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貴方にまた出逢えるのなら


久々に彼に会えるからここ数日ふわふわしている。身も心もふわふわ。身も?

少しでも可愛い姿で会いたくて美容院にも行ったし、眉毛サロンにも行って眉毛も整えて一緒にまつ毛パーマもしてもらって。気になってたアイシャドウも買ってみたり。シルバーが雪のように光る、ピンクのアイシャドウ。あれ、なんだかお金使ってばっかりだな、まいっか。みたいな浮かれ具合で。
家ではニキビができないように小麦を摂るのも極力控えたりしてみて。結局夜更かしのせいでニキビできたんだけどさ、

違うの、結果はもちろんだけれど、努力が大事なの。そうやって彼のために可愛くなる努力をしたっていう自己満足が、少しでも貴方の前で可憐に振る舞える自信になるから。
貴方が側にいてくれて良かったって思える人間になることが、一つの目標。



やっぱり私は自分のことがあまり好きにはなれません。ずっと自分に慣れない。気を抜けば自分の嫌なところばかり足りないところばかり見えてしまう性分だから、自分を好きになる前に認めてあげることで精一杯で。そのために着飾ってみたり、そこから自己肯定感を上げてありのままでも自分を好きになれるように模索してみたり。


去年、ケセラセラという言葉が話題になりました。スペイン語だからあまり知られていなかったこの言葉は、去年一年を経て随分と多くの人に認知されたのではないでしょうか。

私には「生まれ変わるならまた私だ」という強さがありません。生まれ変わって自分の自我が残っていたら、きっと苦しくなってしまう。生まれ変わるならもっと優しくなりたかったよ、人を真っ直ぐに肯定したかった、信じたかった、そんなふうに思ってしまいそうな気が、する。

けれど、私は後にも先にももう二度と出逢うことはできないような、世界で一番大切だと思えるひとに出逢いました。世界で一番大切で、尊敬する、心の底から大好きなひと。


私が私を好きになれないことよりも
貴方が好きって心の方がずっと強くて大きくて

それがささやかな絶望でもあり私の人生の大きく眩い光。



だからね、私は

もう一度貴方と出逢えるのなら私は
生まれ変わってもまた私になりたい。

今はそっと、そう思うことができている。




私は私に対する弱さを未だ克服できず、そのまま上手く付き合うこともできずに苦しくなったり虚しくなったりしながら生きていくのでしょう。それでも、それでも。

それでも、貴方とまた出逢えるのなら。




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