ロッシー

とらわれないこと、自然であること、自由であること

ロッシー

とらわれないこと、自然であること、自由であること

マガジン

  • 本の要約、感想、書評

    読んだ本の要約、感想、書評です。

  • 或る男の話

    或る男の話シリーズをまとめたものです。 普通の記事にするよりも、物語形式にしたほうが伝えやすい場合に書いています。

  • ロッシーのつぶやき

    「つぶやき」をまとめました。 記事に書こうとした内容をそぎ落としていくと、「つぶやき」になってしまうことがよくあります。ちなみに、画像は釧路名物の「つぶ焼」です(笑)。

  • お金・株式投資・不動産関係の記事

    お金、株式投資、不動産などについての記事をまとめたものです

  • 【書評まとめ】コンラッド『闇の奥』

    全部で10記事あるので、ひとつのマガジンにまとめました。

最近の記事

  • 固定された記事

自分のための言葉集 as of 2024/04/17

ロッシーです。 これまでの人生で、自分が「いいな」と思った様々な言葉をまとめました。 備忘録のようなものですね。 事あるたびに読み返すためnoteに残すことにしました。 自分自身も変化していきますので、それに伴い内容は改定していきます。 継続は力なり 感謝する 良い気分でいる(自分の機嫌は自分でとる) 怒りも喜びも自分の心のあり様次第(反応は自分で選択できる) 自分の感情を観察し見守る。感情は飛んできては去っていく鳥のようなもの。 現状をまず受け「とめる」

    • 【書評】スタインベック短編集『朝めし』人間にとって大事なことがここにはある。

      ロッシーです。 スタインベック短編集の中の『朝めし』という短編を読みました。 この『朝めし』は、文庫でたった5ページの短編です。 ですので、読むのは本当に朝飯前です(笑)。 『朝めし』はスタインベックの短編の中でも非常に評価が高いようで、アマゾンレビューでも「朝めし」に好意的なコメントが多かったです。 そんなに評価が高いのなら・・・ということで早速読みましたが・・・ いや~いい話でした。 読むと朝めしが食べたくなる、そんなお話でした。原題はBreakfastです

      • 基本たいていのことはどうでもいい

        ロッシーです。 たいていのことはどうでもいいことです。 「どうでもいい」という投げやりな表現が嫌な方は、「取るに足らない」と読み替えてください。 この前知人から聞いた話ですが、同僚が仕事のことで悩んで出社できなくなってしまったとのこと。メンタルをやられてしまったようです。 私はそういう話を聞いても、気の毒だ、可哀そう、という感情をあまり抱くことはないんですよね。 「なんでそこまで仕事のことで悩めるんだろう?」と逆に興味が湧いてきてしまうのです。 そりゃ、私だって仕

        • 【厳選】何度もスロー・リーディングしたい10冊 as of 2024.04.16

          ロッシーです。 平野啓一郎『本の読み方』では、速読ではなく遅読、つまり「スロー・リーディング」の大切さを述べています。 私も本は沢山読みますが、じっくり読むことは大事だと思います。ただし全ての本がスロー・リーディングの対象になるのか?というとそうではないと思います。 その作品自体に深みがあり、再読すると違った面白さがある!と思えるものでないとスロー・リーディングに値しないと思うからです。 というわけで、個人的にスロー・リーディングしたい本を10冊ピックアップしてみまし

        • 固定された記事

        自分のための言葉集 as of 2024/04/17

        マガジン

        • 本の要約、感想、書評
          107本
        • 或る男の話
          7本
        • ロッシーのつぶやき
          179本
        • お金・株式投資・不動産関係の記事
          43本
        • 【書評まとめ】コンラッド『闇の奥』
          10本

        記事

          汝決して言い返すことなかれ

          ロッシーです。 仕事をしていると、色々と不愉快なことを言われることがありますよね。 そういうときに私自身が心がけていることは、 「絶対に言い返さないこと!」です。 もちろん私も人間ですから瞬間的に「ムカっ!」となりますよ。 でも、言い返すことだけはしないようにしています。 仮にこちらの言い分が100%正しかったとしても、相手は決してそれを認めませんからね。 人間というものはそういう生き物なのだ、というのがこれまで生きてきた私の認識です(間違ってたらすみません)。

          汝決して言い返すことなかれ

          【書評】最強の消極的主人公降臨!『書記バートルビー』は、やる気がない人におすすめ!

