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公認心理師試験(2021/9/19) わたしの勉強法④

8月。試験まで約1ヶ月半。もう後がない、と焦りつつも、日常は変わりません。そもそもスキマ時間を駆使して勉強しているんだから、勉強時間も変わりません。

さらに、まあ、これは人によりますが、周囲からの応援も、特にありません。子どもも夫も、当然ながら私の資格試験などに興味は無いのです。
そんなわけで、今日もコツコツ、一人勉強を進めます。

1 予想問題集

7月中に過去問を一通り(とは言っても4回分)終わらせたものの、手ごたえはかなり微妙。かといって、たった4回分を何回もやってもなあ、ということで、これを購入。

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動画でお世話になっていた高坂先生(和光大学)の予想問題集です。
前書きに、過去問を徹底的に分析して作った予想問題集であり、難易度は高め、勉強の総仕上げとして、できれば最後にとっておいた方がよいとあります。
なんといっても「予想問題」というところが最高です。それも360問も!
過去問をもとに、それより少し難易度高めの予想問題を作るなんて、なんという労力!高坂先生にしかできないでしょう。高坂先生、ありがとうございます!
この問題集を解くの総仕上げとして最後にとっておいた方がよい、とはありますが、私の場合、総仕上げ、なんていう時が来る気がしなかったので、過去問4回分終わった時点で開始しました。

やってみると、選択問題は難易度高め、事例はかなり簡単な印象でした。よって事例は一度解いて終わり、選択問題は一度ザーッと解き、2回目もまるごとザーッと解き、3回目は、2回目で間違えたものをやり直しました。

解説は少なめなので、理解の浅い問題については、google先生や動画で確認しながら進めました。

2 過去問再チャレンジ

これを終えて、第3回試験過去問に再チャレンジ。一回目でひどい出来だった回です。

後がない8月半ば近く。もう、出来なかったものはまるごと消化しよう、という切羽詰まった思いでやってみたのが、テキストの分解。比喩ではなく、物理的に分解するのです。

過去問分割

過去問分割2

背表紙をカッターで切り、第3回の問題と解答部分を独立させ、ばらばらになりそうだったので、製本テープで補強(ガムテープでOK)。これで重い本を持ち歩かなくても良くなり、過去問をスキマ時間に使いやすくなりました。また、気分的にも、これを攻略しよう!みたいな、取り組みやすさが生まれます。テキストの分解はお勧めです。

これで2周やり、第3回に対してのコンプレックスを克服したことにしました。

3 過去問以外の勉強は?

過去問および予想問題をやりつつ、苦手分野の補強をしました。
私の苦手分野は

・知能検査、心理検査:ありすぎて覚えられない
・統計:理解できない
・情動理論
・少年事件の処理手続き
・向精神薬と副作用
・ストレスと生理的反応、ホルモン

・脳

このうち、統計は捨てました
文系の私にとって、統計を体系的に理解するのは無理だと判断しました。動画などで部分的にわかった、と思っても(例えば帰無仮説など)、それだけ出るわけじゃないし、全てを論理的に理解しようとすると量が莫大すぎて、手に負えません。ブループリントを見ても出題の割合は2%で、統計を全部落としてもなんとかなるんじゃないか、ここに時間をかけて他ができなくなる方がリスクが高いんじゃないか、など自分に言い訳し、捨てました。結果としてこれでよかったと思っています。

捨てたわけじゃないけど、ある程度割り切ったのは知能検査と心理検査。これも、網羅するのは無理。WISCとかMMPIとか、超メジャーなのはもちろん、狙われやすいと言われていた認知症関係のものや、高坂先生が動画解説しているものはなんとか覚えようとしました。でも、こういった検査は、どんどん新しいのが出てくるのか、追っているとキリがない。ですので、これも、もうここまで、と割り切らないと、ドツボにはまります。こればかりオタク的に追いかけることになりかねません。
また、高坂先生が動画でおっしゃっているように、ある程度メジャーなのを抑えると、消去法で答えられることもわかってきました。

よって、統計、知能・心理検査に心を揺さぶられつつ、その他の苦手分野について補強していきました。
やり方は、書いてアウトプット。一問一答やその他参考書は何度かやっており、過去問も解いてきた。それでも不安。となると、同じことを繰り返してもダメでしょう。
そこで、例えば少年事件について覚えていることを紙に書き出す。すると覚えていないこと、あいまいなことがはっきりしてきます。それを確認して書き足す。これを繰り返します。

例えば、脳の機能局在は、簡単な図で書く。前頭葉が情動、側頭葉が聴覚、後頭葉が視覚などザックリしたところから、脳幹、小脳、中脳など、細かいところまで、進めていきます。また、脳とストレスと生理的反応、ホルモンなどについては、メディカルロックティーチャーりょうさんの動画が役に立ちました。

アウトプット作業は面倒くさいですが、とても有効です。覚えていない自分に直面するので不安もつのり、気が重くなる勉強法ですが、ここまでくると「でも仕方ない、やるか」と諦めも入り、大学ノートに書き殴っていました。誰も見ないので汚くてOK。
また、慣れてくるとアウトプットする抵抗が減り、ちょっとしたスキマ時間に、そこら辺の紙切れに書けるようになります。書けなかったら、すぐに調べる。一番速いのはgoogle先生。

