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#レビュー

ランゴリアーズ~教育虐待~

ランゴリアーズ~教育虐待~

監督・脚本、トム・ホランド 原作、スティーブン・キング
キャスト、デヴィッド・モース/マーク・リンゼイ・チャップマン/パトリシア・ウェティグ/ケイト・メイバリー

※ネタバレあり

~最初の総括~

私がトップクラスに好きなドラマ・映画作品です。
子どもの頃に観て、すごく好きになって、何度も何度もビデオ屋で借りてもらって観ていました。

大人になってからはビデオ屋に行く機会が遠のき、長らく観ていな

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★感想文もくじ

『星の王子さま』~大人のための人形劇~

『星の王子さま』(原作)~答えを探す旅~

『新世紀エヴァンゲリオン』~それでも他人と生きていく~

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 』を見て

島田つきが『愛と幻想のファシズム』について熱く語る日記(読了編)

島田つきが『愛と幻想のファシズム』のゼロについて熱く語る日記

島田つきが『愛と幻想のファシズム』について熱く語る日記(蛇足編)

『それいけ!

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竜とそばかすの姫

監督、脚本、原作 細田守
キャスト 中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ

竜とそばかすの姫を鑑賞しました。

細田監督の作品は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」は観ています。
上記だとおおかみこどもの雨と雪が好きでした。こどもたちのそれぞれのラストの決断とか。狼という動物への愛情を感じるところとか。

さて、「竜とそばかすの姫」について。

クジラ

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満州アヘンスクワッド~長谷川伍長について熱く語る編~

満州アヘンスクワッド~長谷川伍長について熱く語る編~

原作、門馬司 作画、鹿子

※ネタバレあり

現在118話まで読んでいるので、そこまでの感想です。

仲間を集めながらアヘンを売る主人公たち、それを追いかけるマフィアや憲兵! 先々で出会う巨悪との闘い!
さながらダークな「ワンピース」といったところでしょうか。

主人公(勇)のアヘン精製技術は天性のものがあり、作られたアヘンは他とは比べ物にならない極上なものです。作中では「真阿片(アヘン)」と呼ば

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漫画『明日、私は誰かのカノジョ』~実体験に刺さる~

漫画『明日、私は誰かのカノジョ』~実体験に刺さる~

明日カノという作品について

※ネタバレあり

「明日、私は誰かのカノジョ」という漫画を読んでいます。
面白いなーと思っていたのですが、「洗脳編(留奈&バシ)」があまりにも刺さってしまったので感想を書くことにしました。

「明日、私は誰かのカノジョ」は、オムニバス形式でいろいろな女の子を主人公にしたお話が描かれるマンガです。
メイン主人公は”雪”で、レンタル彼女をしています。だから「明日、私は誰か

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『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』~ラストに感動~

1967年公開(日本)
監督、福田純 特技監督、有川貞昌 脚本、関沢新一・斯波一絵

※ネタバレあり

 記念すべきミニラの初登場作品。
 ミニラとはゴジラの息子にあたる怪獣です。 お恥ずかしながら、昭和ゴジラは記憶にあまりなく、今作品も初見のような気持ちで鑑賞しました(幼少期に観ているとは思うのですが)。

 誕生したばかりのミニラは、可愛いより、むしろちょっと怖かったです。中途半端な成長状態

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『闇金ウシジマくん』ゲイくん編、ヤミ金くん編

2004年出版(日本)
真部昌平

※ネタバレあり

 最近、「ヤミ金くん」編を読みましたので感想です。また、「ゲイくん」編も以前に別で書いた感想をこちらにも載せます。(話の順番だと本当はゲイくん編が先です)

「ヤミ金くん」編

 明かされるウシジマくんたちの中学時代。

 ウシジマくんは中学二年生のとき、柄崎と加納のクラスに転入。
 そして二人は生意気なウシジマくんを集団リンチ!!

