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新型コロナウイルス感染症備忘録

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新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)およびその感染症(COVID-19)に関する私見について備忘録として残しています。
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記事一覧

第19回科学ジャーナリスト賞贈呈式

第19回科学ジャーナリスト賞贈呈式

6月8日(土)審査員を務めた科学ジャーナリスト賞(J賞)の贈呈式に出席してきました。この賞は日本科学ジャーナリスト会議(JASTJ)が毎年、授与しているものです。

こちらが今年の受賞作品です。

大賞、優秀賞、それぞれの受賞者に、白川先生、浅島先生、相澤先生、小林先生が記念品を授与し、それぞれ講評と受賞スピーチをされました。

受賞作品へのリンクを貼っておきます。

全体講評をさせていただきまし

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大野総長お疲れ様でした

大野総長お疲れ様でした

昨日(3月29日)、第22代東北大学総長、大野英男先生の総長退任式が片平の本部棟前で執り行われました。朝は暴風に加えて雨模様でしたが、午後4時からの退任式前までに雨は上がり、報道機関含め、学内外から多数の皆さんが参集して、賑やかなセレモニーとなりました。(画像はすべて、史料館の加藤先生よりご提供いただきました)

旧理学部化学棟として登録有形文化財でもある本部棟の玄関で、大野先生のご退任挨拶。20

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「あの日」から12年

2011年3月11日に東日本大震災が起きました。毎年、1ヶ月前くらいの時期になると落ち着かない気持ちになります。

過日、出張の移動の時間を使って、今年の芥川賞受賞作の『荒地の家族』を読みました。現役の書店員の方が書かれ、震災が残した爪痕を淡々と記しているものです。

被災の程度は地域や人によって様々で、瓦礫が撤去され堤防が造られたからといって、それで終わるものではないことを実感します。

その翌

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バンクーバー&シアトル出張

バンクーバー&シアトル出張

2年ぶりの海外出張。ほぼ時差ボケ解消されたので、振り返りつつ備忘録。後から「2020〜2022年はコロナでたいへんだったね……」と笑って振り返ることができますように。

出国前

コロナ対応のために入れたアプリの数々……。結構ストレスフルでした。

●新型コロナワクチン接種証明書アプリ:これは最初に成田のカウンターで搭乗手続きをするところだけでなく、バンクーバーやシアトルでも開いて見せた。水戸黄門

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「リジェネラティブ・アーバニズム展ー災害から生まれる都市の物語(4/9~4/24開催)」開始!

「リジェネラティブ・アーバニズム展ー災害から生まれる都市の物語(4/9~4/24開催)」開始!

「リジェネラティブアーバニズム展ー災害から生まれる都市の物語」が本日より開始となり、昨日、オープニングイベントに出席してきました。

東日本大震災の経験を活かし、どのように「リジェネラティブ」な都市を構築するのかについて、東北大学、UCLAその他、環太平洋の大学の学生や研究者が7つの都市のあり方について提案しています。

実は、この企画タイトルの「リジェネラティブ」は、今回のプロデューサーである阿

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11年目の3.11

11年目の3.11

日付は変わってしまったが、今年の3.11は盛りだくさんな1日だった。14:46の黙祷は、研究室の春の大掃除の時間帯。それぞれに手を止めてそれぞれのやり方で、被災者に思いを馳せてもらった。そういえば、11年前のこの日も金曜日だった……。(サムネイル画像にしたのは、昨年発行した東北大学総合情報誌『まなびの杜』vol.89の表紙ー後述)

昨年、10年目の節目となる3.11は、コロナ感染者が増えつつある

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ユヴァル・ノア・ハラリ《驕れる中国とつきあう法》民主主義vs.権威主義「Agree to disagree」の姿勢も必要だ

ユヴァル・ノア・ハラリ《驕れる中国とつきあう法》民主主義vs.権威主義「Agree to disagree」の姿勢も必要だ

「Agree to disagree」の姿勢も大事だ。/ユヴァル・ノア・ハラリ(歴史学者)

