退職エントリ③〜3社目のこと〜

転職します。

3社目は30歳半ばで入社したSES企業。
ITエンジニアになるのを辞めるという話です。

約1年の在籍となりましたが、この1年は経歴の闇に葬られるでしょう。

家電系SESでの空虚な現場業務。
昨年9月から3月までコールセンター、4月から来月9月末まで家電量販店で勤務となりました。

コールセンターについては語ることはありません。本当に無駄な時間だったと思います。どうひっくり返しても成長や経験、教訓を得たとは言い難い半年間でした。(業種への話ではありません。あくまで現場への話です。)

量販店勤務についてはよりハードで気に食わないことも多く、嫌気がさすことは何度もありましたが、良くも悪くもチームの一員として底力を発揮できた環境でもありました。
ネガティブな感情を押し殺して真剣に働いた甲斐もあり、幸い惜しまれながら辞めることが出来そうです。

そして会社でのスキルアップ体制。
これに関しては過去の記事に記載しましたし、結局は自己責任なので他責の感情に任せるわけにはいきません。
わかっていた収入ダウン、減っていく貯金、一寸先への不安、いくら負担をかけても何の文句も言わなかった妻、エンジニアとしてのキャリアを思い描けなかった自分。ずっとずっとぐるぐると回り続けた1年間でした。

昨年の転職活動とは軸が決定的に変わる結果となりました。
やりたいことをやりたい、仕事でも自己表現をしたい、そのためのスキルをつけたい。これは間違ってはいなかったとは思います。

しかし、結局私のような慎ましく生きたいだけの凡人にとって仕事とは生活するための手段に過ぎないと結論づけました。
何より私が求めていたものは勤め先に要求するものではなく、自分の中に生み出して育てていくものだったのです。

やりたいことは自分の時間でやればいいのです。
僕にとってのやりたいことはそれで始められることばかりなのだから。
そのために必要なのは納得できる生活基盤とワークライフバランスです。

自己表現やプライド、根拠のない自信のような利己的な感情は捨てて、自分の心と身の回りの大切な人のために仕事を選ぶことにしました。
長く腰を据えて働き、健全な心身と継続にこそ宿る信用と知恵を積み上げていくことにします。

転職活動の結果としては、10社のうち2社書類通過、2社内定となりました。

・年齢に対して転職回数が多い
・経験が広く浅いもので即戦力にはならない
・求める人材ではない
・経験不足

見送りの理由は想定されるものでしたが、「あっそ」と思って終わりました。私をそう解釈するのなら、こちらもお呼びじゃないのです。
就職活動におけるこういったお祈りはかなり自己肯定感を下げると思いますが、「何かの間違いで入社する羽目にならなくてよかった」くらいに思った方がいいです。

面接に進めた企業は、昨年から続けて5社連続内定です。私にとってアピールできることは営業経験程度ですが、面接で確実に下手を打たない対人スキルは20代で築き上げた立派なビジネススキルでしょう。
自分の中の使えるもの、至らないものを客観的に理解するということもまた、繰り返してきた転職活動の賜物かもしれません。
悪いことばかりではないですね。

年2回賞与が出る、土日に休める、安定した給与ベースがある、9時にきちんと出社して夜は家で過ごす。
そんな社会人に6年ぶりに戻ります。

何度も何度もやり直しては壊してきたキャリア。
こうして拾ってもらえることも今後そう多くはないでしょう。
お前今度こそ本当にいい加減にしろよと自分に言い聞かせ、最後のカードを切ったつもりでまた一から始めます。

また泣き言を言い出したら、また繰り返すのか?と叱咤していただけると幸いです。

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