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ピンチをアドリブで乗り越える技

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2023年3月の記事一覧

ピンチをアドリブで乗り越える技 18/100(クロス・ボディー)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

今を読む解像度ピンチに陥った時、相手が全裸でいることを想像すると良いと言われます。

わたしはこれを実践したことはありませんし、あまりしたいとも思わないのですが…
恐怖心を取り除いて、滑稽さを見出すことによって、心を軽くするという意味だと思います。

べつに全裸に

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ピンチをアドリブで乗り越える技 17/100(深化)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

突拍子もない提案になってしまい、他の演者や観客がついて来れない料理研究家の土井善晴氏は、私たちは、もうそろそろ「進化」はこれぐらいにしておいて、「深化」を進めなくてはと言います。

資本主義社会において、常に美味しいものを追い求め、新しいもの、バエルものに一喜一憂

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ピンチをアドリブで乗り越える技 16/100(度胸)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

一歩踏み出す度胸わたしは幼い時から臆病でした。

土手とかに、ちょっと急な坂ってあるじゃないですか、1メートルぐらいの。上りはまあ良いとして、あの急勾配を下がるって、ズリっと、滑りそうで怖いんですよね。
別にそういう経験をしたことがあるというわけでもないのですが、

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ピンチをアドリブで乗り越える技 15/100(型)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

型であって、感情は関係ありません前回の話では、『I Love You / I Hate You』とは、一種の型であり、そこに感情は要らないというお話をしました。

今日はその「型と感情」の話を少しさせていただきます。

例えば狂言には、『笑う型』と『泣く型』という

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ピンチをアドリブで乗り越える技 14/100(I Love/Hate You)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

ギリシャ演劇の時代より、演劇は聞くものいつものルールに則って考えると、毎回のテーマは、前回の一文から引っ張ってくるので、ギリシャ演劇の話や、観客=聞くという話をしなくてはいけません。でも、実は、Twitterで調子に乗って別の予告をしてしまったので、今回はテーマを

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ピンチをアドリブで乗り越える技 13/100(エ・ボン)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

敢えて大雑把に分解前回までは、表現のタイプを3つに分解して捉える『三つの輪』をご紹介し、ピンチに陥った時、意図的に表現の幅を広げることで、解決につながるのでは?という話をしてまいりました。

今回はさらにシンプルです。



ボン

この2つに分類します。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 12/100(三つの輪3/3)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

意識的に輪を変えてみる3回に分けて、『3つの輪』というツールをご紹介しています。今回はその第三弾です。

このツールはシンプルで分かりやすい上、応用も効くので非常に重要なのですが、これを文章で説明するということに苦戦してます。

ビデオかなんかを貼り付ければ、正直

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ピンチをアドリブで乗り越える技 11/100(三つの輪2/3)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

『三つの輪』は
身体表現と発声を、あえて大雑把に3通りのパターンに分けて捉える3回に分けて、『3つの輪』というツールをご紹介しています。今回はその第二弾です。

『ひとつめの輪』は一人称。自分の世界

『ふたつめの輪』は二人称。相手との世界

『みっつめの輪』は三

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ピンチをアドリブで乗り越える技 10/100(三つの輪1/3)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

正しい目線って、どこを向いていれば良いのでしょうかね??3回に分けて、『3つの輪』というツールをご紹介します。

これは、とてもシンプルなので汎用性があり、日常生活においても結構頻繁に使うツールの一つです…

ピンチに陥った時、
自分が何をしているのか、何をしたら

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ピンチをアドリブで乗り越える技 9/100(目線)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

あなたの目線は、どこを見ていますか?「目は口ほどにものを言う」
といいますが、急に視線を感じてビクッとしたり、目と目があって、どきっとした経験は皆さんあると思います。

私は、人間の眼って、X-MENのキャラクターのように、何かしらのビームを出してるのか?と思った

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ピンチをアドリブで乗り越える技 8/100(ヘリコプター)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

自分を俯瞰して見ている冷静な視点ピンチに陥った時、自己の意識の中に埋没するのではなく、自らを俯瞰して見る視点を持ち、周りの環境や相手に傾聴するという話をしてきました。

今回ご紹介する『ヘリコプター理論』も、俯瞰するという意味では同じなのですが、角度(高度?!)が

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ピンチをアドリブで乗り越える技 7/100(The Witness)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

頭上から自分のことを見ている存在前回は”The Little Fucker”という怪物をご紹介しましたが、
もう一つの重要な存在に、
“The Witness”
があります。

“The Witness”は、あなたのことを守ってくれる守護霊のような存在で、”The

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ピンチをアドリブで乗り越える技 6/100(The Little F**ker)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

自分のことばかりに集中していると、どうしても、パニクってくる。
パニックになる原因はいくつかあって、先述の身体状況
(肩が上がっていたり、重心が高い、呼吸が浅いなど)
もそうですが、

ここからは、もっと心理的な状況。意識の持ち様のお話をしていきます。

まずは、

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ピンチをアドリブで乗り越える技 5/100(傾聴)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

未知は恐怖に繋がります。有難いことに記事を見てくださる方々が少しずつ増え、嬉しい反面、さらに精度を上げなくてはいけないなとは思いつつも、ピンチに陥った時に役立つ、アドリブと演技の技術について、自問自答しながら、アドリブ的に(うけうりですが…)引き続き綴っていきます

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