4 また過去問(通称「赤本」)

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過去4回分の国試問題の全問に、河合塾KALSの模試も加えて解説。ブループリントのキーワードも完全解説。赤シート付き。2021年実施予定の第4回国試受験者に対応。               amazon商品ページより

amazonをうろついていて発見。このキャッチフレーズに惹かれ、この時期に購入。もう過去問はやったのに!でも、同じテキストで繰り返すのは飽きるしやる気も減退。同じ過去問でも新しいテキストでやる気アップ。解説も、なんだかよさそう!と半分ヤケになって購入です。

でも、この「赤本」がとても良かったのです!
分野ごとに、ブループリントを網羅する用語説明があり、一問一答付き。その後に過去問4回分から、その分野に該当する問題が全て+河合塾KALSの模擬テストの問題も掲載されているという構成が素晴らしい。
つまり、過去問を1回分まとめて解くのではないので、単なる繰り返しにならないのです。
また、解説も熱く、私はそこに惚れました。例えば、心理アセスメントについてのある問題の解説では、「これを間違えるようでは、心理師にはならないほうがよいでしょう。」など!
癒しの心理師受験動画「宮川ラヂオ」の宮川先生なのか、もう一人の坂井先生が書かれたのかはわかりませんが、先生方の熱い思いを勝手に感じ、孤独な受験勉強の糧としました。

とにかく解説が詳しくよくまとまっているので、過去問まで含めて一通りは勉強したこの時期、このテキストを熟読することで、ばらばらだった知識を体系化し理解を深めることができました。

ちなみに、このテキストも、600ページ近くあって持ち運びには重かったので、4分割しました(1~10章、11~15章、16~19章、20~24章)

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そして、分割したテキストは、試験直前さらに分割され、以下のようになりました。
苦手な分野、ページを破ってまとめておく。ここまでくると、ヤギのように、紙を食べてしまいたいぐらいです。
平常心ではここまでしなかったでしょう。八月も半ば過ぎ、追い詰められ、写真のように破れかぶれ。

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5 壁に貼りまくる

本番まで1か月を切った8月後半。もう、出題範囲は十分にわかっている。でも、覚えられない。でも、無理やりでも覚えるしかない。しかし、これ以上自分の脳に詰め込むのは無理。いや、何を覚えていて、何を覚えていないんだかもわからない、と軽くパニックです。

そこで始めたのが、覚えたいことを紙に書いて、壁に貼りまくる、というやり方です。

前述の赤本をやりながら、知らない言葉が出てきたら、付箋にメモ。たまった付箋をルーズリーフに貼り付け、そのルーズリーフを壁に貼る(マスキングテープがよい)。

または、例えば、抗精神病薬と副作用をルーズリーフ一枚にまとめ、それを貼る。とにかく、覚えたいことは全て貼る。

これは、「あ、あれ覚えてない。」「うわ~、少年事件忘れた!」などの不安感に絶大な効果があります。自分の中にある、「覚えていない」という不安を外在化し、常に目に触れさせることで、自然と記憶に残っていく。まるで、心理的な問題を外在化しカウンセラーとともに冷静に対処を考え、症状が改善されていくカウンセリングの過程のようではありませんか!
臭い物に蓋をする、のではなく、直面し、対処する。これって勉強でも大事なことですなあ、と、42歳にして大発見です。

貼る場所は重要です。私のお勧めは、

・洗面所
・台所(燃えるとやばいので、コンロ周りは要注意)

まず、洗面所は、歯磨き中や髪の毛を乾かしているときなど、じっと紙を見ていられる時間がけっこうあるのです。
また、台所も同様。鍋を火にかけながら、冷蔵庫に貼った認知症のスクリーニング検査「長谷川式認知症スケール」の検査項目をぶつぶつ唱えてマスター。覚えたらはがして、毎日わんさか生まれる「覚えていない用語付箋」または「苦手分野ルーズリーフ」に貼り換えます。

あとは、洗濯物を干したり畳んだりするときに見やすい場所とか、職場の机で常に目に付く場所とかもよいのではないでしょうか。

付箋やルーズリーフを作るとき、きれいに作る必要はありません。自分が読めればOK。一枚のルーズリーフに、全然関係ない内容がいくつか書いてあってもOK。そして重要なのは、声に出すこと。ぶつぶつつぶやくのです。読んで声に出す、というのは、視覚からも聴覚からも脳にアクセスすることになるので、よく記憶されるそうです。
確かに、見ているだけより、断然覚えられるし、声に出していると眠くなりません。

6 まとめ

本番1ヶ月半前。ガンガン解く+アウトプット+暗記強化。
ラストスパートです。

使ったテキストは
予想問題集3周→第3回過去問やり直し→赤本

採用した方法は
アウトプットと、壁に貼りまくり。

次回は、直前1週間と、ここまでで書き残していることを書きます。


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