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The story of Morris

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赤狐モリスの物語
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神獣になった心の森の主

神獣になった心の森の主

「神獣森主図」

「モリスのコトリ」巡回展ファイナルのフラッグシップ作品『神獣森主図』
長い旅を続けて覚醒を遂げたモリスの目にはどんなふうに世界が見えているのだろう…

モリスになった気持ちで描いていると、たくさんのインスピレーションとともに、景色や言葉が心に現れてきました。

あるとき、いつものように心の声が囁きました。それはまるであの白い鹿のような優しい声でした。



浅い呼吸に気づいたら

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絵本が教えてくれた✨とても素敵な天啓✨

絵本が教えてくれた✨とても素敵な天啓✨



『コトリの存在を実感する』
絵本「モリスのコトリ」の物語を何回か読み返すと、自分の心にも本当にコトリがいることを、ある時ふと実感するようになります。

初めのころに現れるコトリはたいていネゴルのほうが多いから、あなたが気づいたコトリがネゴルばかりだとしてもまったく残念に思わないで下さい。

ポポルは現実が楽しくなるときに現れるので、あなたが気づいていないだけで、誰にでもポポルの時はたくさんあり

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絵本「モリスのコトリ」原画巡回展 in 福岡@TAGSTÅ

絵本「モリスのコトリ」原画巡回展 in 福岡@TAGSTÅ

1月20日から福岡で個展を開催します!!

今年は辰年🐲✨
昔から龍が大好きな私は今までたくさんの龍を描いてきました。

そして毎回心に浮かび上がる龍を描くうちに、
龍とは我々の心の中に蠢めくエネルギーだと思うようになりました。

ネガティヴ、ポジティブ、さまざまな心の状態は
まるで手がつけられない暴れ龍のようです。

でも長年心のなかの龍(衝動的に蠢めく心)の観察を続けていくうちに、
最近では

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今日のママは少しネゴルだね 、ボクはスーパーポポルだよ♪

今日のママは少しネゴルだね 、ボクはスーパーポポルだよ♪

ありがたいことに、絵本「モリスのコトリ」のご感想をたくさんいただいています。
今日はその一つをご紹介…



ある朝息子さんがお母さんに言いました。

「今日のママは少しネゴルだね🐦😉」

「ボクはスーパーポポルだよ❣️🐤😁✨」

お母さんはそんなふうに息子さんが話すのを聞いて、親子で今ここの心の状態を楽しく共有できたことが面白かったと喜んでくださっていました。

私もこの楽しい親子の会

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「そうだね いいんだよ」 

「そうだね いいんだよ」 

ネゴルに何を言われても

そうだね いいんだよって言ってみた

 

モリス 君はダメなやつだ!って

ネゴルに怒鳴られたとき

そうだね 僕はダメなやつなんだよ

でもダメなやつでもいいんだよって言ってみた

 

モリス 君は弱虫だな!って

ネゴルに馬鹿にされたときも

そうだね 僕は弱虫なんだよ

でも弱虫でもいいんだよって言ってみた

 

モリス 君は意地悪だ!って

ネゴルに非難され

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01_プロローグ

01_プロローグ

絵本制作のときに私(著者)が受け取ったインスピレーション(閃き)や、その後に理解したメッセージ(見えない存在からの導き)を、覚えているうちに少しずつ描き記していきたいと思います。

私のための備忘録の場所として気ままにゆるく不定期更新してまいります。
絵本「モリスのコトリ」に共鳴してくださった皆さんが、さらにモリスの世界を楽しんでいただけたらとても嬉しいです。



最初のページからはじめます…

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ネゴルにありがとう

ネゴルにありがとう

モリスから君へ
 
 

あの日のネゴルのおかげで

今の幸せがあるってことを

ボクは忘れないよ
 
 

だから今日ネゴルが

また酷いことを言ってきても

かまわない
 
 

苦しいけれど

深呼吸をして

ネゴルの話を聞くんだ

そして思い出す
 

あの時もそうだったね
 
 

