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認知症✧介護

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私の経験をもとに、認知症介護についてなどをまとめています☺︎
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#若年性認知症

認知症本人からのメッセージ

認知症本人からのメッセージ

それぞれの人生若年性認知症と診断された3名
仕事で約束していたことを忘れたり
仕事の手順がわからなくなったり
人とのコミュニケーションがうまくできなくなったり

職場の人が気付いたり、家族が気付いたり
自分で病院に行ったり様々です

でも共通して
『早く病院に行って診断してもらうこと』
『それがこの先の人生をどう生きるか早く決められる』

診断されて、ずっとポジティブに前向きだったわけじゃなくて

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さくらんぼ

さくらんぼ

✩来年とりにおいで

畑にさくらんぼの木があって
来年とりにおいでって言ってくれてた

認知症の80代おばあちゃん
自転車乗ったり
買い物に行ったり
予定はカレンダーに書いて
約束も覚えてくれてました

冷蔵庫はいつもぱんぱんで
賞味期限切れがほとんどの状態
ヘルパーさんが整理しに来てくれてました

最後に会ったのは去年の12月
毎月、介護予防教室で会えると思ってました

だから介護予防教室終わっ

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やっぱり自分なんだな

やっぱり自分なんだな

考え方は自由
zoomでの認知症予防の講義で
講師の方が言った言葉

「私は絶対認知症になりたくない」
「家族に絶対認知症になってほしくない」
だから、認知症予防の講義をしていると

それを聞いた瞬間、
まだ講義も始まってないのに
zoom遮断してやろうかと思いました

認知症の方やその家族は
それを聞いたらどう思うだろう

私はとても気分が悪かったです
傷つきました
不快でたまりませんでした

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憶えてくれてる人がいる

憶えてくれてる人がいる

認知症になるってどういうことなんだろう

新薬のことが話題になり
今日も職場で話をして
doctorからも話を聞きました

アルツハイマー型認知症って
脳にアミロイドβやタウタンパクという
たんぱく質が異常にたまって
それに伴い脳細胞が損傷したり
神経伝達物質が減少したりして
脳の全体が萎縮して
引き起こされると考えられています
(諸説あり)

なんでたんぱく質がたまるかなどは
わかっていないよう

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広く深い愛

広く深い愛

✩なんで私が??

私がMSW(医療ソーシャルワーカー)を
していた時に思っていたことです

「これって私の仕事?」

「これって私の仕事じゃないよね?」

「なんで○○(部署)やらないの?」

「こんなことも○○(部署)説明できないの?」

恥ずかしながらこんなことを思っていました

自分の仕事に枠を作り
これはMSWの仕事かどうかだけで判断

病院の中での仕事って
ドクターの仕事
ナースの仕事

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おかげさまです

おかげさまです

なりたくない病気NO.1

それは認知症です

認知症になると治らない
どんどん忘れていって
自分でできることもなくなって
最後は亡くなる

そんなイメージでしょうか

かわいそうに
いい人だったのに
頭が良かったのに
信じられない

そんな言葉をよく耳にしました
その度に複雑でした

過去の自分と今の自分を勝手に比べられ
かわいそうにと思われて
それは今、認知症と向き合っている人にとっては
余計

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自分を認めて受けとめる

自分を認めて受けとめる

✩働きたい気持ちは忘れない
最近、仕事で若年性認知症の方を
担当することになりました

60歳の男性で働きたい希望がある

別のことで入院して
頭部MRIの検査で脳の萎縮がわかり

若年性アルツハイマー型認知症と診断
されました

さっき言ったことを忘れる中でも

働きたいという願望があります
その気持ちは忘れていないのです

私のお父さんも
働きに行ってくると言って
デイサービスに行っていました

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投げやりにならないで

投げやりにならないで

✩この先の不安

お父さんが認知症になって
急に怒ることも出てきて
手を出そうとしたり
出したこともありました

言っていることも辻褄が合わなくて
『ここは家じゃない』
『俺の服がない』

興奮していると
『お前誰や』
って言われることもあって

『娘?娘って何や』
って言わたり

私よりお母さんの方へ
強く当たっていました

それを見てるのは毎日辛くて
だんだんと認識できなくなってるのか
このま

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経験も知識も

経験も知識も

✩経験だけじゃ
私は認知症介護、在宅介護
の経験はありますが

やっぱり経験だけでは
事足りないというか

自分だけの気持ちを伝えるとか
私のときはこうだったよとか
私はこうやって対応したよとか

そういうことはできます

でも実際、
それが役に立つ人もいれば
もっと具体的なことを知りたいとか
どこに相談に行ったらいいのかとか
制度などの現実的な問題

ここはやっぱり専門職が強い

私の知識では解

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できることは前もって

できることは前もって

☆新しいかたち
コロナで在宅介護も変わりつつあります

介護サービスも利用を減らしたり
感染予防にエプロン、ゴム手袋、
フェイスシールドなど
できる限りのことはする

とりあえず今はそれで乗り切るしかない

在宅介護をしている方の話を聞くと
介護サービスを減らしている方も多いです

そこで勘違いしてほしくないこと!
介護サービス減らしても生活できるってことは
普段の介護サービスの量は
使いすぎなん

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できることは前もって②

できることは前もって②

誰もやらなかったらやるしかない

この先も何があるかわかりません
それは誰にもわからないし
予想はできません

悪いことも考えたくはありません

でも私は悪いことを考えるんじゃなくて
転ばぬ先の杖を用意しておくことは
必要かなと思います

その時になって考えてたら
遅いことがあります

今は介護サービスを利用せずに
在宅生活ができてるから大丈夫
でも何か起こってからでは遅いこともあります

主たる

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自分の違和感は正しい

自分の違和感は正しい


✩虐待じゃないのか

お泊まりデイサービスでの虐待を疑い、
確実にこれは虐待だと思う出来事がありました

以前にも書きましたが、

その時はいいと思っても
https://note.com/thisishikaru/n/ne3f7de413153

お父さんは唾を吐くという行為がありました
それは周りから見たら不潔に感じることだと思います
それは理解できます
お父さんはいつも一人で隅っこに
追い

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休憩して休憩して休憩するのだ

休憩して休憩して休憩するのだ

周りを見る前に
https://note.com/thisishikaru/n/nfb70b03bdfd9

☆職業訓練が終わると

アロマテラピーの職業訓練は3ヵ月でした
3ヵ月はとても楽しかったです!
お父さんの夜中の家探しは続いていたけれど、
外に出ることが嬉しかった

でも終わったらすぐ帰るようにしていました
お母さんが心配だったからです
ずっとお母さんは無理して頑張ってました

私は

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家探しを手伝う日々✩認知症介護

家探しを手伝う日々✩認知症介護

仕事と介護
https://note.com/thisishikaru/n/n011ce7f4c7c3

☆家探し
夕方のお父さんの家探し(徘徊)、
夜間の家探しは毎日続きました

家探しについて行き、朝は仕事に行く
元々、仕事を辞めたかったのですが
朝起きて仕事に行くのがだんだん辛くなり、
介護にだけ専念しようと思うようになりました

仕事がなかったら
夜間の家探しもついて行っても、
昼間寝れる

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