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読書と発見 / Reading & Discovery

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本を読んで発見したことを書いた記事をまとめました。
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記事一覧

民家を活かすための作法 -中村琢巳 著『生きつづける民家 保存と再生の建築史』-

民家を活かすための作法 -中村琢巳 著『生きつづける民家 保存と再生の建築史』-

 人間が日々の生活を営むうえで必要となる住まいのなかでも、主に一般庶民が暮らしてきた昔ながらの住宅が「民家」です。

 この『生きつづける民家 保存と再生の建築史』という本は、民家をとりまく多種多様な営みについて紹介しながら、その今日的意義を読者にわかりやすく伝えてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思います。

【Discovery /

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『かたちのおはなし / Story of Shapes』

『かたちのおはなし / Story of Shapes』

【Introduction / まえがき】 ある休日の午後。どこからか真っ白な紙の束を持ってきて「これをホッチキスで止めてほしい」と言う5歳の長男。なんと自作の絵本をつくってくれました。

 作品タイトルは『かたちのおはなし』。

 初の著作にして、50ページ近くある大作。その出来栄えに父親は感動して、ぜひ記録と記憶に残したいと考え、ここに記すことにしました。

 長男が立派な大人になった時、この

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「つくらない」をつくるデザインへの挑戦 -ナガオカケンメイ 著『もうひとつのデザイン』-

「つくらない」をつくるデザインへの挑戦 -ナガオカケンメイ 著『もうひとつのデザイン』-

 人々が日々の暮らしを営むために必要な、身の回りにある数々の「モノ」と、それらを形づくるうえでの重要な構成要素となる「デザイン」。

 この『もうひとつのデザイン ナガオカケンメイの仕事』という本は、モノとデザインのより良い関係性について、あらためて読者に考える機会を与えてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思います。

【Discove

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相撲を多角的に考える -西尾克洋 著『スポーツとしての相撲論』-

相撲を多角的に考える -西尾克洋 著『スポーツとしての相撲論』-

 長年、日本の神事や国技たる存在であると同時に、スポーツあるいはエンターテインメントとしても親しまれてきた「相撲」。

 この『スポーツとしての相撲論 力士の体重ななぜ30キロ増えたのか』という本は、相撲を見始めた初心者が素朴に感じるさまざまな疑問について、とてもわかりやすく解説を加えてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思います。

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キレイごとで終わらせないために -竹下隆一郎 著『SDGsがひらくビジネス新時代』-

キレイごとで終わらせないために -竹下隆一郎 著『SDGsがひらくビジネス新時代』-

 近年、日本国内においても随分と認知が広まってきたSDGs(Sustainable Development Goals / 持続可能な開発目標)。

 この『SDGsがひらくビジネス新時代』という本は、SDGsが急速に広まっていく過程で起こった数々の出来事を考察しながら、この大きな社会変化の行く末について、いくつかの重要な視点を提供してくれています。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや

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地域住民と行政の共働で、1冊の本をつくりました -『やっぱ 足助 いいじゃん! 〜あかりのつながる 足助の町並みと暮らし〜』-【無料デジタルブック】

地域住民と行政の共働で、1冊の本をつくりました -『やっぱ 足助 いいじゃん! 〜あかりのつながる 足助の町並みと暮らし〜』-【無料デジタルブック】

 この度、自分が長期間に渡り携わってきたプロジェクトの集大成として、1冊の本が完成しました。

 本のタイトルは『やっぱ 足助 いいじゃん! 〜あかりのつながる 足助の町並みと暮らし〜』です。

 この本は「Catalog Pocket(カタログポケット)」というアプリを通じて、パソコンやスマートフォンがあれば、全国どこでも無料で閲覧することができます。

 ※「音声読み上げ機能」「多言語自動翻訳

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こどもを通して見えてくる「ことば」の不思議 -広瀬友紀 著『ちいさい言語学者の冒険』-

こどもを通して見えてくる「ことば」の不思議 -広瀬友紀 著『ちいさい言語学者の冒険』-

 皆さんは、自分がこどもだった頃に、どのようにして言葉を話せるようになったか、覚えていますでしょうか??