ネゴルがいたから

ボクは勇気を出せたんだ

新しい世界へ進めたのも

今ここの幸せも

ネゴルがいたから

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「旅人の心得」

「旅人の心得」

絵本「モリスのコトリ」の物語は、私自身が子どもの頃に大人たちから教えてもらいたかったことがテーマです

人生を旅に例えたとき、道に迷ったり遠回りした経験は誰もが少なからずありますが、想定外の苦境に遭遇したとき、すぐに軌道修正して楽しく旅を続けられるかは当人次第で、それは口伝の「旅人の心得」を知っているか知らないかで大きく変わります。

それはかつては経験と智慧が豊富な大人たち(親でなくてもよい)が

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「なぜ自分は狐が嫌いなのだろう?」

「なぜ自分は狐が嫌いなのだろう?」

なぜキツネを描くの?と聞かれることがあります。
実は昔はキツネがあまり好きじゃなかったんです。というか、得体のしれない怖さがあって他の動物のように愛でる対象に思えませんでした。
いつの間にかキツネに感じるようになった、ずる賢くて気味が悪いイメージ…
それは子どもの頃から絵本やアニメの物語に登場する悪役キツネや妖艶な女狐による影響で、思いかえせば子どもの頃からキツネに対する否定的な妄想は、常に僕の潜

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絵本「モリスのコトリ」原画展

絵本「モリスのコトリ」原画展

このたび、モリスを主人公にした絵本「モリスのコトリ」ができました。
6月23日に東京・自由が丘にあるギャラリーで絵本原画展を開催し、絵本販売もスタートします。

絵本には、朗読と音楽がついています。絵本に記載のQRコードをスマートフォンやタブレットで読み込むと、子どもたちでも簡単にお話を耳で聴きながら絵本を楽しむことができます。もちろん大人の皆さんにも…

朗読と音楽のとくべつな絵本「モリスのコト

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Two of Us / contradiction ~ 矛盾 ~

Two of Us / contradiction ~ 矛盾 ~

戯れあっている様でもあり
喧嘩している様でもあるキツネ

title: Two of Us / contradiction ~ 矛盾 ~

絵のメッセージは観る人それぞれが受け取るものだからどちらも正解。
そして分からないという答えもまた正解。

「ソクラテスに勝る知者はいない」という神のお告げを聞いたソクラテス。
しかし「自分が知者ではないことを知っている」ソクラテスは、世の中で知者と呼ばれてい

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Two of Us / sympathy ~ 共振 ~

Two of Us / sympathy ~ 共振 ~

私は昔、狐があまり好きになれませんでした...

いえ、、正直に言うととても恐れて嫌悪していました。

その頃の私が抱いていた狐の印象はこんな感じです。

狐は怪しくて、ずる賢くて、卑怯者。

妖力を使って人を騙して、取り憑いて災いをもたらす魔獣。

全く不可解で、触らぬ神に祟りなし。

お稲荷さんも狐狗狸さんもクワバラクワバラ...

しかし15年ほど前に私は突然目が覚めました。

狐に対する全

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Morris [ 8 ] present / 今

Morris [ 8 ] present / 今

title: Morris [ 8 ] present / 今

~ the story of the becoming a divine beast ~

(There is English writing at the bottom)

初夏の風が吹くころに

モリスはラズベリーの木を見つけました

青い葉の間に輝く

ルビーのような赤い果実に

心を奪われたモリスは

今しか味わえない

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Morris [ 7 ] Reincarnation / 輪廻

Morris [ 7 ] Reincarnation / 輪廻

title: Morris [ 7 ] Reincarnation / 輪廻

~ the story of the becoming a divine beast ~

ある日モリスは川辺を歩いていました

一面に散りゆく花びらが

踊るように風に舞ったあと

眠るように地面に水面に落ちました

川の流れはとても穏やかに輝いています

モリスは川面の美しさに導かれるように近づくと

輝きの中から

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