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【フランスで社会学】試験結果と進級可否
フランスで大学2年生をやっている社会人留学生が書いています。
4月下旬に全てのテストと課題提出が終わると一旦肩の荷が下りる。可処分時間の全てを机に向かっていた日々から解放される瞬間は前期と後期の年2回やってくるけれど、いつも「これでもう何にも追われないでいいんだ」という安心感を抱く。
結果が出るまで1カ月待つ。後期のテスト及び課題提出の結果と、前期の結果も合わせた点数の平均が進級ラインに達して
学びを活かす一時帰国計画
フランスの大学の2年目を終えた社会人留学生が書いています。
「自分の中にあったモヤモヤを消せればそれでよかった」ということが、2年間フランスで大学生をやって、私の欲望がほぼ全て満たされたことで分かった。フランスで勉強し直すのが夢だった。その先の就職をフランスで絶対したいとは出発前は思っていなくて、私の目標はまず第一に学ぶことだった。大学での勉強を2年間全力でやると、勉強したかったのに満足にできな
フランス語で書く苦痛の消え方
生来の「文章を書くことが好き」という性質は、フランス語の場合、思考は形になってるのに書けないことがストレスで、ずっと表われ出ることがなかった。真っ白の紙を前にしてこれから数万字を2週間で書かなければいけないと思うと気が重くて仕方がなかった。
社会学部の大学生は書く機会が多い。先生が指定した項目に沿って論文のレジュメを作ったり、記述式試験では最低でもA4で3ページは書いたり、レポートは3万字近くを
フランスで大学2年目を終えたときに見えてくる現実と、それでも落ちてくる希望の欠片
渡仏してしばらくは人生がガラッと変わって(当然です。社会人から学生になったわけだから。しかも外国で)、物事がめまぐるしく動いていくから「なんとか生きてく!」って感じなんだけど、大学2年生の全てのテストと課題を終えた今は「さて、あと1年で卒業だし現実も見えてきたな…」ってちょっと落ち着く。そして、フランス語の超えられない壁が分かってくる。ネイティブが複数いる会話に本当に入れたって思える日はやって来る
もっとみる30代の留学で一番腰が引けること
30代の留学で一番腰が引けるのは、年齢を友人たちの前で言う瞬間です。複数人で集まると大抵の場合、そこに一人か二人は初対面の人がいます(友達の友達は友達)。「どこから来たの?」「フランスは何年め?」「なんでフランスを選んだの?」など開始1時間ほどはみんなが気になる基本的な質問とその回答が次々に飛び交います。
場が打ち解けてくると「ところで、みんな何歳?」と誰かが言い出して「19歳」「ハタチ」「25
フランス学生生活:新学期の気持ち
2022年9月にいよいよフランスの大学1年生がスタートしたとき、私はけっこう疲れていたようで次のようなメモが残っていた。「この消耗感は、新しい環境に飛び込むときと同じ。新卒入社の初めの1カ月も、転職してからの数日間も、同じような疲れを感じてた。責任がかからないことをやっているのに、ただその場にいるだけなのに、なぜかとても疲れる。でも、何回も経験してるから、この疲れがいつか全くなくなることも知って
もっとみるフランスの健康保険、セキュリテ・ソシアルに加入する
フランスは外国人学生もセキュリテ・ソシアルという社会保障の対象になり国の医療保険(Assurance maladie)に加入することになります。保険証を病院の受付で出すのは日本と同じですが、医療費は基本的に後日、銀行口座に払い戻されます。この国の保険だけでは全額は戻ってこないので、任意加入の相互保険(ミュチュエル)で残りの医療費を補います。
では、実際に私が加入に当たって参考にしたり、今も使用し
フランス生活「ゆっくりでいいんだよ」
2022年9月からフランスの大学で学士1年生をもう1度始めた30代の人が書いています。2023年5月末、無事、2年生に進級できることが決まりました。
フランスに来てから何でもプラスに考える癖をつけてて、身についたと思ってたのに試験の結果が返ってくる前はネガティヴ思考になってて「どうしよう、2年生になれなかったら」と家族電話でこぼした。そしたら父が「ダメだったら1年生をもう1回やればいいじゃない」