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読書日記。

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日常生活の中で読んだ本、資料として読んだ本、活字を追いかけるために読んだ本。 色々とありますが、読んだ本について書いています。 ここは家族と同居するようになり、本を読んでいるとご…
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#音楽書籍

読書日記〜大瀧詠一「All About Niagara」

読書日記〜大瀧詠一「All About Niagara」

 昨日、佐野元春さん「ザ・ソングライターズ」と水道橋博士「本業2024」を並べて撮影した時、今日取り上げる本はこれしかないと決めていました。
本来、4冊並べて撮影するべきなのですが、あまりにも厚い上に重くて、一度に部屋から運ぶのは勘弁してくれと思ったからです。
実際この2冊だけでも結構な重さでして、やっとの思いで持ってきました。
そして、このまま前置きが続くのは困ったものだと判断した私です。

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獲物の分け前〜佐野元春「ザ・ソングライターズ」

獲物の分け前〜佐野元春「ザ・ソングライターズ」

 Eテレで佐野元春さんの番組が始まったのは2011年だったと思います。
第1回目のゲストが小田和正さんで、次がさだまさしさんでしたよね。
勿論、リアルタイムで番組を観ていたわけですが、あくまでも個人的な感想としては、小田和正さんとさだまさしさんはこの番組の意味というか、意義みたいなものを完全に理解した上で出演されているな、と。
お二方とも佐野さんの質問に対して誠実に答えていますし、佐野さんの後にい

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読書日記〜牧村憲一 藤井丈司 柴那典「渋谷音楽図鑑」

読書日記〜牧村憲一 藤井丈司 柴那典「渋谷音楽図鑑」

 日本のロック、ポップスの流れを辿った雑誌や書籍は結構好きですし、著者の中には知ってる名前があるとついつい買ってしまうわけなんですねー。
この本は入院する少し前に買った記憶があるんですが、入院前に軽く目を通した程度だったんですよ。
あまりに暑くて眠れない時に読んだら、かなり興味深い内容で、朝まだ涼しい時間によみかえしたわけです。
ま、そんなに涼しくはなかったんですが。
じゃ、行ってみよー。

・牧

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読書日記〜ムーンライダーズ+アストロ・チンプス「FLIGHT RECODER」

読書日記〜ムーンライダーズ+アストロ・チンプス「FLIGHT RECODER」

 昨日、ムーンライダーズが徹底研究された「ミュージック・ステディ」を読み返していたら、やっぱりこの本も読み返したくなってしまったわけです。
この本が発売されたのは1990年だから、もう34年前になるのか。結構時間が経ってしまったのね。うーむ。

 じゃ、行ってみよー。

・ムーンライダーズ+アストロ・チンプス「FLIGHT RECODER」(JICC出版)

 「ミュージック・ステディ」のムーンラ

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読書日記〜山川恵津子「編曲の美学 アレンジャー山川恵津子とアイドルソングの時代」

読書日記〜山川恵津子「編曲の美学 アレンジャー山川恵津子とアイドルソングの時代」

 昨夜、ラジオ聴いていたらついつい寝てしまっていて、配信番組「豪の部屋」をチェックしてなかったんですよー。
日付が変わるか変わらないかに目が覚めて、YouTubeのトップを開いたら「豪の部屋」のゲストが山川恵津子さんであることを知ったわけです。
それから一気見してしまったわけでして、朝起きたらすっかり寝不足になっていた私ですよ。
部屋に山積みされた音楽関連の書籍から引っ張り出して読み返したのは、朝

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読書日記〜長門芳郎「PIED PIPER DAYS 私的音楽回想録 1972-1989」

読書日記〜長門芳郎「PIED PIPER DAYS 私的音楽回想録 1972-1989」

 来週には村松邦男さんが徳間ジャパン時代にリリースしたアルバムが長い眠りから覚めて再発されます。
基本的には2007年再発されたものがベースになっていますが、今回はプラケースに入った形なので、歌詞カードは折りたたみ式からブックレット式に変更されました。
それに伴いモノクロからカラーペンになりましたし、若干の追加取材もしましたので、前回購入した方々に納得してもらえるかな?と思ったりして。
来週にはそ

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獲物の分け前〜相倉久人「日本ロック学入門」

獲物の分け前〜相倉久人「日本ロック学入門」

 新潮文庫は割と日本のロック関連本が出てまして、古本の゙検索は新潮文庫ですると割とお安く入手することができたりします。
まー、これはそうしてヒットしたわけではなかったりしますが。

