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art & fashion

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アートとファッションにまつわるエッセイ集です。「○○とアート」「○○とファッション」などのシリーズはこちらに。
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2020年12月の記事一覧

しあわせな仕事おさめ

しあわせな仕事おさめ

2020年の仕事納めは、海辺の洋館での召使い業務でした。お屋敷付きの衣装係として、花嫁様のお支度をお手伝いするのです。

素晴らしいお天気に恵まれた、とてもしあわせな1日でした。

今年はいろいろあったけど、こうして花嫁さまのお手伝いで今年の仕事を締めくくることができて、こんなに幸せなことはないです。

ウェディングの仕事が自分にとってどんなに大切だったのか、改めて知ることのできた一年でした。

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ファッション × 英語学習 「LANVIN」の創設者 ジャンヌ・ランバン

ファッション × 英語学習 「LANVIN」の創設者 ジャンヌ・ランバン

ドレスの仕立て屋タケチヒロミです。noteでフェイスブックの投稿をシェアできるようになったので、早速。バースファッションミュージアムの、クリスマスにぴったりなモミの木みたいなジャンヌ・ランバンのドレスの投稿をシェアします。

ゴージャスなグリーンのシルクタフタドレスが私たちをお祭り気分にさせてくれます。こちらは1919年、ジャンヌ・ランバンによる「ローブ・ド・スタイル※」のドレスです。シンプルなボ

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読み、繕い、繋ぐ、おばあさまの仕立てたウェディングドレス。

読み、繕い、繋ぐ、おばあさまの仕立てたウェディングドレス。

古いものとドレスとイギリスをこよなく愛す、ドレスの仕立て屋・リメイク作家のタケチヒロミです。

先日、お母さまのウェディングドレスのリメイクのご依頼がありました。シルクのコード刺繍が美しい、35年ほど前のウェディングドレスです。

ボリュームのあるお袖のデザインが80年代のドレスの特徴を表しています。

1980's この時代のドレスには、肩や袖など、上半身にボリュームのあるロマンティックなデザイ

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廃棄されるはずだった5着の服が、ウェディングドレスになるまで。

廃棄されるはずだった5着の服が、ウェディングドレスになるまで。

ドレスの仕立て屋・リメイク作家のタケチヒロミです。

先日書いた「ドレスは環境問題に貢献できるか?」という記事を公式マガジンに載せていただいたみたいで、とっても嬉しいです。

今日はその「エシカル・ウェディングドレス」の創作のドラマについて。

廃棄される予定だった5着の服が、エシカルなウェディングドレスになるまでの工程です。完成品を見ただけではわからない手順や、リメイクの発想法なども書いてみます

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