2023年5月の記事一覧
世界は確実に辛さを欲している
ここジャカルタでスパイス好きって言うと喜ばれることが多い。「おい、サンバルもっと持って来い」「どのサンバルが一番好きか?」などなど、スパイス談義に入る。ここインドネシアではサンバルがこの手の物語の主役になる。いわゆるチリソースである、店で手作りするので各店ユニークな味を持っている。このサンバルには特徴があって、大きく分けて2つだ。一つは調理したサンバル(sambal masak) と、すりつぶした
もっとみるジャカルタにていただく深夜の麺とテキーラ
弾丸でジャカルタにやってきた。シンガポールから1時間半、空港からは混んでいなければ40分程度のドライブだ。2018年にポップアップをしてからインドネシアでのWAGYUMAFIA人気は非常に高い。あまり知らない人も多いがインドネシアは世界最大のイスラム教の人口を持っている。人口も2億7000万ということもあるが、人口の88%を占める割合だ。豚を食べないこのコミュニティの大きさも手伝って、インドネシア
もっとみるオカラを科学した低糖質の魅力的な商品
(株)オカラテクノロジズという革新的な企業の設立に関わっている。
創業のきっかけは、『豆腐生チョコ』という福岡県の豆腐屋である『三原豆腐店』とコラボレーション。その製造過程で大量に発生する「オカラ」を何とか有効活用できないかということろから、この事業は始まった。
最初はオカラを使用したスイーツの開発から始まり、次いでベーグルやピザといったオカラ製品を開発。現在では、これらの製品を定期便でも提供す
料理の効能と最大化のポイント
ニセコでのアドベンチャーレースやウィンターシーズンの楽しみは多岐にわたる。その中でも特筆すべきは、至る所に見られる高級コンドミニアムのリビングダイニングを使用し、仲間と一緒に料理を作り、楽しむことだ。
この地の豊かな自然が育んだ旬の食材がある。それを活用し、「今日は何のメニューにしようか?」と考えるのは、体を酷使するレースの中での一つの楽しみでもある。行者ニンニクやキノコなど、その時々で手に入る新
僕が旅に弁当を持っていく理由
6時に起床してから、会津米を精米する。今日は7分づきである。昨日の夜に一番出汁を作っていたので、浸水後にその出汁で硬めに炊くのだ。ゼロ歳児の娘も食べるのでここではあえて出汁のみで調味料は入れない。冷蔵庫をあけると梅山豚と絹のとうふがあった。そうきたら麻婆豆腐である。白ネギを刻んでおき、そして生姜をみじん切りにする。山田の中華鍋を用意してこめ油を落とす、そこに生姜と肉を落としてから肉を落としていく。
もっとみる酒碗で味わう新しい日本の酒
日本酒の歴史は古い弥生時代に稲作が伝来してからそこから米を使った酒が生まれる。いわゆる米酒だが、その頃から米の酒をいれる酒器が誕生する。古来は柏の葉を酒器代わりにしていたのだが、そこから土器であるかわらけが登場する。銚子から注ぐ形だ。中世以降は大杯の回し飲みをするスタイルが始まる。朱塗りの大きな木椀の登場だ、当時のアルコール度数は今の日本酒の半分程度だったからだ。陶磁器もいわゆる茶碗や徳利と現代に
もっとみるベネズエラの国民食アレパを食べる
無性にコーン粉が食べたくなるときがある。そんなときに一番手軽なコーン粉はっベネズエラのP.A.Nである。これでアレパを作ってさくっとブレックファーストだ。ベネズエラ人にとっておにぎりのような国民食、それこそがアレパ"Arepa"である。大学時代のルームメートがベネズエラ人のヘラルドだった、酔っ払って僕の車を勝手に運転して溝に突っ込んで御用となった。ヘラルドの親父がカラカスからやってきて、何故か僕も
もっとみる米を我慢しなくてはならないという究極の朝ごはん
久しぶりのWAGYUMAFIAの朝食会こと"BREAKFAST AT WAGYUMAFIA'S "だった。今回は初めて僕がキッチンサイドにいないという形をあえてとった。それはスタッフのクリエイティブとプレゼンテーションビルディングというポイントでもそうだが、何よりも重要なのは自分が食べ手としてどう感じるのかをゲスト目線で考えることだ。このプロジェクトはコロナ禍で生まれた嬉しい偶然のひとつだ。日本を
もっとみる兆楽のルース焼きそばの神カスタマイズ
実にせっかちである。パッと食べてパッと出たい。そんな時に町中華は重宝する。時間もそれほどないときは渋谷の兆楽に足を運ぶ。場所は二箇所あるが、宇田川交番の後ろの方が雰囲気も味もいい。もう一つの兆楽は朝からやっているので朝便で羽田から直行するときにはオススメだ。デフレ大国、驚異の日本が堪能できて日本国民であることを謳歌出来るはずだ。兆楽にはルースという最強兵器がある。いわゆるチンジャオロースーの肉絲、
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