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2023年6月の記事一覧

FACE 《詩》

FACE 《詩》

「ポーカーフェイス」

あんたに見せてる顔
上辺だけ

上手と思ってるのは傲りだね

言っとくけど心理戦じゃ負けない
経験値だけがモノ言う世界

舐めないで
私もそれなり人見てきた

クソみたいな輩
ストーカー

女を道具としか見ない奴ら

甘ちゃんなら
腐る程

勝負が楽しみだね

Sham

「ツーフェイス」

天使と悪魔のツーフェイス

出会いとか別れとか仕組まれた流れ

お前の横にピッタリ

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ノルウェイの森 《詩》

ノルウェイの森 《詩》

「ノルウェイの森」

静かな森を歩いてる
君とふたりで

君が僕の傍に居た事は
決して忘れない

風の歌を聞いたノルウェイの森

愛してあげるって君が言ったから

表参道ですれ違った女
昨夜の長電話

そんな事より僕は
スパゲティを茹でる事に夢中だった

ビートルズは聞かない

違う色をした欠落た花を探した

不完全なものを愛してる

生の中には必ず死が潜んでる

3つ並んだ小さな瓶に
飾る花を探

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夏祭り 《詩》

夏祭り 《詩》

「夏祭り」

そろいの浴衣 花の模様のうちわ

綿菓子 かき氷 
金魚釣り 缶ビール

太鼓の音 神社の鳥居

夜風が運んだ微かな石鹸の香り
後れ髪 

ずっと君に見惚れてた

もう直ぐ花火が上がるよ
楽しそうに笑う君

いつもより沢山の星が輝いて見える

夏の夜空を見上げた夏祭り

Photo : Seiji Arita

知らない道 《詩》

知らない道 《詩》

「知らない道」

小さな点と点 
指先でなどり線を引いた

微かな繋がり 君の引力

心が壊れそうな時だって
沢山あるから

決して強くは無いから 

だから 遊ぼうよ いつまでも
夜が来ても 

ずっと一緒に居ようよ

太陽と月が毎日 其処にあるように

知らない道でも怖くない 

さぁ 手を繋ごう

Photo : Seiji Arita

いつかの夏 《詩》

いつかの夏 《詩》

「いつかの夏」

ペパーミントブルーの
アイスキャンディー

君と数えた夏の数

夏草の伸びたフェンス

裸足で歩いた焼けたテトラポッド

幾つもふたりだけの秘密を作ったね

夜明け前の公園のベンチ
朝が生まれるのを見つめてた

君と強く手を繋いだ 

いつかの夏

Photo : Jun Takeichi

collaboration : photographer Jun

thank you

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Fuck you baby 《詩》

Fuck you baby 《詩》

「Fuck you baby」

ほじくり返したお前の過去

ただ お前に近づきたくて

悪ぶって見せたり 
ふざけて笑わせたり

ただ お前を振り向かせたくて

綺麗で猥褻 繊細で知的
お前に狂わされた毎日

もっともっと欲しがりなよ

あの夜の様に
エンドレスなリピートで

BITCH 知ってるさ
今夜は誰 明日は誰 俺はいつ

馬乗りの愛 奪いなよ 
Fuck You Baby

Photo

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愛の形 《詩》

愛の形 《詩》

「愛の形」

お前は自分の価値観を見つけたか

行く場所は決まったか

窓から見える景色は変わったか

聞こえて来る言葉は変わったか

普通と言う名のハラスメント
洗脳プログラム 教育学歴

黙れ 二度と奴を責めるな

譲れないものや守り抜く大切

天と地の間 燃える燈 
俺の愛の形

傍に居ろ 離れるな

Photo : Seiji Arita

月の夜空 《詩》

月の夜空 《詩》

「月の夜空」

君の好きだって言ってたラブソング

うろ覚えの歌詞 
おどけて口ずさんだ

なんやそれ デタラメやん…
そう言って君は笑ったね

君の笑う声には魔法があって

遠く夜空に浮かぶ月に
手を伸ばせば届きそうに見えた

あの夜 満月 
水面に映る綺麗な光

夜空に浮かべた ふたりの言葉

僕は君に恋してる

あの日から 僕の月は沈まない

Photo : Seiji Arita

アカウント 《詩》

アカウント 《詩》

「アカウント」

左肩に小さな花の刺青
細い足首 長い黒髪 

彼女は美しかった

瞬きする間に恋に落ちた

僕は彼女の方言が好きだった

時々真似してみせた
それ 違うよって彼女は笑った

忘れて無いよ 好きだった

彼女は美しかった 
彼女は優しかった

彼女は消えて行った
何も言わずに

一度も逢えないまま
彼女のアカウントは消えた

ただのSNSで知り合っただけの女
ただそれだけ 

彼女

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記憶の断片 《詩》

記憶の断片 《詩》

記憶の断片

あどけなさの残る唇で
恋を唄う君が居た

残された静寂

無意味だと笑いたければ笑えばいい

散らかった部屋の片隅に
君の好きだった花を飾る

あの日と同じ風が花を揺らした

Seiji

グラスのなか 静かに沈む花氷

君が居たから ボクも歌えた

柔らかな風に 花びら透かして
ふたりだけの 刻

其処に残そう
忘れはしない

君のsoul その響き

静寂に潜む 確かな声を

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ダーリン 《詩》

ダーリン 《詩》

「ダーリン」

ねぇ 

草の香りに包まれたいから
私をあの草原に連れて行ってよ

ねぇ 

海の波音が聞きたいから
私をあの海に連れて行ってよ

ねぇ 

綺麗な星空が見たいから
私をあの丘に連れて行ってよ

ねぇ 

貴方の肌に触れたいから
私を貴方の傍に連れて行ってよ

そして私だけ見て 笑ってよ

ねぇ ダーリン

Photo : Seiji Arita

ヘナタトゥー 《詩》

ヘナタトゥー 《詩》

「ヘナタトゥー」

キャンディレッドの
ハイドロ インパラ

口で溶かしたミントキャンディ

みかえりは
ショットガンで撃ち抜いた空

雲の真ん中 
風穴から見てたダークチェリー

酔わせてくれよ酔いどれの女神

琥珀の夜 

ナイフで削った歪な三日月

消えかけたヘナタトゥー 

指先でなどる胸元 小さな口づけ

Photo : Seiji Arita

白い紙とペン 《詩》

白い紙とペン 《詩》

「白い紙とペン」

理屈ばかり並べた 
無理だ出来ない 

駄目な理由ばかりを探してた

簡単じゃ無い事くらい知ってる

白い目 罵声 
いくら走っても周回遅れ

追いつかない悔しさと諦めの中

だけど 彼奴の声 あの娘の言葉

それでもう一度 立ち上がれたり
負けないって思えたり

腐れの数だけ神様も居る

天使も悪魔も直ぐ傍に居る

見極めたハイエナ共

白い紙とペン 俺に力をくれ

そしてま

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七月 《詩》

七月 《詩》

「七月の朝」

花を添えた七月の朝

小瓶に詰めた昨夜の夢の続き

本当の気持ちが
何処にあるのか気付いたんだ

外には綺麗な花が咲いている

日傘をさして出掛ける彼女

シルクの手触り 
青空のふちにオレンジの光

汚れた世界で純粋に生きる

そんな彼女を守り続けたい

Seiji

「七月の夜」

月が隠れた静かな夜

朝の日差しが嘘のよう

彼に内緒で流した外の涙
笑って帰ろう

汚れた世界

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