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解決すべき課題はそこにはない

秋田県横手市での市長の発言を受けて、考えたこと。
その発言とは次のようなもの。
「地元業者によるJR横手駅前再開発ビルの不良工事問題を受けて、新しい体育館と市民会館の工事で地元業者を優遇しない方針を示し、入札に参加しないように要請したものです。」

そもそもの始まりは「地元建設業者優遇措置」により地元建設業者を受注者とした工事で施工不良が発生したことにある。

ここで横手市長が下した結論は、「地元業者=技術力不足」、故に「地元業者に重要な建築物の工事は任せられない」といったものである。

そもそも「地元建設業者優遇措置」を取り入れた時点でリスクはあったはずである。そのリスクを認識し、受け入れたうえで採用した制度のはずである。
一度の失敗でその制度自体を反故にするのは早計ではないだろうか。
地元業者を排除することが優遇措置や今回の不良工事における課題を解決する方法ではないはずだ。今回の横手市長の対応には「解決すべき課題はそこにはない」と言わざるを得ない。

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