          ロッシーです。 メルヴィルの『書記バートルビー』を読みました。 日本のサラリーマンのやる気は低いいきなりですが、従業員のエンゲージメント調査で、日本企業は145か国中でなんと「最下位」です。つまり、それだけやる気がないということです。 そんな状況でも仕事は続けないと生活できませんよね。ではどうするか? ヤフーニュースに「静かな退職」を選ぶ若者が増えているという記事がありました。やりがいやキャリアアップは求めずに、決められた仕事を淡々とこなすという働き方です。 それも

          【書評】最強の消極的主人公降臨!『書記バートルビー』は、やる気がない人におすすめ!

          【書評】小室直樹『三島由紀夫が復活する』を読んだら『豊饒の海』がより理解できた

          ロッシーです。 最近、小室直樹氏がマイブームです。 どの著作も面白いんですよね。 宗教、思想、日本人、資本主義、憲法、社会学、天皇、経済、官僚制・・・などなど、ここまて多種多様なテーマを縦横無尽に語ることのできる人はいないと思います。 そんな小室直樹氏の著作に『三島由紀夫が復活する』というものがあったので読んでみました。 以前、三島由紀夫の『豊饒の海』について記事にしましたが、それ以来この作品の意味が理解できないもどかしさがありました(特にラスト部分)。 小室直樹

          【書評】小室直樹『三島由紀夫が復活する』を読んだら『豊饒の海』がより理解できた

          【書評】ゾラ『居酒屋』はしんどかった

          ロッシーです。 ゾラの『居酒屋』に挑戦するも、2度目の撤退となりました。 先日のゾラの短編の書評で「今度こそ読みます!」宣言したのですが、やっぱり駄目でした(笑)。 やっぱりしんどい『居酒屋』は文庫1冊なので、分量的には強敵ではありません。プルーストの『失われた時を求めて』のようなモンスター小説に比べたらほぼザコキャラです。 ということで再度挑戦したのですが、やはり前回と同様に読み進めるのがしんどい・・・。ページに文字びっしりで空白が全然ないのも滅入る・・・なんなんだ

          【書評】ゾラ『居酒屋』はしんどかった

          【書評】『小室直樹の中国原論』は中国の解像度を爆上げしてくれる本

          ロッシーです。 『小室直樹の中国原論』を読みました。 という文言につられて読みました(笑)。 中国の解像度を上げる本いや~これは面白い! 読めば中国についての解像度が間違いなく上がります。 特に、仕事で中国ビジネスに関わっている方は必読ではないでしょうか。 本書は1996年4月に初版が刊行されました。今から約30年前の本ですが、あなどるなかれ。中国「原論」というだけあり、時代に関係なく活用が可能な知見がてんこ盛りです。 巷にある「なんちゃって中国論」的な本を読む

          【書評】『小室直樹の中国原論』は中国の解像度を爆上げしてくれる本

          【書評】ゾラ『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』ゾラは短編が面白い!

          ロッシーです。 今回の書評は、エミール・ゾラの『ナンタス』という短編です。 この短編は、光文社古典新訳文庫の『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』というゾラの短編集に収められています。 全部で5つの短編がありますが、その中でも私が一番面白かったのは『ナンタス』でした。 『ナンタス』はバルザックの『ゴリオ爺さん』を意識して書かれおり、その続編的作品として読むこともできる思います。おそらくゾラもそれを念頭に書いたのではないかと勝手に想像します。 『ゴリオ爺さん』では、

          【書評】ゾラ『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家』ゾラは短編が面白い!

