樋谷良平

理学療法士、FP協会認定ファイナンシャルプランナー AFP 訪問看護ステーション理学…

樋谷良平

理学療法士、FP協会認定ファイナンシャルプランナー AFP 訪問看護ステーション理学療法士(課長) 「お金のリハビリ」という内容で子供から高齢者まで全国で講義を行なっています。https://twitter.com/pt_toitani

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樋谷良平
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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資にデータは必要

19世紀ドイツの思想家フリードリヒ・ニーチェは、 「過去を無視すれば片目を失う。過去に生きれば両目を失う」 と述べました。 歴史を知ることは大切ですが、それに執着…

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外国為替証拠金取引は、 ①業者がしっかりしている ②取引の仕組みを十分に本人が理解している ③自分で管理できる範囲のリスクを知っている を満たせば優れた外貨運用の…

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・人間は手放せない

自分が保有するものに高い価値や愛着を感じ手放したくないと感じる心理現象があります。 人は無意識に、 「手放すことは損」 「手に入れることは得」 と捉えます✋ する…

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・人間は昔からリスクを分散する事を知っていた

リスクマネジメントの金融的側面からは少しかけ離れますが、昔の商人達は早い時期からリスクを分散することを学んでいました✋ 例えば、シェークスピアの「ヴェニスの商人…

樋谷良平
2週間前
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理学療法士による「お金のリハビリ」 実践編①〜健全な資産形成〜

理学療法士による「お金のリハビリ」 実践編①〜健全な資産形成〜

これまで色々な方の資産形成の相談やセミナーの講師をやってきました。

僕の強みである、理学療法士とFP両方の知識を合わせて考えた結果は、

近道や楽して儲ける事は出来ないという事です✋

しかし、何もしなければ何も変わらないのも事実です。

人間は、お金の前ではとても不合理な判断を繰り返すので、その特性を知り対処する事でお金に強く、騙されなくなります😁👌

金融機関にカモにされない様に、またお

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・ネットでの情報収集をする際に気をつける事

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・ネットでの情報収集をする際に気をつける事

ネットでの情報収集を行う際、自分に都合の良い情報だけを参考にする「確証バイアス」に影響され、偏った判断をしてしまう可能性があります。

ネットを活用して情報を収集した場合に、自分の認知バイアスに注意していたとしても、狭い範囲の情報で判断してしまうんです💦  

ネットにおける「パーソナライズ」の影響で、多くの人が情報収集に用いる大手webサイトには読者がみたいと思う情報を優先して表示する仕組みが

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・リスクの感じ方が違うのは良いこと

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・リスクの感じ方が違うのは良いこと

リスクに対する感じ方が人によって異なるのは、実は良い事なんです✋

もし、誰もが全てのリスクに対して全く同じような評価を下せば多くのリスクを伴う好機というものは見送られます。 

冒険好きの人々は、大きな利益を得る小さな確率に大きい効用を感じ、損失を伴うより大きな確率にはあまり効用を感じません。 

元本を維持することに大きな目標を置く人々は、利益を得る確率にはさほど大きな効用を感じませんしね。

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資に興味があるあなたに言いたい事

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資に興味があるあなたに言いたい事

投資をして成功すれば、お金が増えます。

そのお金で自分や大切な人の経済的セーフティネットを作るのも、子供の学資を手堅く運用するのも、住宅ローンを完済するのも問題ありません👏 高級車を買ってもいい、あなたのお金の使い方に他人は口を挟めません。 

ただ一つ知って欲しいのは、
「過度に贅沢な暮らしをしようとして、大きなリスクを背負うのではなく、十分な暮らしが出来るお金を確実に得る」方が安定します。

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・価格で価値は測れない

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・価格で価値は測れない

「数学者がリスク計測の研究を始めて以来、次のような説が一般的に認められてきました。それは期待値は可能な利益とそれが起こりうる回数を掛け合わせ、それが起こりうる回数の合計で割ることによって算出される」

ダニエル・ベルヌーイは、この仮定は実生活で人間がどのように意思決定するかという記述としては欠陥があると主張しています。

なぜなら、この仮定は事実にのみ着目して予測不可能な未来に向かって意思決定をす

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・外貨で資産を運用した方がリスクが減る人

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・外貨で資産を運用した方がリスクが減る人

海外に頻繁に出かける場合や、子供が将来海外留学を希望している場合の人は金融資産に占める外貨運用の比率を高める事でリスクが減る事があります。

ですが、個人差がかなり大きいです✋

しかし、国内での生活だけを前提にしながら「3割くらいは外貨で運用した方が生活リスクは下がる」というアドバイザー達の説明は無理があります。

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・なぜネットでは買いすぎるのか?

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・なぜネットでは買いすぎるのか?

