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作った詩をまとめています。
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#創作

【詩】アオイヒビ

【詩】アオイヒビ

誰かが言ってくれること
頭では理解している
でも心はずっと逆に行きたがる

それじゃダメだって分かっているのに
なんでも笑って受け止めてる
アイツがどうにもいけ好かない

自分より大人な人を見る度に
惨めな気持ちになりながら
ここじゃない場所を探してしまう

でも頭ではずっと理解している
ここじゃない「どこか」なんて
どこにも存在しない

この現実に僕がどう色を湛えるかだけ
でも、だんだん絵の具も

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【詩】明け方の夢

【詩】明け方の夢

叶いそうで叶わない
ずっと浅煎りのコーヒーみたいな夢を見続けてきた

苦しくも無いけど
どこにも行けない

ここが夢だってなんとく居座り続けてしまう
抜け出せないそんな明け方の夢を見続ける

だけど本当は

朝日を浴びて
まっすぐ君と見つめ合いたい

誰かの苦しみも、喜びも
一緒に分け合って笑えるくらいの現実にいたい

まだ僕は明け方の夢を見続けている

だけどあと少しで朝になる

薄暗い部屋の中

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【詩】内臓から出てくる

【詩】内臓から出てくる

眠りに就こうとしても
疲れた身体は眠ることすら
拒んでしまう時がある

そんな時不思議な感覚に陥った
多分僕の中に本当の自分が別にいる
今外側にいる僕が蓋になってしまっているのだ

文字すら書きたくない自分もいる
だけど本当の気持ちをどこまでも
くっきりと形にしたい自分もいる

全て自由な筈なのに
僕は勝手に内臓の中に自分を押し込めている

出てきていいよ
もうぼくに輪郭はありません
早く出ておい

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【詩】凹凸のない世界

【詩】凹凸のない世界

僕たちはどんどん凹凸のない世界に向かっている

摩擦がなくて 
出っ張りもなくて
みんなが丸い形をしている

少しの凹みと凸みがあれば
誰も彼もでそのムラを均そうとする

誰もが生まれた意味すら考えなくなる
自分である必要がないとてもツルツルな世界にいる

だから僕は尖らないといけない
どっかにぶつかってしっかり凹みが残るように

凸みが引っ掛かりになって
誰かがどっかに落ちて行かないように

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【詩】揺れる花

【詩】揺れる花

雨が降る
風が吹く
空はずっと灰色

お日様にはしばらく会えてない
会いたいと願うばかりでは
憂鬱な想いが募って行くだけだった

そんな僕を見つめる花
まるで僕の想いが分かるかのよう
風にその可憐さを奪われてしまいそうな花

花が揺れるのを綺麗だと思うのは
今にも折れてしまいそうだから
可憐さの中にその抵抗を感じるから

花と見つめ合いながら
涙を誘う空を仰ぐ
でも花が教えてくれた

''風が私を

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【詩】サイダーと麦わら帽子

【詩】サイダーと麦わら帽子

一人で麦わら帽子を編む

太陽は空の一番高いところ
辺りには木の一本も生えていない

だたっ広い草原の真ん中
切り株の上

時折拭く風すら生ぬるい
火照った肌はそれすら喜んでいた

何時間も何時間も何時間も
一人で麦わら帽子を編む

いつもだったらすぐに投げ出してしまう

だけど太陽が動いてくれない
時間が世界を引きずり回すのをやめてしまった

水を飲もうとしても
喉の手前ですぐになくなってしまう

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【詩】泥の階段

【詩】泥の階段

不安な気持ちから心を掘り続ける
これでいいのかと僕が僕に問い続ける
頑固な僕は穴の前から動かない

そんな時に深く掘った穴の外をみる
小さくなった穴の先には
思い描いていた空が広がる

ふと気づく

僕が目指すのはあの空だったんではないか
不安の穴を掘り続けて
周りには言葉が増えていく

だけど空からはどんどん離れていく
これでいいのだろうか
そしてまた気づく

言葉は形をかえる

掘り当てた言葉

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【詩】麻酔

【詩】麻酔

傷口から全身を塗りつぶす様に
鈍く青く広がる痛みは
うっすらと身体の奥に溶けていった

慣れてしまった身体には
どろりとした泥の様な痛みが
むしろ快感にも似た高揚感を与えてくれる

次第に浸っていく心の奥で
やり過ごしてしまった日々を
何故か思い出す

荒れ立つ水面のような焦燥感
その暗い奥底に沈みながら
いつか感じた痛みが乱反射し続ける

時間は麻酔のようだ

流れ続ける水の流れが
岩の先端を

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【詩】世界の端っこ、心の始まり

【詩】世界の端っこ、心の始まり

どうせ 盲目的な花だ

散ったことにも 気付かないで

風に揶揄われながら 揺れてる

でもそんな君を 痛い程愛おしく思う

ずっと歩き続けて 出会ったから

疲労が脳を 麻痺させたんだろうか

でも僕が何を 考えようと

気にせずに 咲き続ける君の

散るさまを 僕だけが見つめていたい

【詩】狭間

【詩】狭間

辛くても耐えないといけない時がある。

でもいつか晴れると信じている。

曇りの空の上では お日様がずっと僕に会いたがっているんだ。

だから会いにいくんだ

【詩】亡霊

【詩】亡霊

もう一度笑って

瞼の裏によく馴染んだ笑顔は
眼を開いた時にはもう見えなかった

もっと見つめれば良かった
どこにも居なくならないように

もう一度笑って

夢のように生活の中で
たまに香るその記憶

忘れぬくらいに抱きしめれば良かった
今でも思い出せるその手の形を

忙しない日々の中で
少しづつ削れていく心が帰る場所

そんな言葉を紡ぐ資格もないけれど

もう一度笑って

【詩】ドライブ

【詩】ドライブ

このまま何処にも辿りかなくていい
目的なんかないこの時間の為だけに
走り続けて

音楽を掛けて貴方の隣で
揺られて少しの眠気に誘われて

今この瞬間に全てが無くなってもいい
到着の瞬間に全てを思い出す

この道の終わりは
夢の終わりだ

【詩】桜

【詩】桜

君の涙にも似た晴れの日の欠片。
風に攫われる音と共に、
足元に散らばった涙の欠片。

不甲斐なさを感じさせる景色の中、
でもまた新たな希望を探してしまう。

君の頬にも似たその枝の色に、
何度心動かされたことか。

いつか巡り続けるこの季節の中、
君を重ねたこの幹の前。

手に残った温もりと共にひとひら、
過ぎ行く時間に散りゆく。