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フランス留学:パッキング

少なくとも8カ月は滞在するフランスに、日本から夏に出発する場合、何を持っていき置いていけばいいのか私は悩んだ。LLサイズのスーツケース一つと機内持ち込み用のリュック一つを可能な限り軽くしたい。足りなければフランスで買えばいいんだし。大切なのは身軽に動けてスリに狙われないようにすること(一度、大型スーツケース持って移動していたときに財布を盗られてクレジットカードを使われたことがある)。

軽いダウンコートは入れるけど重いウールコートは置いていく。デニムとカーディガンにTシャツ、それからワンピースを一着(新入生歓迎パーティみたいなのあるよね)。タオル、ハンカチ、ティッシュ、マスク(40枚)、除菌アイテム。家電製品はヘアアイロンとドライヤー。前髪を切るためのハサミ。パソコン、充電器、変圧器。メイク用品、数日分のお風呂セット、コンタクト用品、予備のメガネ。常備薬。歯ブラシ。フリーズドライのお味噌汁とふりかけを数種類、お茶漬けの素に緑茶のパック。友達への日本土産。

2022年の8月末はまだ日本入国には規制が掛かっていたので「私コロナ禍に海外に行くんだなぁ。よく決断したよな」という意識だった。かさばるけど40枚も入れたマスク、実はまだ30枚残ってる。エールフランスの機内では、多くのフランス人がマスクを早々に外していたし、シャルル・ド・ゴール空港でもマスクをしていたのはほとんどが観光客。多く持って行き過ぎたものといえば、マスク。

お味噌汁とお茶漬けの素は早々になくなった。今では味噌を買ってお味噌汁が常に作れる生活を送っているけど、渡仏してしばらくは日本食を作る気力がなかったからこれらは持って行って正解だった。犬のナルトが入った小さいラーメンも癒しの味だったな。探してるけどどこにも売ってません。

持って行ってよかったのはジップロックの大と小。荷物の整理にも、野菜の保管にも、器ごと入れてレンチンにも使える。ジャガイモを多く使うことになるフランス生活の料理で、ジャガイモをレンチンできなかったら、調理時間を節約できない。まぁ、ジップロックもラップもフランスで買えるけどね。

緊急連絡先(家族、クレジットカードの盗難対応電話など)やパスポート・ビザ、航空券は紙媒体でも持っておく。ヨーロッパで使える短期用SIMカードを日本で買っておけばフランス到着後すぐに電話が使えて便利。私は空港からホテルの送迎バスがわからなくて早々に電話を使った。空港内にオランジュのSIMカードショップはあるけれど、飛行機の遅延で開店時間に間に合わない場合があるかもしれない。

パッキングは疲れる。パッキングのために3回は買い出しに行ったし、何を入れたか忘れて圧縮済みの袋を開封し再圧縮したこともあった。最後にバタンと閉めたのは、両親が車にエンジンをかけ始めたとき。「スーツケース持ってあげよう」と言う父に「いや、大丈夫。そんなに重くないし」と返したけどいざ持つと重いんですよね。お父さんに持たせなくてよかった。腰にきたら大変。

大抵のものは現地で買える。大切なのは自分が健康で事故や事件に遭うことなくフランスの家までたどり着くこと。VISA申請のために預けたパスポートの返却日を考慮して飛行機の出発日を決めるとか、通常の旅行より気にすることがあった分、パリに着いたときはホッとしたのを覚えています。


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