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【最終回】血の通った「ありがとう」と「いってらっしゃい」 小笠原ひとり旅 11日目 #20
島で過ごす、最後の時間。
たとえいやなことがあっても、海に足をつけてみれば、さらさらと洗い流してくれているようで安心する。小笠原の海はくさくないから、朝から入ってもいやな気持ちにならない。
ビジターセンターで最後に島の歴史や動植物のおさらいをする。その土地に関する情報が体系的にまとまっている場所があるのはとてもありがたい。
本来最初にいくような場所だけど、実際に目で見たり、ガイドさんに教えても
10年会ってない間、いちばん幸せだったことってなに?
今日、高校時代の陸上部の先輩2人と、卒業ぶりにあった。10年ぶりくらいかな。
卒業後も何度も部活に顔を出してくれて、それはそれは大好きな先輩だった。後輩として一緒に走っている時はずっと笑っていた記憶なんだもの。
いま覚えば、走ってばかりの陸上部の練習に行きたかったあの感情は、後輩を楽しませよう、笑わせようとしてくれた先輩たちのおかげなんだなあ。
あまりにも久しぶりに会ったときって、なにから話
「よろこばせたい」気持ちを大切にする
明けましておめでとうございます。
朝から駅伝をなんとなく流して、とにかくおせちとお雑煮、持ち寄ったお土産を絶え間なく食べ続けて親族とおしゃべりしてたら1日も終わり。
親族との過ごし方、27年も生きてるのによくわかってないんですよね。食べるばかりでどう考えても太るの不可避だろうなあ…。
などと、わたしの2024年年越し年明けは、いつものようにのんびりと大分の実家で過ごしています。
さて、帰省
【編集後記】旅から1年と4ヶ月を経て
転職を機に思い立って、小笠原へ旅に出てから1年と4ヶ月が経過しました。立派に新しい会社で働いているわけです。働きながら半ば世捨て人のような、大学生のような、モラトリアム期間について平日の夜だったり土日を犠牲にしながら21件のnoteに書いてみました。
旅を終えて感じたのは、旅人って朝から夜まで動き続けているのに、メモを取ったり写真を撮ったり、それを対外的に発信するのってすごすぎないか?ということ
好奇心のむき出し 小笠原ひとり旅 12日目 #21
東京に帰ってくると、まず驚いたのが海の色だった。
遠くで見ると空の反射でかろうじて青く見えるが、港へ近ければ近いほど茶色い海が広がっている。心なしか匂いも強くて我慢できずにデッキを離れる。
下船が始まり、港でまたどこかで!という挨拶がそこらじゅうで聞こえる。
りょうさんが泊まっていた民宿のグループに交えてもらい、駅まで歩く。
「みんな、俯いて歩いてますね」と言われてハッとする。スマホをしきり
ハレと初心 小笠原ひとり旅 10日目 #19
今日で宿に泊まるのは最後。自然や海は充分に満喫したので、USK COFFEEさんで行われている月に一度のファーマーズマーケットへ行くことにした。
これもローカル雑誌「ORB」と一緒で、出発前になにかのサイトで見つけていて、月に一度開催だからタイミング合わないんじゃないかなとどこか他人事だった。だけど昨日ホテルで予定を立ててたらちょうど明日やるよっていうんだから驚いた。
父島自体、街に活気はあれ
言葉は必要なときに向こうからやってくる 小笠原ひとり旅9日目 #17
今日はなーんにも入れない。なんにもしないと決めていた。
コペペ海岸でただ横になりたい。
いろんなお店でかき集めた、小笠原の文化を伝えるローカル雑誌「ORB」をじっくり読むのだ。
家の近くを散歩するみたいに父島を散歩する。
父島らしいものはたくさん見てきたから、特別でないものを見たい。
今日はゆっくりコペペ海岸までいこうと思っていたら、地図にない道があったので予想以上に歩きまわってしまった。
「人って一年くらいで変わっちゃうんだなって」 小笠原ひとり旅6日目 #14
新夕日ヶ丘からダッシュで走りぬけ、宿に帰ろうと歩いていると、港のコンテナの裏で10人くらいがあつまり、持ち寄りパーティをしているのを発見した。
何度も景気良く「かんぱーいっ!」をして、陽気な音楽を流しながら、わははと笑い声が港に響いている。母島では居酒屋でなくて港で飲んだりするよと、話には聞いていたけど、実際に見てみると混じってみたい、楽しそうな集まりだ。
ここで、真の旅人であればあの楽しそう