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観劇レポ⑤(2024年)

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2024年のミュージカル観劇レポ
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#観劇

【観劇レポ】これが私の幸せ ミュージカル「モダン・ミリー」

【観劇レポ】これが私の幸せ ミュージカル「モダン・ミリー」

観劇レポ、本日はミュージカル「モダン・ミリー」大阪公演です。

前回(2022年)の時は、公演日程と予定が合わせられず見れずじまいだったのですが、ようやく観れました。
これも巡り合わせなのか、前回とは一部キャストが変わり、今回の公演は新たにマイフェアプリンスまりまりが出演!!ああ、今回観るのが運命だったのですね。

笑顔になれる王道ブロードウェイ・ミュージカル。時代の変化を経て、キャラクター設定や

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【観劇レポ】愛のショー再び ミュージカル「ムーラン・ルージュ!」

【観劇レポ】愛のショー再び ミュージカル「ムーラン・ルージュ!」

観劇レポ遠征編。2023年に日本初演を迎えたのち、はやくも再び帝国劇場で再演されているミュージカル「ムーラン・ルージュ!」。 

初演と同じカンパニーで2年連続の公演。何から何まで贅沢で、力の入った作品というのが客席にも伝わってくる圧倒的エンターテイメントが帰ってきました。

今年は関西(大阪)でも公演があるのですが、やはり帝劇で観たい!ということで東京さ行くだ遠征。キャストはこちら。

ちなみに

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【観劇レポ】絶望と希望のコントラスト ミュージカル「ゴースト&レディ」

【観劇レポ】絶望と希望のコントラスト ミュージカル「ゴースト&レディ」

観劇レポ遠征編、劇団四季の新作ミュージカル「ゴースト&レディ」です。

日本で劇団四季のミュージカルというと、ディズニーのイメージが強いかもしれませんが、近年「バケモノの子」「ゴースト&レディ」、そして鋭意制作中の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と、映画や漫画を原作とした作品が増えております。四季に限りませんが、日本のミュージカル界のトレンドと言ってもいいと思います。

今作も漫画が原作。僕は原

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【観劇レポ】"人間"を描いた舞台 劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」

【観劇レポ】"人間"を描いた舞台 劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」

観劇レポ、ミュージカル「ジーザス・クライスト=スーパースター」(劇団四季・京都公演)です。

地元京都で公演してくれるということで、計3回観劇に行きました。

1幕もののノンストップ舞台。舞台セットはシンプルな彼の地の荒野のみ。劇団四季の「劇団」としての力を見せつけられるステージです。
ちなみにこの舞台、結構傾斜がきつそうなので、その上で踊って跳ねて歌ってるカンパニーの皆さん、ほんまに凄いと思いま

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【観劇レポ】アニメから飛び出した世界 ミュージカル「くまのプーさん」

【観劇レポ】アニメから飛び出した世界 ミュージカル「くまのプーさん」

今日も今日とて観劇レポ。ミュージカル「くまのプーさん」大阪公演のレポです。

ディズニー作品は多くが元々ミュージカル調。日本では劇団四季の「ライオン・キング」「アナと雪の女王」「アラジン」「美女と野獣」など、ミュージカルとしても人気の作品が多数ありますが、そんな中での新作ミュージカル。

プーさんたちのパペットを用いて、60分と短めの1幕ものミュージカル。どんな感じか全く想像つかないままに観に行き

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【観劇レポ】自分を受け入れる旅 ミュージカル「VIOLET」

【観劇レポ】自分を受け入れる旅 ミュージカル「VIOLET」

ミュージカル観劇レポ。ミュージカル「VIOLET」大阪公演です。

観たのは4月末ですが、同時期公演のカムフロムアウェイに心奪われていたこともあり、レポを書くまで少し時間が空いてしまいました。

約2時間の1幕もの。一言で感想を言うと、キャスト一人ひとりのパワーが非常に強かったなぁというところ。アンサンブルの方々にも見せ場があって、キャストの人数はそれほど多くないのもあって、お一人おひとりのパフォ

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【観劇レポ】100分間の音楽旅 ミュージカル「カムフロムアウェイ」その3

【観劇レポ】100分間の音楽旅 ミュージカル「カムフロムアウェイ」その3

観劇レポ、驚異の分割3本目。引き続きミュージカル「カムフロムアウェイ」です。

今回は各シーンごとに振り返り。主に楽曲ですが、シーン間のところも覚えている限り書き留めます(細かいシーンが多すぎるので網羅できていないかも&タイミングを勘違いしてるシーンがあるかも)。

オリジナル(英語)版の音源を毎日のように聞いていますが、思い出すだけで涙が出そうになるようなシーンもたくさんあって、しっかりロスに陥

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【観劇レポ】アベンジャーズ大全 ミュージカル「カムフロムアウェイ」その2

