白波かもめ

おっさん中間管理職|百冊選書の抜書を続けるための no+e|独り大好き内向型85%(I…

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おっさん中間管理職|百冊選書の抜書を続けるための no+e|独り大好き内向型85%(INTJ-A)|妻と娘とパピヨン

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百冊選書+α(自分用)

近藤康太郎版リスト(🔴:購入、🔺:電子購入、🔵:読了、📒:抜書) [海外文学] 1.ミゲル・デ・セルバンテス   『ドン・キホーテ』    牛島信明訳(岩波文庫) 2.ウィリアム・シェイクスピア   『マクベス』    福田恆存訳(新潮文庫) 3.エミリー・ブロンテ 🔴『嵐が丘(上・下)』    小野寺健訳(光文社古典新訳文庫) 4.チャールズ・ディケンズ   『デイヴィッド・コパフィールド(1~4)』    中野好夫訳(新潮文庫) 5.ヴァージニア・ウルフ

    • 【読書】三四郎(夏目漱石)『おれも度胸のない男だったなぁ』

      度胸のない男のことを一冊かけて読まされているようだった。 それが文学なのだろう(知らんけど)。 とくに好きなのはこの場面。 ここでこの章が終わる。 「えっ?」って感じ。 このシチュエーションで、借りた金のことしか話せないのか三四郎…。 いや、わかる。 わかるぞ三四郎。 大学生の頃にバイトしてたディズニーランドに入社してきた女性。 オリエンタルランドに入社。 頭が良いどころか、京大院卒。 綺麗で愛嬌も良くて、スタイルも超良い。 『綺麗なお

      • 【東京都知事選】選挙結果と気になった候補者たち

        ┃選挙結果について 予想通り小池百合子でした。投票した人は「女帝」は読んだのかな? それは置いておいて、わたしは石丸伸二に投票しました。 安野貴博にも惹かれましたが、投票に至らなかったのは「選挙活動を頑張ってる感」の差なのかも。そういうのって意外と大切ですね。 今回は注目されていた気がしたのですが、投票率は約60%。もっと上げるには、国民的お祭りイベントのようにしないとダメなのかなぁ。 ┃気になった候補者たち 今回、過去最多の候補者数(56人)だったそうです

        • 【東京都知事選】石丸伸二はどうなの?

          前提として、わたしは東京都在住の会社員です。 都知事が誰だろうがあまり気にしないのですが、今回は面白そうなので投票しようと思っています。 石丸伸二については、恥ずかしながらほとんど何も知らないので、調べてみました。 ┃選挙公報・公式サイト&動画選挙公報は、けっこう固く難しい。(三菱UFJで経済アナリストをしていたということなので、アタマは超良いんだろう)。 わたしはよく分からなかったので、公式サイトに行ってみた。 公式サイトの文章も選挙公報と同じように小難しい…。

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        百冊選書+α(自分用)

          【東京都知事選】ひまそらあかねって?

          前提として、わたしは東京都在住の会社員です。 基本的に他人に期待していないので、都知事が誰だろうがあまり気にならず、毎回は投票していません。 ただ、今回は面白そうなので投票しようと思い、候補者を眺めたりしていました。 そんな中、候補者の note に6000件以上のスキがついていたので、読みに行きました。 ┃え?絵なの? どうやら、本人の顔を出さなくても、東京都知事になれるらしい。 でも、メディアに対して何か情報発信を行うときとかはどうするんだろう? イベント

          【東京都知事選】ひまそらあかねって?

          【抜書#1】金子みすゞ名詩集

          わたしのまわりは「あたりまえ」にあふれている。 だけど、何ひとつ確かなことはない。 脳死で流されてちゃダメだよ。 いつも高速で流れてる景色、もうちょっと観察しよう。 そう、優しく言われているような気がした。

          【抜書#1】金子みすゞ名詩集

          【映画】The Shape of Water(シェイプ・オブ・ウォーター)

          アマプラで星が多いのが目に入って、なんとなく観た。 2時間は長いなと思ったが、長さを感じさせずおもしろかった。 とくに主演のサリー・ホーキンスがいい。 容姿から演技からハマっていた。 映画の中でいくつか言葉や詩がでてきたので解釈してみる。 『時は過去から流れる川に過ぎない』 主人公は川で捨てられて、しかも喉の傷による発話障害がある。 きれいに回収されるが、考えてみると無理やり感もある(笑) 『人生なんて計画できない、難破船のようなものだ』 映画

          【映画】The Shape of Water(シェイプ・オブ・ウォーター)

          【詩歌】Mr.Children ; Q

          何も考えず就職して 仕事がつまらなくて居眠りして 永遠に童貞で 風呂場の扉を開けて ラジカセを置いて Qを大音量でかけて 湯船に浸かって 湯があふれて 結局、仕事をやめた 音楽も、その時浸っていた空気とともに記憶されている。 随分と迷走したけど、まだ何とか歩けてるな。

