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両手いっぱいの優しさとふたりの秘密
自分の抱えるものを
唯一話した人が、ひとりだけいる。
誰かに自分のことを話すのは苦手で
受け入れているつもりでいるけど
どこか生きることに積極的になれない自分もいて
きっと、それが話せない理由の
ひとつでもあるんだろうなぁ。と、思う。
その人以外に、自分の話をする日がくるなんて
思ってもみなかった。
友人のおせっかいで
ある男性を紹介された。
特にお互いに恋愛をしよう!
という気はなかった
果たせなかった約束を
あなたは今まで出会った人の中で最愛の人。
あなたは世界中の誰よりも格好良くて
わたしは世界中の誰よりもあなたを愛している。
目を瞑って胸に手を当てて
あなたに愛してるを送って
あなたからの愛してるを飲み込む。
涙を流しながら。
そんな風にしかどうして生きれないのだろう。
この夏、あなたが仕事で
わたしの街に来てくれた。
わたしは嬉しくて嬉しくて
電話で話した約束事を叶えて欲しいと
あな
タンザナイトとダイヤモンド 2
あなたが好き。
あなたが大好き。
あなたを愛してる。
あなたに愛されたい。
わたしのものにしたい。
あなたのものになりたい。
わたしのそばにいて。
あなたのそばにいたい。
この気持ちを
わたしは何度も何度も飲み込むの。
頭の片隅に
“この一線を超えてはいけない”
その想いを置いておかなければならない。
わたしはあなたを何度も何度も傷付ける。
あなたの優しさに甘えて
あなたを何度も何度も裏切る
タンザナイトとダイヤモンド
わたしを突き刺すタンザナイトのピアスが
服に引っかかったり外れかかったりする。
こんなこと何年もつけてて初めてで
そろそろ彼の愛から解放されて
ピアスが外せる日が来るのかもしれない。
そんな風に思っていた。
モノに依存してすがりついているけど
なんだかちょっとわくわくもしたの。
不思議ね。
そして、数日後
とうとう着替えていて
タンザナイトのピアスが外れた。
いよいよ、もう離れるべきなのか