ネットを使用しての買い物は注意が必要になります✋

一つ目の注意点は、「お金を使っている感覚の欠落」です。 財布から現金を取り出して手渡すリアル決済はお金を支払ったことが実感できます。

一方、ネット決済は現金の移動がなく支払額、引き落とし額などの数字が示されるだけなので、お金を使う実感や残高が減っていく感覚もありません。
  
このように、支払い方でお金の価値の感じ方が変わるのは「メンタル・アカ

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資をすると必ず直面する問題

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資をすると必ず直面する問題

投資を続けていると資産を売却することが必要になる時が必ず訪れます✋

そして「いつ売るか」ほど、投資家の頭を悩ませる問題はありません。

なぜなら、売りに際して私たちは投資の世界で最も協力な2つの行動バイアスに直面するからです。

① 「上昇期を逃すことへの恐怖」
       と
②「下降期で損をすることへの恐怖」

です。

この2つは投資のあらゆる決定に疑問を生じさせる不安心理になります。

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・円安だから外貨を買えと言うFPは偽物

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・円安だから外貨を買えと言うFPは偽物

「円安が日本国内のインフレ率に与える影響は大きいから外貨を買え」とたくさんのFPがアドバイスします。

ただ正しいのは、
「円安が日本国内の消費者物価に与える影響は意外と大きくない」が正しいです✋

そもそも日本は資源が少なく石油もほぼ100%輸入に依存しています。

食料品もそのイメージが強いですが、実は日本は世界の主な国の中で最も輸入依存度が低い国なんです。

なので、日本で生活している個人は

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・紙幣をコピーしたらどうなる?

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・紙幣をコピーしたらどうなる?

紙幣は毀損しても罪にはならないことが多いですが、お金として使う目的がなかったとしても、コピーをするのは罪に当たる可能性があります。

ごっこ遊びや金融教育のためであったとしても、紙幣のコピーはNGなんです✋

紙幣を使用する目的でコピーすると、通貨偽造罪に当たります。使用する目的がなくても紙幣のコピーをつくるだけで、通貨及証券模造取締法という法律違反になり、1カ月以上3年未満の懲役となります。  

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・返報性の原理

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・返報性の原理

この心理は人が他人から何らかの施しを受けた際に「お返しをしなければならない」「申し訳ない」などと考えてしまう心理作用です✋

例えば、スーパーで試食をした後に、なんとなく買わなければいけない気がするのは返報性の原理によるものです。   

この心理によって返品無料にしてもらうのが申し訳ないから買おうと考えてしまう可能性もあります。  

現実の価値を忘れてしまうんです💦

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 保険会社とカジノが似てる点

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 保険会社とカジノが似てる点

イタリアでは農家は協同組合を設立して悪天候に対して保険をかけています✋

イタリア最大の銀行の一つになった「モンテ・デ・パスキ」はそう言った農業組合の仲介者としての仕事もしていました。

保険会社は損害を被らなかった人の保険料を用いて損害を被った人々への支払いにしています。

同じ事はカジノにも言えます。カジノは勝者に対して掛け金の中から支払いをしますが、掛け金の中身は常に敗者から補給されます。

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資にデータは必要

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・投資にデータは必要

19世紀ドイツの思想家フリードリヒ・ニーチェは、
「過去を無視すれば片目を失う。過去に生きれば両目を失う」 と述べました。

歴史を知ることは大切ですが、それに執着すると道に迷いやすくなります。

だからこそ、データに基づく投資が人気があります✋

経済学者のジェレミー・シーゲルは、

「人は大量かつ明確な歴史的データより、恐怖に突き動かされ投資をしている」

と伝えているように、投資は感情に左右

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・為替取引をするには3つを満たすこと

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・為替取引をするには3つを満たすこと

外国為替証拠金取引は、

①業者がしっかりしている
②取引の仕組みを十分に本人が理解している
③自分で管理できる範囲のリスクを知っている

を満たせば優れた外貨運用の手段となりえます✋

外国為替証拠金取引は、「よく切れる刃物」の様なもので、悪意のある業者が客を傷つける凶器として使うことも出来るし、技量がない客が使えば自分も傷つけてしまいます。

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・人間は手放せない

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・人間は手放せない

自分が保有するものに高い価値や愛着を感じ手放したくないと感じる心理現象があります。

人は無意識に、
「手放すことは損」
「手に入れることは得」
と捉えます✋

すると損失回避の性質から手放すことを避けるんです。

それはすなわち、保有するもの価値を実際より高く感じているともいえます。

また、損失回避が働くと喜びと悲しみの量は同じにはならないことも発見されていて、悲しみは喜びの2倍以上に感じてし

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理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・人間は昔からリスクを分散する事を知っていた

理学療法士による「お金のリハビリ」💴 ・人間は昔からリスクを分散する事を知っていた

リスクマネジメントの金融的側面からは少しかけ離れますが、昔の商人達は早い時期からリスクを分散することを学んでいました✋

例えば、シェークスピアの「ヴェニスの商人」に出てくるアントーニオの言葉は有名です。

「私の投資が船一隻にかかっているわけでもないし、ただ一つの場所にかかっているわけでもない。私の全財産だって、この一年の運不運だけでどうなるわけでもない。だから、私の船荷のことで気が滅入っている

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