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私の絶望と安心

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記事一覧

伺って得て 失って痛くて、 囚われて

伺って得て 失って痛くて、 囚われて

「子供は、何があっても親を愛するものだよ」という言葉は、呪いであり救いであると思っている。”子供”という言葉が、年齢を指すのか関係を指すのか、”愛する”という言葉が温かいものなのか冷たいものなのか、それによって変わるのだけれど。

そんなことを考えていたら、また文章が綴れない気がして、早く言葉を紡ぐことにした。数分前に、[完成しない下書き]が また1つ増えたので焦りながら。精一杯で話すから、聞いて

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怒りは鋭く痛むということ

怒りは鋭く痛むということ

その感情を知ったこと

19歳で精神科に入院するまで、私には"怒り"という感情が少なかった。人並みに苛立つことはあったけれど、生きてきた環境に対しての怒りを抑えていた。

19歳。精神科に入院して沢山の手続きをした。生育歴を書く書類。入院を続けるために休むために1人で向き合う過去。そうして初めて、生かされてきた道のことを振り返った。手続きが終わる頃、私の中の怒りに気がついた。

19歳で気づけたの

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願うまで覚めない現実逃避を。

願うまで覚めない現実逃避を。

「扉が閉まります ご注意ください~」声が聞こえる。ガタンゴトン 音が聞こえる。夜、列車の中、私は目を閉じる。最寄り駅を通り過ぎた今は見ないふり。

「明日、何時出勤だっけ。」「天気大丈夫かな。」「やり忘れてたあれ、やらなきゃな…。」装う私を、理性が引き戻そうとする。

私は抗い、目を閉じる。心を遠くに投げて、景色を眺める。理性、景色、理性、景色。そうして何駅過ぎた頃、ふいに全部要らないと思った。

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「下方修正」? 忘れていた、それだけのこと。

「下方修正」? 忘れていた、それだけのこと。

文字を叩く時間も無いままに時間が過ぎている。ここ数ヶ月、ずっとそんなことを言っている気がする。相変わらず頭の中に言葉は浮かんでいるけど、曖昧に紡いで、完成させないままに眠って、朝が来て、仕事に行って。くたくたで楽しくて、もっともっと、って。

何かを落としながら走っているような、でも拾うためにスピードを落とせないような、そんな感覚。

昨晩と今朝。

何故か分からないけど、昨日は息苦しいまま眠りに

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ずっと気が散っている話と、泣いてしまうような夜

ずっと気が散っている話と、泣いてしまうような夜

ずっと気が散っている。

いろんなことが頭に浮かんで、タスクや仕事が積み上がっているのに、散らばっている。なんともいえない空回り感と無力感が消えない。

先月、いやもっと前から。「全然出来てないよ」と言う私に悩んでいる。
環境と人間関係の変化、タスクが増えたこと。思い当たることがあったから、そのうち落ち着くだろうと深く考えなかった。

最近、忙しさはそのままに、慣れという落ち着きが出来てきた。それ

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慣れるしかなかったことを笑う、 私と君へ。

慣れるしかなかったことを笑う、 私と君へ。

帰りの電車が遅延していた。左右に目を動かして早く帰る方法を考えるけど、言葉を読み上げるだけの機械になったようで何も考えられない。体力ゲージも少ない。駅の端っこにいき人混みを避ける。深呼吸して左耳のイヤホンを外す。こんな時は音から逃げることが出来ない。雑音の中からアナウンスを聞いて、頭の中に組み立てる。大丈夫、いつもと同じように冷静に。

電車に乗ってからも、アナウンスを聞いて確認する。大丈夫、いつ

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「分かってるんだ」 と叫ぶこと

「分かってるんだ」 と叫ぶこと

私の好きなアーティスト、ヨルシカの歌詞です。

前の記事で ことばを紡げない私の話を聞いて欲しい。 と書いたけど、もう一つ、最近思うことがあって、この記事を書こうと思った。

前の記事は ”表現方法が見つからない” という話だったけど・・・
いろんなことが絡み合って、感情をことばにしてはいけないと思う時がある。そして最近、そんなことが増えた。