          【詩歌】Mr.Children ; Q

          【読書】外套(ゴーゴリ)『自信と傲慢の境界』

          ※出来るだけ、自分なりの読みをしてみる。 極寒のロシアの必需品「外套」が、纏う人間の性格を変える。 清書だけが生きがいの地味な主人公が、 綺麗な外套が手に入ることで急激に惑わされる。 一方、事の元凶である人物は、 外套を失うことで本来の自分を取り戻す。 思いもよらないモノを手に入れて舞い上がり、自分を見失う。 自分はモノを持っている人間で偉いんだと、傲慢になる。 いつの時代も人間は変わらない。 * * * 近藤康太郎の聖地巡礼ではない

          【読書】外套(ゴーゴリ)『自信と傲慢の境界』

          【読書】羅生門(芥川龍之介)『なら、しゃあないよなぁ!』

          ※学校の教科書的な読みは、頭のいい人にお任せします。 これは、奴隷が盗人にクラスチェンジする話だ。 下人(奴隷)は、羅生門で老婆にこんなことを言われる。 3回も「仕方がない」が出てくる。 「しゃあないんじゃ」と連呼しているババアが浮かんできてちょっと笑える。 それを聞いた下人は、「じゃあ、俺もしゃあないよな!」ってババアの着物を剥ぎ取る。 笑い話か?これは。 同時に、ババアの言い訳で勇気をもらう。 どうやら「勇気」にも色々あるらしい。 勇気に善

          【読書】羅生門(芥川龍之介)『なら、しゃあないよなぁ!』

          【読書】異類婚姻譚(本谷有希子)『結婚ってなんだろう?』

          「いや俺は自分の顔が妻の顔と似ていると思ったことはないな。」 と、のっけから同意できなかったが、共感できるところも多かった。 なんと的確で恐ろしい言葉なんだ(笑) 妻と結婚した理由は、ツラが良いからでもなく、働き者だからでもなく、 一緒にいて楽だから。 たぶん、妻も分かっているだろうし、妻の理由も何となく分かる。 それを言っちゃお終いだろ感がスゴすぎて、言うことはないだろう。 所詮、夫婦なんてそんなもんだ。 「少しでもバイトとかしてくれたら楽

          【読書】異類婚姻譚(本谷有希子)『結婚ってなんだろう?』

          【映画】セッション(Whiplash)

          OSCAR受賞作品。 クライマックスの演奏が圧巻で、自然と足が動いてリズムを取り、最後「ここで終わるのかよ!」って思わず突っ込むほど最高だったので記録を残す。 表のストーリーは、冴えない主人公(ニーマン)がパワハラ教師(フレッチャー)に打ち勝つ話。 裏のストーリーは、主人公が才能を開花させる話。同時に、教師が生徒の才能を開花させる話。 パワハラのシーンはきついが、まぁあの程度は実際あるだろう。 クライマックスについて クライマックスの前に、ニーマンとフレッ

          【映画】セッション(Whiplash)

          【映画】ゼロ・グラビティ(Gravity)

          当たり前かもしれないが、OSCAR受賞作品は面白い作品が多い。 感動したので、記録を残す。 ストーリーは、宇宙でのアクシデントを乗り越えて地球に帰還する話。 裏のストーリーは、主人公が子供の死を受け入れ、自分の人生を取り戻す話。 主人公が人生を取り戻す瞬間はストレートに描かれるが、その言葉を発した人物と極限の状況もあり、感動して涙が出た。 サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーの演技も素晴らしかったが、宇宙空間の映像も素晴らしかった。 大きなスクリーンで見

          【映画】ゼロ・グラビティ(Gravity)

          【映画】竜とそばかすの姫

          この映画が物語の勉強になり、またとても面白かったので記録。 美しい映像の仮想現実を舞台にした美女と野獣。 その実、主人公のすずが母の死を受け入れて自分を取り戻す物語。 主人公が抱える問題 いつも一緒にいて笑ってくれた大好きな母。 作った曲をふたりで歌った楽しさが忘れられない。 でも、自分を置いて知らない子を助けたことが理解できない。 なぜ、自分を捨てて、他人を助けて、死んでしまったのか? トラウマとなって歌えなくなってしまった。 答えがわかる瞬間

          【映画】竜とそばかすの姫

          【映画】運び屋(The Mule)

          ストーリーを考える上でも、今後の自分の人生においても、この映画がとても勉強になったので、記録しておく。 監督・主演:クリント・イーストウッド 御年88歳。劇中の彼を見ても、ちょっと大丈夫かなと不安になるくらい老人だった。 主人公の間違い 主人公は昔は仕事で成功していたが、今は廃業。 仕事第一で家族を蔑ろにしていたため、最悪の関係になっていた。 孫の結婚式パーティーから追い出される始末。 映画のテーマ 仕事や金は大事だが、一番ではない。 人に良い顔をす

          【映画】運び屋(The Mule)

          【映画】メッセージ(Arrival)

          久しぶりにSF映画に感動したので記録。 観てるこっちまで、頭が痛くなってくるような圧迫感が続くが、 最後で一気に解放される感じだった。 自分の気持ちを相手に伝えることが大事。 そりゃあ、そうだろう。 そりゃあ、そうなのに、なぜそうしないのだ? そうすれば、未来が変わるのに。 しかも、誰にでもできることだ。 つまり、誰もがすでに「武器」を手にしているのだ。 * * * 余談だけど、タイトルは原題の『Arrival』の方がふさわしい。 『メッ

          【映画】メッセージ(Arrival)