バンクーバー&シアトル出張
2年ぶりの海外出張。ほぼ時差ボケ解消されたので、振り返りつつ備忘録。後から「2020〜2022年はコロナでたいへんだったね……」と笑って振り返ることができますように。
出国前
コロナ対応のために入れたアプリの数々……。結構ストレスフルでした。
●新型コロナワクチン接種証明書アプリ:これは最初に成田のカウンターで搭乗手続きをするところだけでなく、バンクーバーやシアトルでも開いて見せた。水戸黄門のご印籠のような効果。
●ArriveCAN:これはカナダ入国の際に必要な登録で、搭乗予定の航空機情報やらパスポート情報なども入れた。必要事項を入力して登録が完了するとレシートが出るので、そちらをスクリーンショットで取っておくと良い。
●VeriFly:こちらも。検査結果(陰性証明書)やワクチン接種証明書、宣誓書など各国の入国に必要な書類が、入国要件に合致しているか事前に判定できる無料のスマートフォン用アプリ。入国要件を満たしていると、「 Ready To Travel 」と緑色のチェックマークががアプリに表示。この表示をチェックインカウンターで提示することで、検疫書類の提示が不要となり、搭乗がスムーズ。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/inter/verifly/
●MySOS(ファストトラック用):実はこの手続で自分のパスポート番号手入力の際に、1つ前の古い番号を入れていたというミスが帰りの成田でファストトラックに並んだ際に、MySOSのパスポート番号登録が間違っていたことが発覚……orz 古い方のパスポート番号を手入力していたのでした……。どうりで画面が緑にならなかったはずです。
後日談ですが、帰国後に携帯に電話がかかってきて、担当者に正しいパスポート番号をお伝えして、システム上で修正してもらうという経験もしました。日本では今、パスポート番号が追跡用のIDとなっているということですね。マイナンバーより早く広くDX化されましたね。
使用航空機と旅程
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Tokyo Narita Fri 06 May 18:30 JL018 / 09H10
Vancouver 11:40 5P98ES NOSTP 2/M
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Vancouver Tue 10 May 8:05 AS2167 /01H01
Seattle 09:09 AEKIZD NOSTP M/
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Seattle Wed 11 May 13:30 JL067 / 10H10
Tokyo Narita Thu 12 May 15:40 5P98ES NOSTP /2
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JL:JAPAN AIRLINES
AS:ALASKA AIRLINES
バンクーバーからシアトルへの移動が朝早くなったのは、シアトルで帰国用のPCR検査を受けるため。この日は朝4時代に起きてたいへんでした……。
滞在ホテル
バンクーバーのホテルは助教さんと同室でしたが、アップグレードしてくれてキッチン付きのスイートで広くて快適でした。学会場まで毎日約30分X2歩いたことは、時差ボケ解消に良かったかも。
シアトルのホテルは空港からの高速降りてすぐという立地。
いずれも、そういえばWiFi環境はすぐに繋がって当たり前になっていたことを改めて思い出すなど……。10年前くらいは有線もまだ多かったし、海外出張でホテルにチェックインしてまず先に行うのがインターネット環境を整えるという儀式がありました。トランクのアンパッキングはその後。
現地PCR検査
●バンクーバー(米国入国用):日本からJTBさんに手配して、ホテルからタクシー送迎で別の大きなホテルの地下にセットされたCOVID-19検査コーナーに行き、鼻粘膜(左右両方)のサンプルを用いてPCR検査。結果は12時間以内(実際には5時間もかからなかった)にメールでPDFファイル(日本語版もあり)で陰性証明。印刷できなかったので、米国入国時にはiPhoneで見せました。
●シアトル(日本入国用):こちらも日本からJTB予約し、空港でピックアップしてもらってホテルに荷物を降ろして、予約の時間に合わせて市内のCOVID-19検査会場に連れて行ってもらい、1時間ほど近所のStarbucks Reserveで時間つぶしして迅速検査の結果を紙媒体とメールでゲット。帰りは訪問先まで送迎。日本の入国は72時間以内なので「バンクーバーの陰性証明では駄目でしょうか?」と旅行社に確認したところ「やはりシアトルでも検査を受けてください」とのこと。
帰国時唾液抗原検査
着陸後、私の乗っていた飛行機では、日本入国の乗客が先に降ろされ、抗原検査に回りました。(乗り継ぎ客が先に降ろされるケースもあると聞いています。乗り継ぎ時間等の関係でしょうか……)
抗原検査に科学的にどれほどの意味があるのかと思っていたのですが、成田空港でそのロジを見てわかりました。これは、成田空港Duty Freeなどで働いていた方々の雇用確保なんですね……。空港内を延々歩きましたが、要所要所で案内係の方の外国人比率をみて納得。
着陸してからほぼ1時間半くらいで陰性の結果をもらいましたが、自分の番号を飛ばされてアナウンスがあると焦りますね……。受験生のような気分でした。
検査前30分は飲食禁止、ということはもっと広く伝えておいた方が良いかも。少なくとも機内アナウンスなどはありませんでした。
6月からはこの抗原検査は無くなるものと聞いています。
ISDN2022
隔年ごとに開催される国際神経発生学会、参加者は例えば日本で2020年に開催された折の半分にも達していなかったかもしれません。ポスター掲示が100題程度。
今回「オンライン配信は無し」という大胆な決断により、運営にかかる費用を下げたものと思います。実際には、現地に来られないスピーカーが多数いて、それぞれの地域から現地の時間に合わせてオンラインでトークをされました。zoomで繋いで、現地参加者は大きなスクリーンを見ながら話を聴けますが、先方からは質疑応答の際に会場の様子は見えないことになります。この双方向性を行うことにすると、そのための費用がべらぼうにかかるので、これはこれでありなのかしら、と思いました。
同時期に他の国外学会に参加した先生から「マスクしているのはアジア系だけだったよ!」という話も聞きましたが、ISDN2022は生物系でもあり、会場でのマスク着用は義務でした。アジア系の人間がマスク着用のストレスが低いのは、鼻が低いからなのか、文化的に「目は口ほどに物を言う」ので、口が隠れていても大丈夫、なのか(むしろサングラスの方が心が読み取りにくい)……。とはいえ、Gala Dinnerも開催され、ポスターセッションでは軽食と飲み物も出たりするので、適宜、外すことはありえたのですが。
助教の吉川さんがベストポスター賞をいただきました。おめでとう!!!
他の訪問先
●ブリティッシュコロンビア大学(UBC):PIをしている谷内江さんの研究室を訪問させていただき、美しいキャンパスを散策しました。新渡戸稲造記念の日本庭園があることを初めて知りました。
●ワシントン大学:東北大学が連携協定を結んでおり、今回は「東北大学ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進宣言記念シンポジウム」に学長のAna Mari Cauce先生にビデオメッセージをいただきたい、というお願いのための表敬訪問を行いました。その前に図書館副館長の先生にもお目にかかりました(画像を取りそこねました……)。
お膝元とはいえ、大学附属図書館の1階がスタバ・リザーブというのは羨ましすぎ……。
よく考えると、コロナの直前に行った海外がシアトルでした。ここから再び始まるということですね……。良い世界になりますように。
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