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東畑開人『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』
処方箋と補助線。本書のキーワード。カウンセリングの現場で、東畑さんは、「ではこうしてみましょうか。」と示す方向性を「処方箋」と呼ぶ。処方箋でクライアントの心はある程度すっきりする。けれど、原因となっている現実がそのままでは、遅かれ早かれ元に戻ってしまう。
そこで必要になるのが「補助線」。
この「処方箋」と「補助線」の概念を得て、今自分がやっていること、今までやってきたこと、やりたかったこと、そし
公認心理師 私の勉強法⑤
第4回公認心理師試験は2021年9月19日でした。
9月に入り、いよいよ本番間近。今回は、直前1週間の過ごし方と、本番について書きます。
1 直前1週間をどう過ごしたかしつこいですが、子育てと仕事に忙殺される毎日は変えようが無いので、特別なことはできません。
ただ、ここまでくると、何が何でも受かりたい!という気持ちは高まっており、やるだけやろう、みたいながむしゃらな気持ちにはなってきました。
辻村深月『琥珀の夏』と、物語ること
「記憶」の物語だ。遠い記憶のなかの出来事が、突如今に蘇り侵入してくる。翻弄されながら、記憶の中の出来事は問い直され、本当は何が起きていたのかが明らかになっていく。けれど、「本当」とは、なんだろう。何が「本当」なのか、この作品を読んでいると、そこを揺さぶられる。
「ミライの学校」跡地から、数十年前のものと見られる少女の白骨死体がみつかった。真相は・・・。ボリュームのある重厚なミステリーだが、辻
あなたの隣の精神疾患
タイトルを見れば、手に取らずにいられない。また、職場で私の隣に座っている同僚は、私が机に置きっぱなしにしたこの本を目にし、焦ったという。私が席に戻ったとき、そっと、「あの、その本さ・・・、おれ?」と言いにくそうに聞いてきた。ああ、申し訳ない。机に置きっぱなしにしたことに、特に深い意味は無いのだが・・・
タイトルだけでこの破壊力。全編通して春日さんの言葉の巧みさ、自由さに感服しっぱなしであった。
『ポストコロナの生命哲学』
先日、久しぶりに体調を崩した。回復してきて手に取ったのが、『ポストコロナの生命哲学』。
伊藤亜紗さん、福岡伸一さん、藤原辰史さんがピュシス(自然=身体)とロゴス(論理、科学、言語)について語る。本書は『利他とは何か』の前章でもある。
3人は、コロナを、ロゴスを推し進めてきた人類に対するピュシスの反乱と位置づけ、ウィルスを「敵」として制圧するのではなく、「共生」の可能性を探る。本来人間はピュ
公認心理師試験(2021/9/19)わたしの勉強法③
本番2ヶ月前。まだまだ基礎知識があやふやだけど、見切り発車で過去問スタート。受験は過去問!結局は過去問!
1 わたしの勉強時間ここで、改めて私の勉強時間=スキマ時間の把握をしてみます。
5:30~6:10(40分)
7:30~8:30(通勤時間):60分
16:30~17:30(通勤時):60分
17:30~17:55(次男お迎えまでの時間):20分(日による)
21:00~21:30(お風呂)