 この『ちいさい言語学者の冒険 -子どもに学ぶことばの秘密』という本は、こどもたちが話す言葉づかいをつぶさに観察しながら、こどもと言葉の不思議な関係性について迫っていきます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思います。

【Discover

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人はどうやって住む場所を選ぶのか? -朝日新聞出版 編著『移住。』-

人はどうやって住む場所を選ぶのか? -朝日新聞出版 編著『移住。』-

 全国の人口減少に悩む地方自治体がさまざまな施策を考え、また、コロナ禍以降はより一層注目を集めることにもなった「移住」というテーマ。

 この『移住。 成功するヒント』という本は、数ある全国各地の移住事例のなかからいくつかのケースを具体的に取り上げつつ、移住を考えるうえでのさまざまな気づきを与えてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思いま

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「空家法」の手に負えない空き家にご用心 -鈴木庸夫・田中良弘 編『空き家対策』-

「空家法」の手に負えない空き家にご用心 -鈴木庸夫・田中良弘 編『空き家対策』-

 総務省が5年ごとに行っている「住宅・土地統計調査」の直近のデータ(平成30年)によれば、今や7戸のうち1戸は空き家ともいわれている、日本の住宅事情。

 この『空き家対策 自治体職員はどう対応する?』という本は、いまや全国共通の地域課題ともいえる空き家問題に取り組む際の、実務上の基礎知識を教えてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思いま

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仮に誰も信じられなくなったとしても -峰宗太郎・山中浩之 著『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』-

仮に誰も信じられなくなったとしても -峰宗太郎・山中浩之 著『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』-

 2019年末以降、引き続き余談を許さない状況が続く、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック。

 この『新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実』という本は、このパンデミックを収束させるために重要なツールとなり得る新型コロナワクチンについて、基本的な知識や向き合い方を教えてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思い

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新たな市場で事業をつくる -緒方憲太郎 著『ボイステック革命』-

新たな市場で事業をつくる -緒方憲太郎 著『ボイステック革命』-

 今年2021年は、音声SNSのClubhouseの日本上陸もあって、急激な盛り上がりを見せた音声市場。

 この『ボイステック革命 GAFAも狙う新市場争奪戦』という本は、音声業界という新たな市場で生まれた新規事業が、世界中の人々の生活習慣自体を徐々に変えつつあることを気づかせてくれます。

 以下に、この本の読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思います。

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モノが売れない時代の新たなマインドセット -尾原和啓 著『プロセスエコノミー』-

モノが売れない時代の新たなマインドセット -尾原和啓 著『プロセスエコノミー』-

 書籍の発売前から話題となり、「Amazon 総合ランキング 第1位」の帯も大きくついた、注目の1冊。

 この『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』という本を読んで、SNSが隈なく広がった世界においては、モノの売り方自体も変えていかなくてはいけないんだなと、あらためて感じました。

 以下に、読書を通じて気づいたことや感じたことについて、メモしておきたいと思います。

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SNSとの向き合い方へのブレイクスルー  -徳力基彦 著『「普通」の人のためのSNSの教科書』-

SNSとの向き合い方へのブレイクスルー -徳力基彦 著『「普通」の人のためのSNSの教科書』-

 元々、学生時代のミクシィに始まり、いろいろなSNSを細々とやってみてはいつも続かずにいた自分でしたが、この『自分の名前で仕事がひろがる 「普通」の人のためのSNSの教科書』という本を読んで、自分のなかのSNSに対する考え方が整理整頓され、前向きにとらえることができるようになりました。

 今回はそんなお話を「メモ」してみたいと思います。

 ※本の内容に関する考察については、目次見出し【Disc

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