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ちらちらちる

ちらちらちる











の 

花び
ら。あなた 
のもとへ舞い
落ちる。きっと
あなたは私の
ことなど目
にも

留            め
ず            酒
ですべてを飲み干して、なか
ったことにしてしまうので
しょうね。私はそれでも
満足です。あなたと共

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キミをずっと、まっている。

キミをずっと、まっている。

いつの間にいなくなったんだろう
いつも一緒にいたはずなのに

まさか、キミがいなくなるなんて

そんな日が来るなんて
僕はいまだに信じられない

だから、僕はずっと待ってる
キミが僕の隣に戻ってきてくれるのを

いつまでも

いつまでも







日々、靴下がなくなっていきます。
片方だけ。不思議です。
そんな想いを詩にしてみました。

主に次男の靴下だけがなくなります。
たまに私の

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冬の終わりの始まり

冬の終わりの始まり

梅がほころぶ季節となりました。

寒さがまだ厳しいこの時期に綻ぶ梅の花を、あなたが一番好きだと言っていたことを僕はずっと覚えています。

「冬の終わりの始まりなのよ」

あなたのその言葉が、僕は忘れられずにいます。今でもずっと、梅の花が綻ぶ季節がくるたびに、耳の奥の方でその声が寄せては引いていくのです。冬の空気の緊張感は、この時期は溶けることがなく、春まではまだまだ遠い。それでもあなたは、この季節

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夜の7時過ぎ

夜の7時過ぎ

冬はもう真っ暗だ

夜のはじまりでもあり
昼のおわりでもある

午後七時

終わらせたい日にはほっとして
終わらせたくない日には切なくなって

さて今日の午後七時
わたしは何を思うだろうか

今日が終わるときっと消えてしまうから、書いておきたいことがあります。

今日が終わるときっと消えてしまうから、書いておきたいことがあります。

日が長くなってきました。

仕事を終えた家路、空に瞬き始めた星を見つけることが楽しみだった12月は、慌ただしく過ぎ去っていきました。いつもより暖かい冬の日、見上げると帰り道の空は、橙色と紺色が陣取り合戦を始めているところでした。

12月を終え、1月が始まり、私は昨日あったものが今日も同じようにあるとは限らないことを再び教えられました。誰かの犠牲の上で学ぶことは胸が苦しく、そして悲しいと感じます。

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空


が届きそうで届かなくて、でもいつも
そ   こ       に   い
 て        くれる
表             
情はくるくる変わって、

はそんな君に憧れているんだ

祈り

祈り

全ての人が

ゆっくり

眠れる日々が

一日でも早く

訪れますように

ことしがはじまる

ことしがはじまる

はじまりの合図が
聞こえてきた

種に水をやり
声をかけ
ぼくも一緒に
育っていこう

花が咲く時

ぼくはきっと

暗闇さえも
越えていく

ことしがおわる

ことしがおわる

枯れていくように
終わらせはしない

種を落として
歩いていこう

おわりは

すべての

始まりの合図

世界は色を変えて、

世界は色を変えて、

世界は色を変えて、進んでく。
それは、目にも鮮やかで、
私たちはそれを幸せだと言う。

尊いと、
宝物だと、
愛おしそうに見つめてる。

その横で、
誰かのすすり泣く声がする。

痛い、
汚い、
暑い、
苦しい。

誰の声だろう。
誰が泣いているのだろう。

まだ、間に合うのだろうか。

その声が、消えてしまう前に。
涙が溢れて、世界が水浸しになる前に。

ねえ、こっち向いてよ。

ねえ、こっち向いてよ。

風の向くまま、気の向くまま。
君は、ひらひらと揺れている。

せっかくかわいい顔してるのにさあ。
なんで、こっち向いてくれないの?

あっちに何があるんだよ。
教えてよ。

「ねえ、こっち向いてよ」

前を歩く君の背中に投げてみた。

風がふわりと吹いて、
君の頭がゆらりと動いて、

一瞬だけこっちを向いた。

とびっきりの笑顔がかわいくて、
僕の目は釘付けになったのに、

あっという間に君は前を

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夕焼けに向かって、自転車漕いで、

夕焼けに向かって、自転車漕いで、

夕焼けに向かって
自転車を漕ぐ

まだ今日が終わりませんようにって

風が吹いて
スカートが揺れて
振り返ったら夜になってて

もう今日が終わるんだなって思った

ああ、もう帰んなきゃって
宿題やだなって
そんなことを思ってて

目の前の角をキュッと曲がったら
どっからかカレーのにおいがした

家の前に自転車止めたら
うちのカレーだってわかって

おなかがぐうって鳴った

「おかえり」っておかあさ

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夏の終わり、秋の気配。

夏の終わり、秋の気配。

手を伸ばしても届きそうにないほど
遠くに行ってしまった

あんなにも近くにいたのに
高く高くのぼってゆく

私はそれを追いかけることなどできなくて
ただ深呼吸をするだけ

吸い込んだ空気に
金木犀の甘やかな香りをはらんでいるのを感じ
ああ、新しい季節が始まるんだと知った

見上げればどこまでも高い空は
雲を敷き詰めて

あなたはあの雲の上を軽々と飛んでいくのでしょう

私はあの雲がどこまでもどこま

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青いままで

青いままで

空も海も青いなら

私だって青いままで

いいじゃないか