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僕が旅に弁当を持っていく理由

6時に起床してから、会津米を精米する。今日は7分づきである。昨日の夜に一番出汁を作っていたので、浸水後にその出汁で硬めに炊くのだ。ゼロ歳児の娘も食べるのでここではあえて出汁のみで調味料は入れない。冷蔵庫をあけると梅山豚と絹のとうふがあった。そうきたら麻婆豆腐である。白ネギを刻んでおき、そして生姜をみじん切りにする。山田の中華鍋を用意してこめ油を落とす、そこに生姜と肉を落としてから肉を落としていく。絹の豆腐は手で潰す、そう弁当で持っていくときはこれがいい。辛味を加えて、最後に追いネギをドサッと。

隣の鍋ではキャベツを炒めていく。そろそろ米が炊きあがる。味見をするとほんのりと甘い。いい硬さだ。サーモスのスープジャーの白が気に入っている。こういう料理はパッキンに香りがついてしまうのを承知で、熱々の麻婆豆腐と炊きたての米をいれる。炒めたキャベツは小さめなジップロックだ。娘の弁当はだし汁で湯がいたササミとキャベツだ。そこに小さめなおにぎりをラップで包む。これで飛行機の中で少し食べられることだろう。

9時のフライトで出汁のおにぎりを少しづつ食べていく。僕らは麻婆豆腐を出汁ご飯にたっぷりかけてから子供のように夢中にかき込んでいく。当たり前だがいい素材で少しの手間暇をかけた弁当は時間を忘れてしまうぐらい旨い。多めにご飯を入れてきたつもりだったのだが、もう少しご飯を詰めてきてもよかったなぁっと思う。でもそれぐらいが旅の弁当にはちょうどいい。僕は旅には、よく弁当を作っていく。そのお手製の弁当を開けた瞬間に届く香りが、なんともいい旅の演出をしてくれるからだ。


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