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解決すべき課題はそこにはない
秋田県横手市での市長の発言を受けて、考えたこと。
その発言とは次のようなもの。
「地元業者によるJR横手駅前再開発ビルの不良工事問題を受けて、新しい体育館と市民会館の工事で地元業者を優遇しない方針を示し、入札に参加しないように要請したものです。」
そもそもの始まりは「地元建設業者優遇措置」により地元建設業者を受注者とした工事で施工不良が発生したことにある。
ここで横手市長が下した結論は、「地元
反対意見が必要なんです。
反対意見が必要なのだ。
ある人、ある組織によって示されたひとつの見解に対し、それを否定してみせる。否定し得る根拠を挙げてみせる。
安易に同調するのではなく、あえて否定するのである。
それこそ、技術者として必要な姿勢である。
例えば、こんな場面を考えてみよう。
あるミーティングで、課題に対して方向性を決定するようなひとつの見解が示されたとする。その時点での比率は、[1:0]となる。示された見解
永平寺へ行ってきた。
永平寺へ行ってきた。
永平寺は、現在の福井県永平寺町の四方を山に囲まれた深山幽谷の地にあり、寛元二年(1244年)に道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場で、曹洞宗の大本山である。
自宅から北陸自動車道を使って約1時間。
車を永平寺から少し離れた駐車場に止める。料金300円は安い。しかも、向かいにある店で利用できる300円の割引券付きである。ちょうど昼食時でもある。息子は「ソースカツ丼とおろ
ミクロな視点とマクロな視点の両立
部分的な最適解は、必ずしも全体的な最適解にはなり得ない。
全体的な最適解は、必ずしも部分的な最適解にはなり得ない。
そんな中で、部分的な最適解を求めるべきか、全体的な最適解を求めるべきか。
「部分を犠牲にしてでも、全体を求めるべし」というのが”正解”となりそうだが、本当にそうだろうか?
すべての部分の最適化が、全体の最適化につながるか?
それはそんな気がする。
だが、すべての部分を最適
2020-05-06 「私の考え」を読んだ
この休みを利用して、三浦瑠璃著「私の考え」を読んだ。
この作品は、2016年から2018年に掛けて『週刊新潮』に連載されたものをまとめ・編集したものである。
この本を読んで、つくづく作者の明晰さを実感した。
論じる事象に対し、バイアスを排除し、多方向からの視点を持って、簡潔に、分かりやすく論じており、質の高い文章となっている。
テレビのワイドショーやニュースでは、限られた視点で、決められた