろかったこと、いいことは、「そのとき」「いま」が最高のピークなので、

ほんとうは、ネガティブなことではなく、そ

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吐け口にされやすい自分のことをつらつらと

吐け口にされやすい自分のことをつらつらと

さいきん本格的に気づいたことがある。

それは、自分は、「人に当たられやすい」んだなあ、「吐け口にされやすいんだなあ」ということだ。

ずっと、そういうことには悩んできていたのだけれど。



さいきんは、飲食関係の仕事をずっと続けているのだけれど、それ以前から、同僚に、「mieさんって、なぜか○○さん(その職場にいちばん長くいる人だったり、上司だったり)から当たりが強いよねえ」などと何気なく言

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「お嫁さん」になりたかったという話&近況

「お嫁さん」になりたかったという話&近況

わたしの幼い頃からの夢は、「お嫁さん」になることだった。

小学校のときも、中学校のときも、高校のときも、クラスメイトが、ケーキ屋やスチュワーディス、小学校の先生、パイロット、医者、弁護士とかとか、「将来の夢」を卒業文集だったり、休み時間だったり、授業でだったり語るとき、なぜかみんな「職業」を語ることが不思議だった。

そんなとき、「将来の夢って、なんでみんな仕事なの?」と思ったけれど、わたしが思

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近況つれづれ:生まない生めない人間には価値がないと言っているような「社会」に興味が持てなくて

近況つれづれ:生まない生めない人間には価値がないと言っているような「社会」に興味が持てなくて

さいきん、「社会」というものに、ますます、いよいよ、興味が持てなくなってきている。

冷める、というか、しらけるというか。寒いなー、と。

きょう、スープストックで、離乳食を無償提供するというニュースに、ネットでいろんな意見が寄せられているのを見た。

スープストックは、自分のとても好きな居場所だ。20代のときから、もう何杯スープをここで食べたか、何回利用したのか数えられないくらいだし、どれだけの

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【近況】一から十まで説明しなくていいことに気づく/わたしの「表現」について

【近況】一から十まで説明しなくていいことに気づく/わたしの「表現」について

おひさしぶりです。

さいきんは更新が滞っておりまして、いろいろたくさんなことがありました。

たぶんぜんぶはとうてい書ききれなくて、でもさいきん、わたしはなにからなにまで一から十まで詳細に説明できないと気が済まない人なんだなということに気づいたんですよね。

それで、なんの義務感かわからないのだけれど、けっこういろんな場所で一から十までめちゃくちゃ丁寧に詳細にわたっていろんな人に説明してきたのだ

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「まだなにも始まっていない」と思えるということ

「まだなにも始まっていない」と思えるということ

さいきん、社会保険労務士(社労士)の勉強を独学で始めました。

それは、ひょんなきっかけからでした。

昨年の秋頃、ある現役社労士の方と全然関係ない世間話をしていたところ、「社労士の仕事が、mieさんがこれまでしてきた経験ととても親和性があると思うから、資格試験を受けてみたら」と勧められたからでした。

そう言われて、すごく意外でした。

そういう士業みたいなものって、自分とは世界がちがいそうだな

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「さよなら」が別れじゃなくて

「さよなら」が別れじゃなくて

X月X日

学生時代から仲良くしてくれてるともだちKちゃんが、いよいよ来年、北アルプスのふもとに、だんなさんと1歳になる娘さんと3人で、東京から移住することになった。

Kちゃんは、わたしが10年ちかくいた新聞社を辞めて、東北の山間部に移住を決めたとき、ほかの人たちが「すごい決断だね」とか「がんばって」と言ってくれたなかで、「楽しんで」とだけ言ってくれた。

わたしはそのとき、たくさんのともだちに

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