水崎秋

水崎秋です。1992年愛媛県生まれ。 東京都在住。既婚。4社目でとあるリスクマネジメン…

水崎秋

水崎秋です。1992年愛媛県生まれ。 東京都在住。既婚。4社目でとあるリスクマネジメントに関わる仕事をしています。少しずつ歩いていく過程や日記じみたもの、自作の詩を不定期で書きます。詩は大体即興です。 shu_mizusaki@outlook.jp 感想など是非。

マガジン

  • 水崎秋詩集「  」

    詩だけをまとめました。 大切な言葉が詰まっています。

記事一覧

詩「ガーデン」

さらさらなびく愛の跡 ひなたにそよぐ夢の島 秒針だけが走り去り 不可逆の今が残された 隣り合わせのハイドとシーク ほらほらごらん「まぁだだよ」 回転木馬とブリキの人…

水崎秋
8日前
4

詩「ナイフ」

ナイフと色褪せない天球儀 砂をふりかけた群青を横切る金属の彗星 渓流に立つ悍ましい物の怪 穏やかな足元だけを見て静かに後ずさる 朝焼けに混在するモノクロ 美しいを…

水崎秋
1か月前
7

独り言

一旦、愛想を尽かそうと思う これまで何度も、何時間も、何日も、何年も話をしてきた いいところをたくさん知っている 悪いところをたくさん知っている 気が合う話は楽…

水崎秋
1か月前
1

詩「虚構潜水」

夢に見た姿になってみた 中身を詰めたら出来上がり 伽藍堂にも劣る醜態 前を向いても向いただけ 火花を起こしても火を起こせない くしゃくしゃピースは湿気たまま 困難苦…

水崎秋
1か月前
5

詩「夢見鳥」

誰かの心を動かしたいと 名乗りを上げた僕だよな 幼い心ってなんだっけ 幼いことを許す自分だよな 感情たちの群れの中で両足で立ってみた うずくまっていたら見えない景色…

水崎秋
2か月前
4

詩「観測者」

涙を流す機能を持った 機械仕掛けの観測者 熱と光と細めた双眸 答えは最後にとっておく 戦い続けた星だけが 宿す閃きがあるんだろう 交わることはないんだよ ここに心を…

水崎秋
2か月前
5

俺のダメなところを建設的にぶつけろ

1年半ほど前から友人と2人で定期的にラジオまがいのトークを行っている。 「マグヌスの熊」というタイトルだ。 これは普段の会話を録音してアーカイブとして残していくと…

水崎秋
3か月前
1

詩「狂犬」

貴女が好きですと 言ったことは一度もない 貴女といたいですと 言ったことは一度もない それでも僕は吠えていた 貴女が好きだと吠えていた そばにいられないと知ってい…

水崎秋
4か月前
5

詩「毒を食む」

毒を食む 右手に林檎、左手に空洞 舐めとった甘毒に貴女は小さく頷いた 貴女の黒髪は白く乾いてしまった 貴女の柔肌は黒く褪せてしまった 貴女の生命は儚く凪いでしまった…

水崎秋
4か月前
4

詩「天寿全う主義」

長生きしたい 長生きしたい あれもしたいこれもしたい あれが欲しいこれも欲しい したいことは絶え間なく 生きたい意志は淀みなく 醜く映った瞳にも 仲良くしようと微笑ん…

水崎秋
5か月前
2

生きるよすが

お久しぶりです。 特に言うこともない日々が続いていたので更新が滞っていました。 9月末で闇を抜け、10月からは新しい職場で働いています。 新しい環境で感じたことをひ…

水崎秋
5か月前
3

退職エントリ③〜3社目のこと〜

転職します。 3社目は30歳半ばで入社したSES企業。 ITエンジニアになるのを辞めるという話です。 約1年の在籍となりましたが、この1年は経歴の闇に葬られるでしょう。 …

水崎秋
8か月前
17

詩「ひでじい」

「ひでじい」 -私- 思えば長く歩いてきました 自分の足では歩けない 遠い記憶の向こう側 父の二の腕、母の呼ぶ声 祖父母の笑顔、握りしめたお菓子 小さな歩幅は遠くへ行…

水崎秋
10か月前
2

こだわりについて

「こだわり」という概念について。 元来こだわりとは、気にしなくてもいいことを気にするという若干ネガティブな言い回しの言葉と聞いたことがあります。 一般的にはこだ…

水崎秋
10か月前
7

詩「持たざる者のマーチ」

透明人間この指止まれ 萎びたプライド踏みつけて 君の手のひらの上で踊りましょう 終焉へ向かうハーモニー 死んだまなこを吊り上げて 15の私へ希望にあふれた未来を捧ぐ …

