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想い入れ。

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#忘れられない恋物語

彼の人生ごと愛しているから

彼の人生ごと愛しているから

恋人は常にフラットで感情的にならない人なのだけど、最近、彼の人間らしい一面を久しぶりに見た。

あれほどわかりやすいのは珍しいのでとても印象的だった。

最近転勤になった職場の先輩(上司)のことを彼はかなり慕っていて、「転勤になるみたい」という話を私に話してきたときの表情から滲み出る寂しさとか不安とか、珍しいから尚更かもしれないけれど見ていて私まで切なくなった。

転勤の理由は売上を上げるための引

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世界一脆い、ダイアモンド

世界一脆い、ダイアモンド

「ねえ、大きくなったら何になりたい?」無邪気に問いかける姿は、いまだ少女のようで。そんな彼女にわたしは答える。「いつか、必ずエッセイストになるよ」誰にも言ってこなかった秘めた想いを、震えながら口に出した。彼女は静かに微笑んで、「やっぱりあなたは、どうしようもなく"あなた"だね」とつぶやく。

金木犀の香りが微かにする、大学のカフェテリア。テラスで交わした、二人にとってはじめての約束だった。


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『』

『宝石の先』2024.04.07

擽ったいくらいの肯定を
花束にできたら僕等は
いつかはすべて言葉になるけれど
思うより言葉はちっぽけなものだ

悲しくなれるから夢を見ることができた
何も知らなくていいから怖がらずにほら

空が遠くて 音楽を書いた
貴方はずっと花だった
どこか遠い場所まで逃げて 逃げて
出逢えたら今度こそ恋に成ろう

100年先まで100世紀先まで
約束ができたら僕等は
流星群

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貴方にまた出逢えるのなら

貴方にまた出逢えるのなら

久々に彼に会えるからここ数日ふわふわしている。身も心もふわふわ。身も?

少しでも可愛い姿で会いたくて美容院にも行ったし、眉毛サロンにも行って眉毛も整えて一緒にまつ毛パーマもしてもらって。気になってたアイシャドウも買ってみたり。シルバーが雪のように光る、ピンクのアイシャドウ。あれ、なんだかお金使ってばっかりだな、まいっか。みたいな浮かれ具合で。
家ではニキビができないように小麦を摂るのも極力控えた

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