るー

しあわせもさみしいも、大切にひとつひとつ文字に込めて。

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誰かがいないと生きていけないなんて 誰かを想うだけで涙を流すなんて そんな恋愛を二度としないと思っていた。 誰かに愛してるを告げて いつかいなくなって わたしが壊れてしまうなら もう、そんな恋愛はしないと誓っていた。 それなのに、制御が効かない。 分かっている。 自分の気持ちなんて 自分でどうこうできるものではなくて 惹かれてしまったら止められないこと。 わかっていたのに。 好きな人と過ごす時期が長くなりもう3年近く。 今振り返ると、 出会った頃はこんなにも彼

    • あなたのひだり

      生きていく中で、 環境はいつだって ぐるぐると変わっていくものだと思っている。 仕事、生活、結婚 思考、身体、病気 変化していくことは当たり前のこと。 変わっていくことを恐れてはいない。 人はみな変化していく生き物だと思っているし それについてはかなり受け止めている。 その中で焦らずに生きていきたい。 そんな考えはわたしの軸にあるのだけれど。 ふと、自分の人生の中で ターニングポイントのようなものが起きたとき それを受け入れる覚悟はあっても 好きな人との変化だけは受

      • 心の拠り所

        あなたとは寒い寒い冬の日に出会った。 テレビの天気予報でも 今年1番の寒さであると報道されていて、 初めてのデートの日、会いに行くのを 躊躇ってしまうくらいの寒さだった。 今となってはそれも、 ふたりの笑い話になっている。 あの頃は特に、あなたと深い関係を 望むなんて思っていなかった。 それでも一緒にいる月日が増えていく度に 自然とあなたに寄りかかってしまう わたしがいた。 お酒を飲むことが好きなわたしたち。 赤ワインと日本酒を好むわたし。 ワインと大好きなパン

        • 居場所

          初めて「愛してる」と 告げた人がいる。 わたしたちはお別れをしてからも ズルズルと関係を続けてしまっていた。 彼はわたしの住む街には住んではいない。 ただ、仕事でこちらに来る時に わたしの家に泊まるようになっていた。 彼の私物が増えていくのが嬉しかった。 けれど、 いつまでこの生活を続けていくんだろう。と、 悩んでいた。 わたしたちは昔に終わったはずなのに。 それを、 今、お付き合いのあるあなたに話したことがある。 「そうか。じゃあ、一緒に片付けをしよう。」

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          心地よい温度

          好きな人にはずっと触れていたい。 髪の毛から頬から指先まで。ぜんぶ。 形を覚えるように撫でて触れていたい。 それはきっと、惹かれている人同士なら お互いそう思うことは自然なこと。 でも、わたしは、 目の前に人の手が伸びてくるのがすごく怖い。 昔の経験からか、どうしても怖くて、 叩かれる!と思って身体を守ってしまう。 そんなこと話しても理解してもらえないから 誰にも話したことはなかった。 あまり気付かれることでも無いし。 でも、あなただけは違った。 キスをしよう

          心地よい温度

          両手いっぱいの優しさとふたりの秘密

          自分の抱えるものを 唯一話した人が、ひとりだけいる。 誰かに自分のことを話すのは苦手で 受け入れているつもりでいるけど どこか生きることに積極的になれない自分もいて きっと、それが話せない理由の ひとつでもあるんだろうなぁ。と、思う。 その人以外に、自分の話をする日がくるなんて 思ってもみなかった。 友人のおせっかいで ある男性を紹介された。 特にお互いに恋愛をしよう! という気はなかったものの、 友人の顔は潰せずなんとなく関係が始まった。 何度か顔を合わすけど楽し

          両手いっぱいの優しさとふたりの秘密

          従属と充足

          支配されていたい。 脳から身体から心まで。 洗脳のように、離れていても “あなたのもの”であるという 安心感が欲しいから。 わたしには今、 “ご主人様”と呼ぶ人がいる。 普段は 友達のように話してふざけ合えて 恋人のようにデートをする。 わたしの好きなことを叶えてくれる。 1時間でも30分でもお互いの時間が合えば 会いに行き合う。 それくらい惹かれ合っている。 D/sのような関係性は人それぞれで ひとつでは無いと思っている。 わたしの場合は 普段は恋人のように過

          従属と充足

          わたしのすきなもの

          いつもは愛だの恋だの言ってるけど たまにはわたしの好きなものを書いてみようかな。 眠れないから ほっこりしたやつ。 あのね、あのね。 パンが好きなの。 お米よりパン派。 朝は絶対に朝ごパンがいい。 そこは、絶対に譲れないの。 高校生から大学生の間もほぼ7年間?かな? パン屋さんでアルバイトしてたくらい。 それくらいになると、販売ではなくて 製造を手伝っていたから パンをこねこねして、くるくる丸めたり クリームを入れたり、お砂糖をまぶしたり。 なんでもやったなぁ。

