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うえすぎたかしの日本の問題点

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主流メディアからもっとも最初にネットメディアに移ってきたジャーナリスト。現在は多様性のある健全な言論空間を創るためにメディア経営者として奮闘中。来年2022年に「オウンドメディア…
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2023年1月の記事一覧

連載終了とスクープ

連載終了とスクープ

こんなことは書きたくないのだが、未来のジャーナリストとこの国の将来のために、書き残したい。

7年ぶりに『週刊SPA!』での連載を再開した。五輪汚職と五輪談合。自画自賛するようでかっこ悪いが、再開当初からスクープの連発だった。検察の狙い、家宅捜索、逮捕者、企業の動き、さらには政治の反応。面白いほど報道の通りに進行し、同時進行ドキュメントとしては、最高の出来となった。

スクープ連発の理由は簡単だっ

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【みんなの哲学】いまこそ鴨長明を読む。800年前のしくじりジャーナリストはいかに生きたか?

【みんなの哲学】いまこそ鴨長明を読む。800年前のしくじりジャーナリストはいかに生きたか?

大地震、津波、悪政、パンデミック、噴火、戦争……。

この10年余り、日本は多くの災害に見舞われた。時代の変わり目なのか、あるいは「終わりの始まり」なのか、それは誰にもわからない。ただ、不幸な時代の事象を反映するように、いま日本では終末論が蔓延り、予言や都市伝説の類が溢れている。

こんな時代だからこそ鴨長明である。

鴨長明?誰それ?と思うかもしれない。また、『枕草子』(清少納言)、『徒然草』(

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上杉隆の「年頭所感」使いまわし(笑)

上杉隆の「年頭所感」使いまわし(笑)

 2023年、新年おめでとうございます。

 まずは、いまなお新型コロナウィルス感染症によって影響を受けられている世界中のすべての人々へ謹んでお見舞いを申し上げます。また、医療現場の最前線で治療に当たっているすべての人々、感染拡大防止のために昼夜を問わずご尽力されているすべての方々にも深謝します。

 なにしろ「コロナ」とこうして文字化しただけでグーグルのアルゴリズムに引っかかる厳しい時代です。こ

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【いのち】大坂なおみさんの妊娠と出産女性への迫害~いのちよりも大切な制度などない。

【いのち】大坂なおみさんの妊娠と出産女性への迫害~いのちよりも大切な制度などない。

四度のグランドスラマーでもあるテニス選手の大坂なおみさんが自身のインスタグラムで妊娠を発表した。素晴らしいことだ。誰であれ、幸せになる権利はある。新しい命と美しい決断にまずは祝福を贈りたい。

”Can't wait to get back on the court but here's a little life update for 2023.”
(また試合に戻るのが待ちきれないんだけど、実は

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ぼくが京都で学んだこと(1)~出家と経営と襲撃と

ぼくが京都で学んだこと(1)~出家と経営と襲撃と

約2か月ぶりに上洛した。正月の京都とは思えないほどうららかな陽気で、散策している鴨川の岸辺では、上着を脱いでも汗ばむほどであった。

年末に移譲の決まった京都の会社、その後継者である20歳代の若いN君と、案内とあいさつを兼ねて古都を歩いた。

祇園でのお箸紙とりに、聖護院の寒中托鉢と、短時間ではあったが、すでに京都の街は私にとって懐かしき場所になっていた。

5年前に立ち上げた新会社は、京都の大学

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