・・・そんなことじゃない。
正直、
ことばにすると、

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ことばを紡げない私の話を聞いて欲しい。

ことばを紡げない私の話を聞いて欲しい。

最近、言葉が出てこなくなった。

それは日常生活的に なにか問題あるとかじゃなくて、ただ いつものように頭が回転しない、なんとなく不自由を感じる、伝えたい言葉を伝える方法が掴めない、そんな感覚。

いつもは紐が何色も伸びていて、それを手繰り寄せては、ここで切って これと繋いでみよう とか 別の色を使ってみよう とか そういう紐が見えるのだけど、今はぼやけた1本の紐が見えるだけ。

「これだ!」とい

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私の罪の話1(前置き)~びしょ濡れのわんこ~

私の罪の話1(前置き)~びしょ濡れのわんこ~

これを書こうと思ったのは、特に深い理由は無いのだけど・・・強いて言うなら、"愛犬と目があったから” だと思う。
そして私は ずっといつか、これを書きたかったんだと思う。ただ自分のために。

これは私が生きてきた10代の話で、私が償い続けているという話。でも前置きなしに表現出来ないことなので、今回は "その出来事の前” の話を書こうと思う。

びしょ濡れのわんこを拾った。

すぐに横になるようになっ

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悪夢の現実世界で 分からなくなったという話を聞いてほしい

悪夢の現実世界で 分からなくなったという話を聞いてほしい

ずっと現実逃避をして生きている。
いつからか分からないずっとずっと前から、現実逃避をしている。

現実逃避にレベルがあるのかは分からないけど、最近 数ヶ月は、とても深い現実逃避をして 生きているような気がする。
イベントやライブに行き、友達と会う予定を作り、息をするようにSNSの世界で呟いて、現実を夢なのだと信じようとしている。そこで生きるために夢の現実世界で働いてるだけなのだと、成り立たない理論

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幸せなんて無いのだと吐くことは

幸せなんて無いのだと吐くことは

最近、”幸せ” について話すことや聞くことが多かったので、私も自分の考えを深めてみたくなりました。

皆さんは幸せって聞くと、何を思い浮かべますか?
友達と遊んでる時、ライブや映画を見ている時、美味しいものを食べてる時、くたくたに疲れている時に入る温泉、それは人それぞれで どれも素敵なことだと思う。
私は晴れてる日に涼しい室内で、妹とわんこと 時間を気にせず ごろごろするのが好きです。コーヒーやシ

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当事者でいることに疲れた私は「福祉サービスの利用者を辞めました」

当事者でいることに疲れた私は「福祉サービスの利用者を辞めました」

4月8日。
昨年末に入居したグループホームから引越して、一人暮らしを再開し、福祉サービスの利用が終了しました。

長かった。初めての心療内科受診から約7年。本当に長かった。

私が福祉サービスは もう使いたくない と思った理由を書いてみようと思います。

私は自分が当事者でありながら、支援者さんの話や支援者さん向けの本や話を聞いてきました。それで凄く引っかかることもなく、そんな風に考えてもらってる

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”安心” という名の ”愛”

”安心” という名の ”愛”

最近、周りの色んな方が愛について話していて、私は なんだかちょっと不安になって・・・だから私も、愛を語ってみようと思います。

(恋や男女関係の話じゃないです笑)

私が知っている”愛”は条件付き多分私は、人一倍 愛情が必要な人間なのだと思う。
それは生まれつきのものかもしれないし、環境がそうさせたのかもしれないけど。
ずっとずっと愛情が分からなくて、愛情に飢えていた気がする。

幼少期の話をしま

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勝手に信じてもいいと思う

勝手に信じてもいいと思う

最近思うようになったこと。

勝手に信じてもいいと思う。

例えば、
「いつでも相談してね」
「見捨てたりしないからね」
「めんどくさいなんて思わないよ」

みたいなことば。
もらって嬉しくて、安心した、あのことば。

最後に話したのいつだっけ?
いつから話しにくくなったんだろう。

私が何か気を悪くさせちゃったのかな。
だからもう寄り添ってもらえないのかな。

そんなことを毎日考えて、こころを隠

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