ハラリ氏

民主主義は脆弱なシステム
――中国はアメリカから世界の覇権国としての地位を奪おうとしています。最近、習近平国家主席はロシアのプーチン大統領と会談した際、「新しい世界秩序」を形成するという強い願望を述べ、2つの反欧米国家がcommon cause(共通の大義)で結びついていることを世界にアピール

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2つのピアノコンサート

2つのピアノコンサート

2020年の5月頃だったか、「緊急事態宣言」という未曾有の事態となり、ゴールデンウィークをステイホームで過ごし、ネット空間をウロウロしている間にYouTubeで出会ったのが「かてぃん・Cateen」こと角野隼人さんだった。

最近の若いアーティストさんたちは、自分でちゃっちゃとYouTubeに動画をアップできるので、活動の幅が広い。しかもトイピアノを合わせて弾いたり……。

ピアニカと合わせたり…

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「脳とこころ」についてのシンポジウム登壇

「脳とこころ」についてのシンポジウム登壇

2022年の「トーク」としては、こちらが最初となった。研究費を頂いているAMED主催によるオンラインLIVEイベント。

今回、興味深かったのは、「オンラインなら、どんな風に楽しくできるか?」を追求して、1つの解となっていたことだ。いわゆる「市民公開シンポジウム」は世の中に多数あるが、これまでリアルに行ってきたときには、聴衆高齢の、とくに男性が多いという点が、主催者の思惑と合致しないことが多かった

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右手首骨折から1年………そしてコロナワクチン3回目

右手首骨折から1年………そしてコロナワクチン3回目

ちょうど1年前に凍った道で転んで右手首を折ったのだが、今朝、起きて窓から外をみたら道路が白くなっていた。やれやれ……。

今年は、一昨日の午後に新型コロナウイルスワクチンの3回目を接種したところで、昨日の体温は38.4℃まで上がったが、今朝は36.6℃、そしてこのnoteを書く直前に測った値は36.1℃だったので、たぶん熱はこれで収まると思う(私の平熱は35.8℃くらい)。

前回2回はモデルナ製

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久しぶりにCOVID-19考察

久しぶりにCOVID-19考察

日本に第6波がやってきた。ついにウィズコロナは3年目に突入だ。

この2年間の間に変わったことはたくさんあるが、日本で遅れていたDXの推進や働き方の改革は、コロナという黒船が来なかったら、もっと遅れていただろう。

もう一つ、データ時代の反映として各種のインフォグラフィックが良くなりつつあることは歓迎したい。COVID-19の感染状況のダッシュボードも種々作られたが、今、一番見ているのはこちらのロ

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ショパンコンクール2021を聴きながら

ショパンコンクール2021を聴きながら

5年に一度のショパンコンクール、第18回目となる今年は、本来、昨年行われるはずだったものだ。前回2015年も配信されていたはずだが、今年は周囲のタイムラインに多々上ってきて、この週末は種々、掛け持ちしながらYouTubeを視聴した。LIVEだったり、事後だったり。(トップバナーの画像はYouTubeサイトより拝借)

私にとって、ショパンはもっとも好きな作曲家だったのだが、CDを聴かなくなってから

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大人のための最先端理科第330回

大人のための最先端理科第330回

只今、書店に並んでいる週刊ダイヤモンド誌最新号に、拙連載コラムが掲載されています♬

今回はデルタ株について。皆さんコロナの第5波が大きかったことについて「感染力の強いデルタ株が原因」ことはご承知と思いますが、それがどのような生物学的メカニズムなのかについて解説を加えました。

末尾には、コロナに立ち向かうための治療薬のことにも触れています。

ちなみに今号の特集は「塾・予備校」です♬ 下記リンク

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J-WAVEにリモートlive出演しました

J-WAVEにリモートlive出演しました

J-WAVEのFM放送が始まったのは大学院生の最後の頃。東京に住んでいた頃は毎朝、通勤時に聴く番組でした。クリス・ペプラー、ジョン・カビラなどの心地よい声のナビゲートで流行りのポップスに耳を傾けていました。

仙台に引っ越してからは放送エリアではなくなってしまったのが残念でしたが、このたびご縁があって、なんとリモート生出演ということになりました。実はNewsPicksとの連携番組がスタートしていた

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