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創作に役立ちそうな記事

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小説やエッセイを書く上で役立ちそうな記事を集めてみました。自分にも、他の皆様にも役に立てれば良いと思っています。
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2022年4月の記事一覧

装丁カフェさんの小説ハイライトで遊ぼう~GIFアニメ化&スマホで動画作成~

装丁カフェさんの小説ハイライトで遊ぼう~GIFアニメ化&スマホで動画作成~

こちらのツイートで拡散された素敵サービス「小説ハイライト」がめちゃくちゃ楽しいので、遊びまくった話をします。

小説ハイライトとは

装丁カフェさんは、「pixiv(小説投稿)用の表紙を簡単に作る」ツールを提供してくださっているサイトです。
その装丁カフェさんで2022年3月12日から始まったという新機能が「小説ハイライト」。
こちらは、タイトル・作者名と、本文から抜粋した文章を10通り入力する(

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すぐ「隙間」に頼るべからず【文章術025】

すぐ「隙間」に頼るべからず【文章術025】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、原稿としての作法について考えていきたい。

もし改行に頼る癖があれば治そう「記事を見やすくするために、改行をどんどん入れよう」と勧めるテクニックをよく見かける。もちろん、ブログやnoteにおいて、「離脱率」を下げるためのテクニック

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物語の主人公は好かれるべきか?

物語の主人公は好かれるべきか?

山本文緒の「自転しながら公転する」を読んだ。

2021年の本屋大賞にノミネートされた作品で、本屋ではデカデカとディスプレイされていた作品だ。山本文緒は学生時代はよく読んでいた作家なのだが、2021年に惜しくも亡くなられてしまった。

大学に入りたての頃、学校のあった名古屋の上社という駅構内にブックオフがあり、なにげなく手にとって読んでいた。気のせいかもしれないが、自分がよく山本文緒の本を買って読

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ご質問にお答えします(21)難しい言葉を使うべきか、読みやすくするべきか

ご質問にお答えします(21)難しい言葉を使うべきか、読みやすくするべきか

 東京近郊はもう桜の見ごろも過ぎ、いよいよGWに向かっていく頃になりましたけれども、最近気温のアップダウンがすごくて、衣替えするのしないのどっちなんだい!(きんにくん)みたいな感じになっておりますね。体調管理の難しい季節、みなさんもお気をつけくださいね。パワー!

 ということで、久しぶりのモノカキTIPS、今回のご質問はこちら!

 と、実にシンプルなご質問。でも、シンプルではありながら、特に、

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“頭痛が痛い”だけじゃない、気をつけたい「重言」リスト【文章術024】

“頭痛が痛い”だけじゃない、気をつけたい「重言」リスト【文章術024】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うためのポイントを解説し、練習課題を出していく。

今回は、不要な「重複(ちょうふく)」を避けるための意識づけをしていきたい。

重複表現とは頭痛が痛い——。要するに、重複表現とはこれだ。「重言」(じゅうげん、じゅうごん)、二重表現とも言う。「頭痛」という言葉には、既に「頭が痛い」という意

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嫉妬を望む未来に向かうチカラに変える魔法の言葉

嫉妬を望む未来に向かうチカラに変える魔法の言葉

人の喜ばしい報告を素直に喜べないことがある。

華やかな結婚式の写真や記念日の素敵ディナーの投稿。

子供が生まれました、フォロワーが何人を越えました、豪華旅行に行ってきました、本を出版しました、イベント開催して盛況でした、など。

SNSで見かける友人の吉報。

すごく嬉しいことだ。
すごく喜ばしいことだ。

頭では理解している。

だが素直に喜べない自分がいることがある。

全てに対してそう思

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神よ、私だけの小説を書かせてください。

神よ、私だけの小説を書かせてください。

ベッドに潜り込む時、横のテーブルに築かれた本のタワーが目に入る。定期的に片付けているつもりでも、気づくとまた山ができてる。

買ったことはずっと覚えていた。お酒でいい気分になったひとりの夜、えいやと勢いで購入ボタンを押した「ローレンス・ブロックのベストセラー作家入門」。これまた唐突に気分がのって、えいやっとこの2日で読みきった。

楽しい読み物というよりも、1年かけて学ぶ教科書をいっぺんに読破した

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雑記:登場人物たちがうまれるとき。

雑記:登場人物たちがうまれるとき。

小説の書き方、は人それぞれだと思う。なんとなく書き始めてそのまま書ける人もいれば、緻密なプロットを完璧に作ってから書き始める人もいると思う。私はどうやって書くかというと、基本的には、登場人物から始まることが多い。

ひねりやオチの必要なショートショートの場合は、ストーリーありき、で書くが、中編より長めの作品になると、やはり登場人物ありき、だ。

どんな物語か、ではなく、誰の物語か、ということだ。そ

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最初の読者である「私」が、ちゃんと頷けられるものを

最初の読者である「私」が、ちゃんと頷けられるものを

短い物語を書いている。

「ご自愛」の連載小説とはまた別で、1500字〜2000字程度の話だ。内容もガラッと違っていて、今回はちょっぴり悲しい物語だと自分では思っている。

ようやく納得のいく結末ができて、これからブラッシュアップを進めていく状態。

ブラッシュアップに向けて頭から読み返したときに、「うわあ、これ悲しい話だな」と感じて、少しだけ嬉しくなった。



ーーいやいや、書いた本人が「悲

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