 リンチ

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「嘘喰い」「少年のアビス」最近好きな漫画たち

「嘘喰い」「少年のアビス」最近好きな漫画たち

嘘喰いと少年のアビス

※ネタバレがあります。

最近はまっている漫画、「嘘喰い」を全巻読みました。
こちらについては後で全巻感想を書こうと思っています。ストーリーもさることながら絵や演出・表現がとんでもなく良いので、画像を引用して紹介したいのでデジタルで読みましたが単行本を買うつもりです。あと嘘喰いの絵への「好き」は漫画の好きよりもアートへの好きに近いので、やっぱり紙でほしい! と思いました。

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映画『シン・ウルトラマン』~原作知らない目線での感想~

2022年上映(日本)
監督、樋口真嗣 企画/脚本、庵野秀明 キャスト、斎藤工 長澤まさみ 有岡大貴 早見あかり 田中哲司

※ネタバレあり

 シン・ウルトラマンを観ました! 私はウルトラマンはあまりなじみがありません。一本、何かの映画を観たことがあったかな? というくらいです。ただ日本国民として、一介の特撮好きとして人並みの知識は持っているつもりです。

 そんな自分の目線ですが……面白かった

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映画『嘘喰い』~原作ファン目線での感想~

2022年上映(日本)
監督、中田秀夫 脚本、江良至・大石哲也 原作、迫稔雄 キャスト、横浜流星 佐藤勇斗 白石麻衣

※ネタバレあり

 映画「嘘喰い」を観てきました。
 原作の嘘喰いが大好きで全巻読んでいます。
 ですので今回は原作ファン目線で映画「嘘喰い」について感想を書きます。原作のネタバレがありますのでご注意ください。
 なおあくまで私の感想なので原作ファンでも全く違う感想となる方もい

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破裂

2004年出版(日本)
著作、久坂部羊  

 父親の死は心臓手術のミスであるという告発文を貰った人妻(中山)、心筋の再生に心血を注ぎ開発した療法が心臓が破裂してしまうという重大な副作用を持つことにショックを受ける医師(香村)、香村の開発した療法の副作用に目をつけ高齢化社会の解決に利用しようとする役人(佐久間)。
 医者が一人前になる過程で起こる医療ミスを何とか防げないかと考える麻酔科医(江崎)、

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『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』他 感想

2010年上映(日本)
監督/高松信司 脚本/錦織敦史 原作/空知英秋  副
声の出演/杉田智和、阪口大助、釘宮理恵、石田彰、千葉進歩、中井和哉、鈴村健一、子安武人、高橋美佳子

※ネタバレあり

 ある日、空からやってきた天人(あまんと)により、江戸の町は支配され、廃刀令により侍は姿を消した世の中。
 伝説の侍・坂田銀時、父の残した剣術道場を守りたい志村新八、宇宙最強の傭兵民族・夜兎族である神楽

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賭博黙示録カイジ

賭博黙示録カイジ

1996年出版(日本)
著作、福本信行  

 友人の連帯保証で多額の借金をしたカイジが、返済のために命がけのギャンブル勝負を繰り広げる。

※ネタバレあり

(この感想は何年か前に書いたものです)
 賭博黙示録カイジ。最近、スピンオフされた「中間管理録トネガワ」にハマっている関係で、つい最初から読み返してしまいました。
 私はこの漫画の続編「賭博破戒録カイジ」に出てくる「一条」というキャラクタ

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『人間失格』太宰治

『人間失格』太宰治

1948年出版(日本)
著作、太宰治 

(イメージ画)

 周囲におびえて道化を演じ続けた男の手記。

 太宰治の「人間失格」を読み返した。

 前読んだのは10代半ばだった。
 分かってしまう部分があったから葉蔵が好きだった。

 歳をとった今、自分にはこの小説を、書かれている通りに純粋に読むことはできなくなってしまった。
 でも真理だなと思うところはある。あとはやっぱり、文章はうまい。小説

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