          わたしのすきなもの

          luna2

          皆既月食を見終えて ふたりでベッドに包まって 冷え切った身体を 抱きしめ合って温め合った。 そして、 あなたの身体を見て驚愕してしまった。 細くなってしまった身体を見て 切なさが込み上げた。 痩せ方が異常だった。 骨張った身体に触れて泣きそうになってしまった。 どうして?あなたに何があったの? 震える声であなたに問いてしまう。 どうして、いったりきたりでしか 生きられないのだろうか。 病気だったら移して? あなたとふたり、あなたの病気なら 喜んで受け入れるのに

          luna

          わたしたちは、出会うべきして出会ったの。 遥か遠い遠い昔から 約束をしていたように 運命や奇跡や そんな言葉でも表せない もっともっと深いところで 約束をしていたような あなたが待っていてくれたから あなたがわたしを見つけてくれたから わたしたちは出会うことが出来た。 心が魂が求め合って細胞が叫んでる。 あなたとは 文字を交わすだけで分かち合えて 肌を触れ合うだけで溶け合える。 あなたが隣にいてくれれば 不安なんてなくて あなたをどうしようもなく愛している。

          果たせなかった約束を

          あなたは今まで出会った人の中で最愛の人。 あなたは世界中の誰よりも格好良くて わたしは世界中の誰よりもあなたを愛している。 目を瞑って胸に手を当てて あなたに愛してるを送って あなたからの愛してるを飲み込む。 涙を流しながら。 そんな風にしかどうして生きれないのだろう。 この夏、あなたが仕事で わたしの街に来てくれた。 わたしは嬉しくて嬉しくて 電話で話した約束事を叶えて欲しいと あなたに頼んだ。 たった一日のうちの数時間。 七夕の奇跡のようなそんな、願い事。

          果たせなかった約束を

          lemonade

          おそろいの靴 おそろいの靴下 おそろいのTシャツ おそろいのパーカー おそろいのボトム おそろいの帽子 おそろいのイヤホン おそろいのぬいぐるみ おそろいの香り あなたとのおそろいのものばかり増えていく。 洋服も靴も、毎日付けるイヤホンも リビングにも、身体から包まれるような香りも。 ずっと、一緒にいる。 そんな風になってしまった。 逃げたくても逃げられない。 離れたくても離れられない。 大好きなあなたは 仕事でまた数ヶ月わたしの住む街から 離れて行ってしまった。

          lemonade

          タンザナイトとダイヤモンド 2

          あなたが好き。 あなたが大好き。 あなたを愛してる。 あなたに愛されたい。 わたしのものにしたい。 あなたのものになりたい。 わたしのそばにいて。 あなたのそばにいたい。 この気持ちを わたしは何度も何度も飲み込むの。 頭の片隅に “この一線を超えてはいけない” その想いを置いておかなければならない。 わたしはあなたを何度も何度も傷付ける。 あなたの優しさに甘えて あなたを何度も何度も裏切るの。 こんなにも、人を傷付けていることは 初めてかもしれない。 こんなにも、人

          タンザナイトとダイヤモンド 2

          タンザナイトとダイヤモンド

          わたしを突き刺すタンザナイトのピアスが 服に引っかかったり外れかかったりする。 こんなこと何年もつけてて初めてで そろそろ彼の愛から解放されて ピアスが外せる日が来るのかもしれない。 そんな風に思っていた。 モノに依存してすがりついているけど なんだかちょっとわくわくもしたの。 不思議ね。 そして、数日後 とうとう着替えていて タンザナイトのピアスが外れた。 いよいよ、もう離れるべきなのかな。 なんて、思ったのに 結局、心臓がどくどく不安がって 地べたを這いつくばっ

          タンザナイトとダイヤモンド

          芍薬の思い出

          白い芍薬が綺麗に咲いた。 うっとりと眺める。 白の芍薬の花言葉は「幸せな結婚」 あなたが、わたしに初めて送ってくれた花。 花を見てあなたを思い出す。 部屋中があの頃の香りに包まれる。 目を瞑り、匂いを吸い込んで あなたとの思い出を振り返る。 子宮も卵巣もいらないの。 こんな、使えないものに 毎月毎月調子を狂わされるなら 取ってしまいたい。 そう言うと、大抵 そんなこと言ってはいけないよ。 そんな言葉が返ってくる。 わかってる。 わかってるわよそんなこと。

          芍薬の思い出

          欲望と香り

          あなたと文字を交わすと あなたの声で文字が脳内で変換されて 身体が支配され始めるのが分かる。 声を聞くと あなたに満たされて 身体が言うことを効かなくなる。 目を合わせると あなたが身体の中に侵入してきて 身動きがとれなくなる。 ぞくぞく、ぞくぞく。 洗脳されて、支配されて 身体も心もあなただけのものになる。 あなたに向けて開き始める。 そんな、イメージ。 あなたに教えてもらった香水屋さん。 強い香りが本当に苦手で 香水は基本付けないわたし。 でも、あなたの香

          欲望と香り