水崎秋
10か月前
2

情弱の行く末

最近は自身の先行きについてよく考えます。 張る見栄もないので、忌憚のない現在の状況を書きます。 31歳既婚子どもなし 地方国立大卒 中堅企業でBtoB営業3年・大手企業…

水崎秋
11か月前
8
詩「ガーデン」

詩「ガーデン」

さらさらなびく愛の跡
ひなたにそよぐ夢の島
秒針だけが走り去り
不可逆の今が残された

隣り合わせのハイドとシーク
ほらほらごらん「まぁだだよ」

回転木馬とブリキの人形
錆びた指先を握るだけ
必ず戻ると言ったきり
逆さまの城で待たされた

ガーデンハウスのパズルのピース
ほらほら逃げろ「まぁだだよ」

噴水からは静寂だけ
おもちゃ箱とノスタルジー
あの日の温もりは戻らない
あの日の苛立ちは戻らな

もっとみる
詩「ナイフ」

詩「ナイフ」

ナイフと色褪せない天球儀
砂をふりかけた群青を横切る金属の彗星

渓流に立つ悍ましい物の怪
穏やかな足元だけを見て静かに後ずさる

朝焼けに混在するモノクロ
美しいを濁すのはいつだって夜明けの鐘

シンクロとは非科学的終末
通じ合った時こそ終わりを予感する悪癖

終幕を知らされないピエロ
泣きじゃくる少年には張りついた笑顔を

迷路と故郷に遺された名前
戻れないのならここで産声をあげようか

逆手

もっとみる
独り言

独り言

一旦、愛想を尽かそうと思う

これまで何度も、何時間も、何日も、何年も話をしてきた

いいところをたくさん知っている

悪いところをたくさん知っている

気が合う話は楽しいし、気が合わない話ですら楽しいもんな

それでも本当は腹の底で言葉にできず、色々なものを抱えて生きてきただろう

そこに根拠の本質があるんだろう

だからこそ伝えたいことはたくさんある

だからこそもう何も伝えない

投げたボー

もっとみる
詩「虚構潜水」

詩「虚構潜水」

夢に見た姿になってみた
中身を詰めたら出来上がり
伽藍堂にも劣る醜態
前を向いても向いただけ

火花を起こしても火を起こせない
くしゃくしゃピースは湿気たまま

困難苦難ゆらりと飛び越え
降り立つ先は処刑台

掃いて捨てるよ現在を
土台がなければ立てはしない
砂上の楼閣と笑われて
踏みつけてしまったこれまでを

走り出しても走り続けられない
ごちゃごちゃ文句は浮いたまま

艱難辛苦さらりと飛び越え

もっとみる
詩「夢見鳥」

詩「夢見鳥」

誰かの心を動かしたいと
名乗りを上げた僕だよな
幼い心ってなんだっけ
幼いことを許す自分だよな

感情たちの群れの中で両足で立ってみた
うずくまっていたら見えない景色を確かめたくて

いつかはなれるのかな
大きな奔流の真ん中に
ここでいいんだと座り込んだ
プライドなんか明日にはガラクタなんだ

いつかは必要とされたいと
あたりを見回した僕だよな
強いと思われたかったっけ
関係ないって武装したよな

もっとみる
詩「観測者」

詩「観測者」

涙を流す機能を持った
機械仕掛けの観測者

熱と光と細めた双眸
答えは最後にとっておく

戦い続けた星だけが
宿す閃きがあるんだろう

交わることはないんだよ
ここに心を置いていこう
置いた心が朽ちようと
確かな事実だけを携えよう

泥の中を歩いていった
脈動している観測者

風と終わりと静まる遠点
じっと夜明けを待っている

歌い続けた声だけが
届く地平があるんだろう

たくさん抱えてきたんだよ

もっとみる

俺のダメなところを建設的にぶつけろ

1年半ほど前から友人と2人で定期的にラジオまがいのトークを行っている。

「マグヌスの熊」というタイトルだ。

これは普段の会話を録音してアーカイブとして残していくと未来の自分はどう思うのか、という実験的取り組みである。
30分のトークを60本以上投稿してきた。

先週、先々週と趣向を変えたテーマに挑戦してみた。

「俺のダメなところを建設的にぶつけろ!」

普段は言わないお互いの欠点を言ってみよ

もっとみる

詩「狂犬」

貴女が好きですと
言ったことは一度もない

貴女といたいですと
言ったことは一度もない

それでも僕は吠えていた
貴女が好きだと吠えていた

そばにいられないと知っていた
いてはならないと知っていた

暗い底から這い出した
白い陽を浴びる貴女には
私は必要ないのです

