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世の中どうよ

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世の中、社会、不満もありましょう。憤りもありましょう。ほっとするニュースがあればいいですね。自分もその中に確かに存在する、その世の中。少しでも別の視点があれば、シェアしたいなと思…
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2021年5月の記事一覧

「ユニクロを買いません」

「ユニクロを買いません」

そう口にする人が現れ始めた。ユニクロから買わなくても、ほかでも服はふんだんに買えるのだから、それはそれで構わないことなのだが、どうやら背景があるらしい。
 
どうやら、ユニクロが中国で人をこき使って不当に働かせて製造しているというような声が聞こえたせいであると理解して差し支えないだろうと思う。
 
政治の裏の裏などは私には分からない。その噂の真偽や、是非について話したいのではない。どうして「ユニク

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口先と実践のバランスの狭間で

口先と実践のバランスの狭間で

「ジャイアンってひどいよな。のび太をいじめてる。」「そうだな。」
 
言っていることは間違いないとする。しかし、決してジャイアンのそばに近づかないままにこれを言うとなると、「俺は正しいことを言っている」という自負だけが残り、のび太は何の変化もない。のび太を助けよ、と密かに口にしたところで、のび太の情況は何も改善されない。正義の声がいつかジャイアンに響いて、ジャイアンが改心するのを期待しているという

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信頼

信頼

コーヒー豆を、月に一度以上は買うのが道楽のひとつだ。高校生のころからの習慣だし、大学生となってからは、マンデリン一筋と言っていい。
 
ファディで買うことが多かったのは、価格の安さからである。だがその日、自分は安いから買っているのではない、ということを知らされた。
 
レジでの支払いが終わると、レシートを一応見る習慣にしている。すると、コーヒー豆の100gあたりの単価が、書かれてあった表示と異なる

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正義感

正義感

なんの正義感なのだろう。
 
どこそこの若い町長が先にワクチン接種をした。けしからん。マスコミの記事の見出しがまずそれを煽り、街角でそれを伝えてインタビューした声を報道で流し続ける。
 
ワクチンが余り廃棄すればなんで廃棄したと責め、それを回避するためにワクチンを接種すれば若いのになんで先に打つんだと責める。では余った分を棄てればよかったのか。報道のやり方に、悪意を覚える。
 
そしてそれにのせら

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「犠牲なき献身こそ真の奉仕」

「犠牲なき献身こそ真の奉仕」

ナイチンゲールは、「無料奉仕」的な赤十字活動には批判的でした。
 
看護師は天使なんかじゃない。少なくとも、ナイチンゲールはそう言って、近代看護が始まったのです。かつて卑しめられていた看護職の時代に、私たちは舞い戻ることを求めていませんか。勘違いしていませんか。
 
ワクチンを早く打たないといけないので動員することにしか目がいかない行政。そしてそれは、人々のそのような期待と願望に基づいているという

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看護の日とワクチン信仰

看護の日とワクチン信仰

以下で再び触れるが、ワクチンさえ打てば元の生活に戻れるという、誤った信仰が広まっているように懸念する。とんでもない。そのような認識はさらに感染を拡大しかねない。
 
さて、看護の日についての注目度は、近年低下しているのではないかと懸念している。もうそれどころではない、とでも言うのか、それともそもそも関心がないとでも言うのか。
 
フローレンス・ナイチンゲールは、クリミア戦争の時に実務したが、実践の

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SDGs

SDGs

もう半世紀ほどの時を数えるかもしれないが、「エコ」という言葉が流行った。「エコ」と名を付ければ売れるというような商品が溢れていた。一部の深刻に考える人を除いて多くは、その商品を出すこと自体が「エコ」に反するという点には気にしていなかった。そして、なんとなく「エコ」にすべきだという方向性だけが了解されて、世の中の舵取りがなされてきた。

「SDGs」なる語がここのところ流行っている。「SDGs」とは

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早くワクチンを打て。

早くワクチンを打て。

新型コロナウイルスの感染は2021年初頭にピークを迎えたかと思われたが、新年度が始まる際にさらにまた勢力を拡大している。変異株の力が大きいと思われるが、初頭は年末年始の集まり、新年度は歓送迎会の集まりも背後にあったのではないかと推測されている。大阪市の職員が千人単位で、府民に依頼している基準を無視して感染拡大を助長する行動をしていたくらいだから、民間でもこうした基準は規制とはなっていなかったと言わ

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