          【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読んだら阿頼耶識について知りたくなった

          ロッシーです。 以前、三島由紀夫の『豊饒の海』の書評を記事にしました。 第3巻『暁の寺』では、唯識思想に関する記載が出てきます。 「ん?阿頼耶識(あらやしき)?なんじゃそりゃ?」 というレベルの知識しかなかったので、ワケが分かりませんでした(それでも面白く読めたのは、さすが三島由紀夫の筆力!と思います)。 ただ、もっとこの唯識思想、阿頼耶識について理解できていれば、より深く『豊饒の海』を味わうことができたのだろうなぁという思いはありました。 ということで、まずは新

          【書評】三島由紀夫『豊饒の海』を読んだら阿頼耶識について知りたくなった

          やる気を無理に出すのは心の借金をすることと同じ

          ロッシーです。 やる気がない。 やる気を簡単に出せたら苦労しません。 でも、 「それは、やる気がないだけです」 と言う人がいます。 例えばこんな文脈で。↓↓↓ 「なぜあの部署はそのやり方に変えないのでしょうか?」 「それは、やる気がないからです。」 これってその後の議論をストップさせてしまう呪いの言葉だと思いませんか? 「やる気がない」という言葉でバッサリ斬ってしまうのは簡単ですが、そこには「なぜやる気がないのか?」「どうすればやる気がでるのか?」という点

          やる気を無理に出すのは心の借金をすることと同じ

          【書評】夏目漱石『門』は暗くない。実はポジティブな小説である。

          ロッシーです。 夏目漱石の『門』を読みました。 言わずもがな、『三四郎』『それから』『門』の漱石三部作の最後の作品ですね。 夏目漱石の作品に関する論文は、それこそ腐るほど存在しています。彼の文学作品に関する論文がまた別の論文を呼び、結果として関連する研究がどんどん積み重なり、圧倒的なシェアを獲得していくわけです。いってみれば、日本文学におけるGAFAMみたいなものですね。 そんな状況ですから、私ごときが書評を書いたところで浜辺の砂粒ひとつくらいの価値しかないのでしょう

          【書評】夏目漱石『門』は暗くない。実はポジティブな小説である。

          虚ろな男の話

          ある男がいた。 男は35歳の普通のサラリーマンだった。 男が働いている会社は、そこそこ業績も良くまともな会社だった。 入社してからもう13年が経つが、職場の人間関係も良く、上司も親切だったせいか、転職しようとは思わなかった。 仕事は忙しく残業もあるが、営業職なので仕方がないと思っている。それに、有給休暇を取ろうと思えば、よほどの繁忙期でない限りきちんと取らせてくれるし、ボーナスもちゃんと出る。同年齢のサラリーマンの平均年収よりも収入は少し多いくらいだ。 たまに大学同

          虚ろな男の話

          特別な男の話

          その男は、自分は特別な人間であることを知っていた。 周囲の平凡な人間達には、自分の価値など分かるわけがないと思っていた。 平凡な人間が容易に自分の「特別さ」を理解できてしまうのであれば、そもそもそれは特別ではないからだ。 男は周囲に違和感なく溶け込んで生活していた。まるで昆虫が擬態しているかのように。 平凡な仕事、平凡な服装、平凡な会話、平凡な振る舞い・・・どこからどう見ても男は平凡だった。 そんなある日、仕事でDという人物と知り合った。数日後、Dは男のメールアドレ

          特別な男の話

          マイナス金利解除のニュースが出た。 マイナス金利解除後も、政策金利はゼロ近辺で当面据え置きらしい。 「実質的なインパクトはなし」 というのが日銀に対するマーケットからの返事。 その証拠にドル円は円安方向へ動いている。 経済は、金融政策だけでどうにかなるわけではない。

          マイナス金利解除のニュースが出た。 マイナス金利解除後も、政策金利はゼロ近辺で当面据え置きらしい。 「実質的なインパクトはなし」 というのが日銀に対するマーケットからの返事。 その証拠にドル円は円安方向へ動いている。 経済は、金融政策だけでどうにかなるわけではない。