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#虐待サバイバー
📖【小説】 『クルイロ~翼~』 ④ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
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📖① 📖② 📖③
-----④▽-----◆第二章「二人の空」中盤 P.45~
ボリスの創造力の出しどころであり、かつ右に出る者のいない事柄として、サッカーのほかにもう一つ、芸術という分野があった。
一度、芸術の授業で『将来の我が家』をテーマに作品を制作するという課題が出された。日頃から造形物を作ったり、仕掛けの凝ったビックリ箱を作ったりして遊んでいたボリ
📖【小説】『クルイロ~翼~』 ⑥ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
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◆第三章「双頭の鷲」 前半(P. 73~)
何事においても激動型の変化を遂げる傾向のあるボリスは、気が付くといつの間にか別人のようになっていた。
まず、父親レフ氏に対する態度が一変した。これまでは子供なりの意地やプライドから、ときに父親や長男アナトリーと激しく衝突してきたボリスだったが、感情任せに反抗心を剥き出しにするのは要領が悪くて非生産的だと、ある
📖【小説】『クルイロ~翼~』 ⑧ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
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◆ 第三章「双頭の鷲」 前半(P. 92~)
家族の目を欺きながらユースに通い詰めてきたボリスが、ついにプロの道に踏み出すときがきた。初等中等普通学校の卒業シーズンが迫ってきた頃、クラブ側が彼に契約の話を持ち出してきたのだ。今の彼には迷う余地などなく、はじめから決意は固まっていた。ただ、その前に一つ、片付けておかねばならない問題があった。父親のことである。
📖【小説】 『クルイロ~翼~』 ⑨ (2007年刊行の絶版本をnote限定公開!!)
※この小説は、サッカーが好きな人でなくてもお楽しみいただける、内面描写重視の作品です。どちらかというとスポ根系の話を好む人より、クリエイター系の人たちや、機能不全家庭育ちの人たちに響く内容だと思われます。
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◆ 第三章 「双頭の鷲」 後半(P.103~)
プロの世界でデビューを果たすなり、ボリス