未来が光に満ちている
自由を手にした貴女には
私は必要ないのです

私は貴女を忘れません
貴女が私を忘れても

雑踏に消える私の背

もっとみる

詩「毒を食む」

毒を食む
右手に林檎、左手に空洞
舐めとった甘毒に貴女は小さく頷いた

貴女の黒髪は白く乾いてしまった
貴女の柔肌は黒く褪せてしまった
貴女の生命は儚く凪いでしまった

墓を立てよう
見晴らしなんてどうでもいい
墓を立てよう
空の高さなんてどうでもいい

そんな貴女の墓を立てよう
皮肉に満ちた墓を立てよう

エルサレム
聖地は遠く、光は見えない
飽き飽きする孤独に僕は小さく身悶えた

墓を立てよう

もっとみる

詩「天寿全う主義」

長生きしたい
長生きしたい
あれもしたいこれもしたい
あれが欲しいこれも欲しい

したいことは絶え間なく
生きたい意志は淀みなく
醜く映った瞳にも
仲良くしようと微笑んだ

長生きしたい
長生きしたい
あれもしたいこれもしたい
あれが欲しいこれも欲しい

後悔先に立たずと誰かが言った
思い立ったら吉日と僕は叫んだ
意欲物欲強欲よくよく
自分勝手は才能だ

長生きしたい
長生きしたい

まだまだ生き

もっとみる

生きるよすが

お久しぶりです。

特に言うこともない日々が続いていたので更新が滞っていました。

9月末で闇を抜け、10月からは新しい職場で働いています。
新しい環境で感じたことをひとつ。

私は3社を経て、今の会社に辿り着きました。
最高の環境とは言えないかもしれませんが、まあまあいい環境だなと感じる日々です。
取り扱う商材は非常に複雑で取引先の業界は多岐に渡ります。
それなりの知識と知恵、応用力と発想力を求

もっとみる

退職エントリ③〜3社目のこと〜

転職します。

3社目は30歳半ばで入社したSES企業。
ITエンジニアになるのを辞めるという話です。

約1年の在籍となりましたが、この1年は経歴の闇に葬られるでしょう。

家電系SESでの空虚な現場業務。
昨年9月から3月までコールセンター、4月から来月9月末まで家電量販店で勤務となりました。

コールセンターについては語ることはありません。本当に無駄な時間だったと思います。どうひっくり返して

もっとみる
詩「ひでじい」

詩「ひでじい」

「ひでじい」
-私-
思えば長く歩いてきました

自分の足では歩けない
遠い記憶の向こう側
父の二の腕、母の呼ぶ声
祖父母の笑顔、握りしめたお菓子

小さな歩幅は遠くへ行けず
数歩歩けば振り向いた
迷子の恐怖、水際の畏怖
汗だくのTシャツ、冷えたこめかみ

自分の足で踏みしめて
歩いたつもりの帰り道
大きな身体、小さな心
詰め込まれる知識、空洞の信念

思春期の衝動を秘めて
ペダルを踏んだ反抗期

もっとみる

こだわりについて

「こだわり」という概念について。

元来こだわりとは、気にしなくてもいいことを気にするという若干ネガティブな言い回しの言葉と聞いたことがあります。
一般的にはこだわりの味、こだわりの伝統、こだわりの逸品など、
他とは違うことの明示、自身の思想や価値観を込めたものとして称されることも多々ありますね。
今回は後者のように広義に捉えて話していきます。

私自身はこだわりが強いほうだと自覚しています。

もっとみる

詩「持たざる者のマーチ」

透明人間この指止まれ
萎びたプライド踏みつけて
君の手のひらの上で踊りましょう
終焉へ向かうハーモニー

死んだまなこを吊り上げて
15の私へ希望にあふれた未来を捧ぐ

小さな怒りを覚えておけよ
薪の上に臥して待つ
何もなくても生きていくよ
肝を嘗めても前に立つ

生命活動このまま続け
腐れた昨日を押し退けて
君の足元の花に唄いましょう
復讐へ向かうストーリー

掠れたさけびを張り上げて
15の私

もっとみる

情弱の行く末

最近は自身の先行きについてよく考えます。

張る見栄もないので、忌憚のない現在の状況を書きます。

31歳既婚子どもなし
地方国立大卒
中堅企業でBtoB営業3年・大手企業でBtoC営業4年経験
最大年収800万円、8年間の平均はおそらく450万円程度
現在の年収額面250万円
月給手取り16万5000円
上記に月14時間の固定残業代を含む
 (実際の残業時間はちょうど届かない12~13時間程度)

もっとみる