#成長
ほんとうのわたしをさがして⑧
今までのものは
人生の大精算の記録だ。
見方を変えて
過去を見る。
過去を知る。
つらかった。
つらい人生だったんだと思うことが
つらい。
見て見ぬ振りしてきたことを
しっかり見つめるのは
恐怖でしかない。
今までの人生は
幸せなんだと思っていたし、
幸せだと思っていなきゃいけないと思ったし
不幸でしたなんて親に絶対言えないし
不幸なはずがないと思っていた。
しかし、振り返ると、
ほんとうのわたしをさがして⑦
私はまだ生きているが、あのとき、本当に死のうと思っていた。だけど、死ぬ前に何かやりたいことはないのだろうか?と考えた。
ふと、海が見たい、と思った。
車で1時間半くらい走れば海には行ける。
そうだ、明日行こう。そう思った。
その日は仕事だったので
泣き腫らした目のまま仕事に行った。
夜、仕事の合間に、私はふと連絡をした。
相手はあの時の彼だった。
なぜ、彼に連絡したのかはわからない。
ノ
ほんとうのわたしをさがして⑥
正社員、を考えた。
カフェは店じまいをした。
経営の悪化だ。
2021年末に私は無職扱いになった。
雇用保険に入っていたため、
ハロワからお金がもらえた。
年末年始は楽しかった。
今まで年末年始に休んだことがなかったから。
友達に会ったりして浮かれていた。
ただ、お金はいつまでももらえるわけではない。
就職を考えた。
友達が社長をしている会社の
面談みたいなのを受けた。
面談相手は友達
ほんとうのわたしをさがして⑤
ピアノは、大学4年の10月で辞めた。
発表会を区切りにした。
今現在の私なら、私のためにピアノができると思うので、発表会のあとのコンクールも出ますとか言えるけど、あの時の私はほんとに、地獄からはい出せるきっかけにしか思ってなかったので、早く辞められる方をとった。そんなに時期は違わないけど。
弾き終わって花束もらって、最後一言言わなければならなかった。私はその時泣いた。自分でもびっくりした。そん
ほんとうのわたしをさがして④
大学生になった。
五流くらいの私大だけど、
音楽のゼミに入れば卒業演奏が卒論の代わりになると聞いて受けた大学だった。
もうとにかく、何も頑張りたくなかった。
できるだけ頑張らないで何もしないでラクをしたかった。
大学の友達数人とは今でも連絡を取り合う。
それくらいの友達ができたことは幸いだったが
特段何の思い出があるというわけではない。
このころからとにかくお金の使い方がよくなくて
借金
ほんとうのわたしをさがして③
迫真の演技をしながら
心を殺しながら
私は素晴らしい中学生活を送った。
高校生になった。
音楽漬けになりたくなかったので
音楽科のある学校には行かなかった。
推薦では落ちたが、一般で受かった進学校に入った。
生徒会長になりたかった。
中学の時みたいになりたいと思っていた。
最上級の役職だと思ったし、役職がなければ私は存在価値がないと、心の奥で無意識に思っていたのだろう。
しかし、既に生徒会
ほんとうのわたしをさがして②
中学にあがった。
学童はやめた。いわゆる鍵っこになった。
おばあちゃんは来なくなった。
まだピアノは続いていた。当たり前だ。
やめられてたならもっと早くやめていた。
4つの小さな小学校が集まる中学校だ。
私は中学でだんだんとリーダー格になる。
3年生のとき彼氏ができた。
だけど、流れでそうなったくらいの感じで
いつもMという奴に
「もっと毎日あいつと話せよ」
「付き合ってるのに話さないとかお
ほんとうのわたしをさがして①
私は7月30日に生まれた。
夏の暑い日だったらしい。
両親は共働きだった。
父は市役所の職員で
母は音楽教室の教師をしている。
私には3つ違いの弟がいる。
共働きのため、私は保育園に通っていた。
すごく雰囲気が悪い保育園だった。
園長が怒鳴るタイプで、女性の園長だったが、
先生たちにいつもつまらないことで怒鳴っていた。
私はそれを聞いたり見たりするのがつらくて
すごく嫌だから保育園に