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無理に仲良くならなくていい

ロッシーです。


仲良くならないといけないの?

「人と仲良くしましょう」

と、私達は物心ついたときから大人に言われて育ってきました。

でも、無理に仲良くしたり、仲良しを増やそうとする必要なんてなかったんだと、今になってハッキリと思います。

そもそも「仲良くするか?しないのか?」という二者択一ではなくて、気の合う人とは「仲良くなってしまう」ものです。

私自身、長く友人関係が続いている人は、自然と仲良くなった人ばかりです。

だから「仲良くしよう」と力む必要なんてなくて、自然に任せればいいんだと思います。

「人と仲良くしましょう」

と大人や先生達が言っていたのは、そのほうが集団を管理しやすいからでしょう。クラス内の人間関係が険悪だったら授業もやりにくいでしょうからね。でも、それは大人サイドの勝手な都合です。

動物の話をしますが、犬だって猫だって好き嫌いがあることが分かります。合わない個体同士は自然と合わないのです。ましてや私達は人間なんですから、好き嫌いがあるのは当然です。だから、嫌いな人と無理に仲良くする必要なんて微塵もないと思います。

人間の中には、単に嫌いなだけではなく、邪悪な人間とか、自己中心的な人間、他人を利用することばかり考えている人間もいますよね。そういう人達と仲良くなる必要があるのでしょうか?

ないですよね。

つまり、仲良くなることが常に良いことではないんです。この世の中には、仲良くなったらいけない人だっているんです。

きちんと付き合う人間は選ばないとダメだと思います。


仲良くしなさい教からの脱却

以前、知り合いの女性から

「仕事の同僚でどうしても仲良くなれない人がいて悩んでいる」

という相談がありました。その人に私はこう言いました。

「そもそもなんで仲良くならないといけないんですか?そのまま放っておけばいいと思いますけど。」

私にしてみれば当たり前のことなんですが、彼女にしてみればそうではなかったんでしょうね。

彼女は目から鱗が落ちるような感じで

「そうか!そうだよね。なんでそんなにプレッシャーに感じていたんだろう。別に仲良くしなきゃいけないわけじゃないもんね!」

憑き物から解放されたようになりました。

普通の人は、そういう相談をされたら、

「積極的に話しかけてみたらどう?」

「その人の好きなものや趣味を調べたら?」

という答えをするのかもしれません。でも、なぜ仲良くすることが前提なのでしょうか?

私はそもそも論から入るタイプなので、

「そもそも仲良くならないといけないの?」

と前提そのものに疑問を持ってしまうのです。

多くの人は、幼い頃からの「仲良くしなさい教」に洗脳されているんだと思います。

そんな幻想を守ろうとして苦しむ必要はないと思います。そういう「宗教」からは離れましょう。


嫌な人と仲良くなろうとしない

私自身、会社で嫌な人や気に入らない人がいます。

昔はそういう人がいることを放っておけず、

「なんとかしないといけない」

と思い悩んだりしましたが、いまは全然平気です。そういう人は放っておけばいいんです。なんとかする必要なんてありません。

どうしても仕事で関わらないといけないのであれば、礼儀正しく、感情を押さえて、必要最小限のやりとりを実務的にこなしましょう

直接話すのが嫌なら、数メートルしか離れていなくても、メールで済ましましょう。実際に私もそうしています。

対面で話をすること自体がストレスになりますから、極力関わらないほうがいいのです。今はそういう便利なツールがあるのです。いい時代ですよね。

これは、仕事の人間関係だけではなく、親戚付き合いなど、全てのおつきあいにいえることです。

その分、自分の大切な人に時間を使ったほうが、人生もっと豊かになるのではないでしょうか。

頑張って仲良くなることで成長する?

人間関係が嫌でも、それを我慢することで人として成長するという主張がよくありますよね。

確かにそういう面もあるでしょう。しかし嫌な人と無理して関わり合って成長しないといけないものなのでしょうか。

もっと自分を大切にしながら成長できる方法があるのではないでしょうか。

それに、「成長」といいますが、具体的に何がどう成長したのか目に見えるものなのでしょうか?

そんなよく分からないあやふやなものより、あなた自身の素直な気持ちを優先した方がいいと思いませんか。

どうせ頑張るのならもっと大事な事を頑張りましょうよ。

仲の良さなんて状況次第

「呉越同舟」と言う言葉があるように、どんなに仲が悪い者同士だって、ともに危機に直面したら仲良くなることがあります。

だから、環境や状況が変われば、仲が悪い人とだって仲良くなるかもしれません。今の状況下では、たまたま仲が良くないだけかもしれません。

逆に、いま仲が良い人だって、環境や状況次第では仲が悪くなることもあるのです。

人間関係は、自分の力ではどうにもならない部分もあるのですから、自然に任せておけばいいと思います。

無理に仲良くなろうとしなくていいですし、無理に仲良し状態を維持しようとする必要もないのです。

そんな不自然なことはすぐに終わりが来ます。


人間以外と仲良くなれ

仲良くなること=善 だと考えていると、「友達がいない」「仲間がいない」ということを、マイナスに捉えてしまう人もいると思います。

「みんな友達や仲間とワイワイ楽しそうにしているのに、自分はいつも独りぼっち・・・」

そう思い悩む人もいるでしょう。

でも、そんなことで悩む必要はまったくありません。

友達がいなくても毎日普通に過ごせるのであれば、あなたは友達がいなくても、そもそも大丈夫な性格なんですよ

それを無理に矯正しなくていいのです。それがあなたという人間の個性なんですから。

とはいっても、それでも気になりますか?

であれば、いっそのこと「友達」の定義をもっと広げてみたらどうでしょうか。

友達は、いまこの時代にあなたの周囲にいる人でないといけないのでしょうか?

そんなことはありません。いまここにいる誰かに限定する必要なんて全くありません。

SNS上のつながりだっていいし、死者だっていいんです。昔の偉人が書いた書物と親しむことだって時空を超えたつながりです。

そして、さらに言えば人間じゃなくたっていいのです。人間は、人間以外のものとでも仲良くなれる能力をもっているのですから。

動物、植物、魚、星、宇宙、映画、本、芸術、山、川、海・・・

仲良くなる対象はこの世に満ち溢れています。

森羅万象全てが友達の対象なんです。

なぜ半径数メートル以内の人間だけが友達の対象なのでしょう?

仲良くなる対象を狭く限定して、「周囲の人間と仲良くなれないから孤独だ」なんていったらこの宇宙に対して失礼だと思いますよ。

もっと広い視野で世界を眺めてはどうでしょうか。

最後に

私は、上記のように考えるようになってから、本当に気が楽になりました。

もちろん、こういう考え方は誰にでも適用可能なものではないのかもしれません。ひとりひとり違いますから。

動物だって、群れるのが好きな動物もいれば、北極海に暮らすシロクマみたいに1頭だけで暮らす動物もいます。

前者は一人ぼっちになることに耐えられないでしょう。後者は「孤独?なにそれ、食べれるの?」という感じでしょう。

それぞれ生き方が違うのです。人間もひとりひとり違うのですから、自分の好きなように生きたらいいと思います。

そして、あなたはあなた自身と仲良くなることが大切なのではないでしょうか?

本当に大事なことは、それだけだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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