 さて、左ぬか相倉久人さんといえば、大瀧詠一さんの「分母分子論」の聴き手という印象が私にとっては強い方なのです。
この本が出たのは1986年(昭和61年)12月の新潮文庫の新刊にはあの「ムーンライダーズ詩集」があったん

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読書日記〜宗像明将「72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶」

読書日記〜宗像明将「72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶」

 今回、どの本を持っていくかに関して、一番最初に決めたのがこの本でした。
文字量や情報量の多さであるとか、読んだ上でどれだけイメージをふくらませることができるかということで判断しましたね。
今回はとりあえず10冊程度ですが、なかなかいい選択をしているように思います。
じゃ、行ってみよー。

・宗像明将「72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶」(blueprint)

 この本は昨年末に購入してから、

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獲物の分け前・4月上京編〜長谷川博一「ミスター・アウトサイド」

獲物の分け前・4月上京編〜長谷川博一「ミスター・アウトサイド」

 上京する目的は勿論、イベントやライヴに参加することなんですが、中古CDショップや古本屋さんを回ることもかなり重要なんですよ、私の場合。
CDの場合はある程度価値が安定している部分が大きいので、昔ほどお買い得!なものは減ったように思いますが、古本はかなり広い幅で出品されていたり、価値観も広い範囲な商品が多いわけですからやったね!な出品とぶつかることがまだまだあるのでした。
立川志らくさんイベント、

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読書日記〜追分日出子「空と風と時と 小田和正の世界」

読書日記〜追分日出子「空と風と時と 小田和正の世界」

 この本買ったのは昨年のが11月だったかな?
つまり半年近くも読み終えるまで時間がかかってしまったということになります。
これは私が本を読むスピードを知っている人には驚くことだと思いますが、それはこの本が面白くなかったわけでも、他に読む本が大量にあったというわけでもないんですよね。
自分の中で読み進めなかった理由はそれなりにあるんですが、それを説明できない私なのでした。
いつものように本の内容や感

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読書日記〜PANTA「歴史からとびだせ」

読書日記〜PANTA「歴史からとびだせ」

 昨年、悲しい知らせがたくさんありましたが、その中でも特別だったのはPANTAさんでしたね。
長い闘病生活の後、レコーディングやライヴを再開したと思っていた中での悲しい知らせでしたからとにかくショックでした。
そんなこんながあっても、頭脳警察の新譜がリリースされたり、インタビュー映像が公開されてますから奇妙な気持ちになってしまうわけですよ。
今日取り上げるPANTAさんの「歴史からとびだせ」は以前

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読書日記〜平田順子「ナゴムの話」

読書日記〜平田順子「ナゴムの話」

 2024年最初の記事は昨年末に偶然ケラさん関係の配信番組を見ることが多くて、久々に読んでみるかと手に取った本のお話です。
某大手動画共有サイトで配信している番組を見る合間に勧められる番組で、昨年末になぜかナゴムレコード関連の方々中心だったわけなんですよ。
所謂「ケラさん逃げて」事件やナゴムレコードからレコードをリリーフしたアーティストに関するエピソードが面白くて、読み返していたら色々思い出したり

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2023年最後の収穫〜宗像明将「72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶」

2023年最後の収穫〜宗像明将「72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶」

 X(旧Twitter)でムーンライダーズのライヴのレポートをチェックしていて、この本が発売されたことを知った私ですよ。
昨日、ネット通販で注文したら、割とあっさり今日の昼過ぎに到着して、これまで読んでいたというわけです。
で、読んでいたら、メチャクチャ集中して読んだからか、2時間足らずで読み終えましたよ。
本当なら今日は2023年の総括めいたことを書く予定だったわけですが、とにかくこの本を読んだ

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読書日記〜早川義夫「ラブ・ゼネレーション」

読書日記〜早川義夫「ラブ・ゼネレーション」

 あがた森魚さんのCD祭が先月位から訪れてまして、その流れで早川義夫さんの「サルビアの花」のあがたさんによるカヴァー・ヴァージョンも聴くことが増えてしまっています。
その理由はあがたさんの初期の名曲「冬のサナトリウム」と「サルビアの花」はメドレーで演奏が多かったからなのでした。
まー、つまり早川さんのCDをまた聴いてみようかなとか、早川さんの本をまた読みたくなってきた時期なんですよねー。
じゃ、行

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