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#読書

檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日

檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日

6月10日(月)

欲しい本が多すぎる。

特に最近ちくま文庫が、出る本出る本惹かれるものばかりで困る。

山尾悠子『初夏ものがたり』
宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい』
安田謙一『神戸、書いてどうなるのか』
洲之内徹『洲之内徹ベスト・エッセイ』

5、6月の新刊で気になる本。

でも中央公論社文庫も多いんだよなあ。
坂口安吾『安吾探偵事件簿』とか凄く気になるー。
本屋で確認するか図書館

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芥川龍之介『蜘蛛の糸』全文にツッコミを入れてみた。

芥川龍之介『蜘蛛の糸』全文にツッコミを入れてみた。

以下、本文は青空文庫からの引用である。

はい!なんでしょうか!!!(いちいちつっこまなくてよろしい)

御釈迦様が日本に転生しました!!!『パリピ孔明』みたいですね!!!

みなさんを代表して「蕊」の意味を調べました。花の生殖器官のこと。つまりおしべとめしべ。こういうときしか使わない漢字ってコスパ悪すぎじゃない???

いや、勝手に朝だと決めつけないでもろて…。

想像するとかるいホラーですよね

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【読書】「大川の水」芥川龍之介 〜龍之介さん、涙していて可愛い〜

【読書】「大川の水」芥川龍之介 〜龍之介さん、涙していて可愛い〜

芥川龍之介の随筆が好きだ。
正直、小説は、堅苦しい感じがして難しかった。
角川文庫の『羅生門・鼻・芋粥』に収録されている「尾形了斎覚え書」は、漢字が多くて読みづらそうだったから、飛ばした。

そんななかで、「大川の水」に出会った。
川の水の描写が目に浮かぶようだったし、何よりも、「大川」を、そして「東京」を愛する芥川の心が素敵で感動した。

「大川」そして「東京」への「好き」が伝わってくる。
心が

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【読書】羅生門(芥川龍之介)『なら、しゃあないよなぁ!』

【読書】羅生門(芥川龍之介)『なら、しゃあないよなぁ!』

※学校の教科書的な読みは、頭のいい人にお任せします。


これは、奴隷が盗人にクラスチェンジする話だ。

下人(奴隷)は、羅生門で老婆にこんなことを言われる。

3回も「仕方がない」が出てくる。

「しゃあないんじゃ」と連呼しているババアが浮かんできてちょっと笑える。

それを聞いた下人は、「じゃあ、俺もしゃあないよな!」ってババアの着物を剥ぎ取る。

笑い話か?これは。



同時に、ババ

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