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自分語りエッセイ

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淡々と自分語りをします。 自分を理解するための言語化なので、結論が出るまでダラダラ書いています。 基本的に長文です。
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#エッセイ部門

鞭と真綿のコラボレーション~親は誰もが毒親という話~

先日「"叱る"依存がとまらない」という本を読んだ。

その中で、叱られ続ける中で時折優しくされることが被害者側にとっては報酬になってしまい、いつか褒められるその日のために叱られる日々を受け入れてしまう現象について書かれていた。

トラウマティックボンディングと言うらしい。
(こちらの添付画像に読んだ本のメモをまとめています)

いつも怒られたりなじられたりしていても、時折優しくしてくれる。
時折認

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"出来ないひと"こそが"出来るひと"を救う

映画「ディア・ファミリー」を観てきた

CMで観て「ちょっと情緒揺さぶりに行きたい」という謎の動機で、この映画を観てきた。狙い通りめっちゃ揺さぶられた。

観たいなぁと思ったからといって、映画を観に行く時間を捻出することは案外難しい。平日の日中は子どもが学校に行く時間が不規則だからだ。
家に子どもがある程度まとまって不在になる時間がないと、まだ映画館にはなかなか行けない。

でも「行きたいなぁ」と

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特別児童扶養手当が通った

通称:特児。

要は『育てるのが大変な子どもを育てている養護者に、その子どもを育てる環境を整えるための支援金を出しますよ』ということである。

でもこの特児、大抵の自治体で

「IQがある程度高いと出ない」
「投薬していないと出ない」
「手帳を持っていないと出ない」

…など、傍目から見てわかりやすい状況がないと承認されない…というのが一般的に多い。

次女は多動が激しかったので、幼稚園のときに特

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出来ない子は、出来る子だ。

出来ない子は、出来る子だ。

うちの娘はふたりとも、お迎えに行ったときの車に乗り込むまでの時間が他の子たちより圧倒的に長かった。

なんでみんなそんなすんなり車に乗るんだろう、と不思議だった。
どんな声掛けしても、娘は興味のあるものを見つけては遊びだしてしまう。

たまに娘につられて遊ぶ子もいたけど
「そろそろ帰ろう」と母親が一声かけたら「はぁい」と言ってすんなり遊びをやめて帰る子の方が多く、衝撃的だった。

何で他の子たちは

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髪をバッサリと切った話

髪をバッサリと切った話

私の髪は5年以上、ただ伸ばして縛るだけだ。

子育てにいっぱいいっぱいで、マメなお手入れが必要な長さにはしたくなかった。何より自分の髪質にクセがありすぎて、どうせどんな髪型も上手くいかないのだ。

縮毛矯正をかければどうにかなるけど、お金も時間もない。
伸ばしっぱなし、縛りっぱなしが楽。

でも、写真で自分の後ろ姿を見るといつも何だか悲しくなった。

伸ばしっぱなし縛りっぱなしの自分は基本鏡では正

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不登校当事者の知見を集めようとしたらとんでもない量が集まってしまった

不登校当事者の知見を集めようとしたらとんでもない量が集まってしまった



最近娘が学校行きたくなくなっている

夏休み明けからあまり調子は良くなかった。
何だか疲れる、しんどい…と、早退したり、遅刻したりというのがずっと続いていて。

今年の夏は本当に暑かったし、暑いというだけで体力も精神力も削られてしまう中、始業直後の時間割には実力テストだとか校外学習みたいな結構濃いめのものが詰まっていた。

…なんで休み明け早々、そこまで頑張らせる必要があるんだろ…?と、私は時

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お金のたのしみ方

お金のたのしみ方

長女が、突然「お店まで歩いてシールを買いに行く」と言い出した。何やら作りたいものがあるそうで。

自分のお小遣い袋を探るも、中に入っていたのは40円程度。
お手伝いや目標達成で細々とお金を稼ぐ事ができるようにしているのだけど、欲しいものがあるとすぐにそこから使うから、長女のお小遣いはなかなか貯まらない。

これじゃ買えない…と寂しそうにしていたので、夏休み、ダラダラと動画やゲームばかりしてるよりは

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我が子は5歳で一度死にたくなるらしい

我が子は5歳で一度死にたくなるらしい


次女、5歳

「お父さんにもお母さんにも怒られてばっかりだから、私もう死んだほうがいいんだわ」

5歳の次女から、昨日、そんな言葉を言われた。

ああ、まさか、またこの日々が始まるのか、と、思った。

我が子からの「死にたい」の言葉は私の胸に重苦しいものを沈めてくる。

上の子が「死にたい」と言ったのも5歳だったと、ふと思い出す。

我が子が同じ5歳でこの言葉を言うようになるのは一体なんなのだ。

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どんな仕事にも誇りを持てますか

どんな仕事にも誇りを持てますか

昨日、Twitterでこんなマンガをアップしました。

昔、自分は木工の職人をやっていました。
男に負けたくない、女でも男と同じようにやれるんだと思っていた思考が、職人さんたちによってほぐれていったときの話です。

このマンガは、コミックエッセイのマンガ賞に応募するために描いたもので、最終選考には残ったものの入賞は出来ませんでした。

そしてSNS上にはアップすることもなくただ埋もれていました。

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休日のすごし方

休日のすごし方

最近、休日はどこかに出かけよう!と張り切る事がなくなった。

私は絵を描くか読書する。

夫は外で火を起こし炭火を楽しむ。

次女はその近くに椅子を置いて、わざわざ外で動画を観る。

外が嫌いな長女は、どうせ出かけないからとパジャマのまま動画を観る。

たまに夫が思い立って土いじりすると、子どもたちが便乗する。
クワとスコップで庭の土をひっくり返して笑う。
それを見た私は、何となく水筒にお茶を入れ

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心に寄り添う出版社と作家

心に寄り添う出版社と作家

先日、小さな出版社を経営している方の講演会を聴いた。

センジュ出版は下町の小さな小さな出版社だ。
年に1冊とかのペースで本を出すから、出した本は10冊にも満たない。

それでもセンジュ出版に対する根強いファンはいる。
それは本に、作品に向き合う姿勢に、出来上がってきた作品たちに心底惚れ込んだ結果なのだと思う。

センジュ出版の作品に対するスタンスは色々あるが、私の心に特に響いたところは以下。

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大切な人におくる手紙

大切な人におくる手紙

7月4日、それがあなたの命日だそうです。

未だに私にはそれが信じられません。

信じたいとも思いません。

だから信じないことにします。

あなたは生きていることにします。

私の中では、連絡取ろうと思えばいつでも取れて、ただ取らないだけの相手だと思うことにします。

*

7月6日にSNSでお兄さんが投稿した、信じられない報告を見た。
翌朝もう一度それを見て、夢や幻じゃなかったと確認して、今ま

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”相手の気持ちになって考えろ”について考える

”相手の気持ちになって考えろ”について考える

今朝、夫とちょっとした口論になった。
私としては口論ではなくて、自分の思った事を伝えただけなんだけども、夫からしたら”責められている気持ちになって嫌だ”とのこと。

もちろん私自身、夫を責める意思は全くなかっただけに、そこで”責められた”と言われてしまう事は心外で。どうしてそう思わせてしまったのだろうかと言う事を考えてみることにした。

私はこうやって「疑問に思ったらとことん自分が納得するまで考え

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