【観劇レポ】アベンジャーズ大全 ミュージカル「カムフロムアウェイ」その2

ミュージカルの観劇レポ。「カムフロムアウェイ」の感想その2です。今回はキャストとキャラクターについて。

その1(全体編)はこちら。

何回でも言いますが、この12人が集まることはこの先ないかもしれない、というくらいの強力キャスト。

僕の文章力でまとまるかは不明。そもそも僕の目が2つしかないので、とても全員のすべてを見切れるはずもなく。皆さん非常に細かい表現をされているので、見逃しているところも

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【観劇レポ】最高の作品がやってきた ミュージカル「カムフロムアウェイ」その1

【観劇レポ】最高の作品がやってきた ミュージカル「カムフロムアウェイ」その1

ミュージカル観劇レポ、ブロードウェイミュージカル「カムフロムアウェイ」です。

とにかく最初に言いたいのは、

この作品最高!!

ということ。全人類履修必須としてもいい。日本初演・初見にして、僕の好きなミュージカル作品の殿堂入りを果たしました。どうしようこの気持ち、もう抑えられない…!これは…恋…?

今回観たのは、1ヶ月の東京公演を経て待ちに待った大阪公演。初日、4/6ソワレ、前楽、千秋楽の4

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【観劇レポ】人としての生き方は猫たちが教えてくれた ミュージカル「CATS」

【観劇レポ】人としての生き方は猫たちが教えてくれた ミュージカル「CATS」

観劇レポ。2月の締め括りは劇団四季「CATS」名古屋公演です。日帰りプチ遠征。

ミュージカル好きと言いながら、この世界的大作を実は観たことがなく、今回初見でした。
今まで観てなかったのは一応理由はありまして、子どもの頃、猫さんメイクがちょっと怖いと感じたのが記憶に残っているためです。ゆえになんとなく避けてました。

でも、比較的来やすい名古屋の地での公演が5月に終わるということで、ようやく重い腰

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【観劇レポ】正統派コメディ ミュージカル「トッツィー」

【観劇レポ】正統派コメディ ミュージカル「トッツィー」

観劇レポ。ミュージカル「トッツィー」大阪公演です。

真っ赤なドレスの後ろ姿で情報解禁が始まった作品。後ろ姿でトッツィーだ!と気付くミュージカルファンも多く、その美しい姿の正体が誰なのか、話題になりました。
そしてその主演は山崎育三郎。赤いメガネに指を添えた淑女はいっくんだったのです。今や通称ドロ三郎の名で、愛されるようになりましたね。女装姿も美しい。

ということで、いっくん主演のハチャメチャ(

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【観劇レポ】全ての結果は私のもの ミュージカル「イザボー」

【観劇レポ】全ての結果は私のもの ミュージカル「イザボー」

観劇レポ。本日はミュージカル「イザボー」大阪公演のレポです。

狂気王 と呼ばれたフランス王・シャルル6世の王妃にして、フランス最悪の王妃と呼ばれるイザボー・ド・バビエールという女性を題材にした、日本オリジナルの作品。

大阪はオリックス劇場での開演。僕は今回A席なので3階席。オリックスは、傾斜があるので3階でも比較的見やすいのですが、音は若干聞き取りづらい場面もあるんですよね…あと椅子が固い。

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【観劇レポ】不滅の戦いの先に ミュージカル「ベートーヴェン」

【観劇レポ】不滅の戦いの先に ミュージカル「ベートーヴェン」

2024年2本目の観劇レポ。ミュージカル「ベートーヴェン」福岡公演&兵庫公演初日(2023年末の配信アーカイブも一部含む)です。

「エリザベート」「マリー・アントワネット」「モーツァルト!」などの人気作で有名にして、ウィーンミュージカルの代表格であるミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイ(通称クンリーコンビ)による新作ミュージカル。

ベートーヴェンを題材にしたエンタメ作品はたくさんあ

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【観劇レポ】キラキラスター活劇 ミュージカル「LUPIN〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜」

【観劇レポ】キラキラスター活劇 ミュージカル「LUPIN〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜」

2024年の観劇初めはミュージカル「LUPIN〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜」です。

古川雄大の帝国劇場初単独主演作として広告された新作。怪盗紳士アルセーヌ・ルパンを題材にしています(ルパン三世はこのルパンの孫という設定で有名)。

この規模のグランドミュージカルに珍しく(?)、Wキャストは少なめ。カリオストロ伯爵夫人を柚木礼音と真風涼帆、ヒール役のボーマニャンに黒羽麻璃央と立石俊樹。僕の観た公

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