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とらわれないこと、自然であること、自由であること

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記事一覧

【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・

ロッシーです。 以前、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んだら記事を書くと約束していたのですが、やっと読了しました。 で、書評を書こうと思ったのですけど、何…

ロッシー
7日前
11

福沢諭吉は「生きているだけでいいんだよ」なんて言わない

ロッシーです。 「生きているだけでいいんだよ。」 そういう言説が最近多いように思います。 私自身はそういう「マッタリ系」の考え方は好きです。ただ、あまりにもそれ…

ロッシー
3週間前
9

今は第2の幕末・維新期。だからこそ『学問のすすめ』を読むべし。

ロッシーです。 なぜだか福沢諭吉の『学問のすすめ』を読みたくなり読了。 実際に『学問のすすめ』を読んだことがある人ってどのくらいいるのでしょうか? 一万円札(旧…

ロッシー
4週間前
10

【書評】魯迅『藤野先生』は日本人としてぜひ読んでおきたい

ロッシーです。 魯迅の『藤野先生』を読みました。 魯迅は中国近代文学の父といわれており、有名な作品は『故郷』や『阿Q正伝』などがありますが、今回はあえて『藤野先…

ロッシー
1か月前
11

【書評】しんめいP『自分とか、ないから。』を読む。東洋哲学は使い方に注意。

ロッシーです。 しんめいPさんの『自分とか、ないから。』を読みました。 いや~面白かったです! 東洋哲学といえば、飲茶氏の『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』…

ロッシー
1か月前
27

【書評】『史上最強の哲学入門』(西洋編)も面白すぎる件

ロッシーです。 以前、『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』についての記事を書きました。 今回読んだのは、その西洋編です。 というか、そもそも西洋編のほうが先に…

ロッシー
1か月前
16

福沢諭吉をちゃんと知ってから新紙幣を迎えよう

ロッシーです。 新紙幣の発行開始により、一万円札のニューフェイスは渋沢栄一になりました。 それはそれでいいのですが、選手交代でベンチに引っ込む福沢諭吉のことを皆…

ロッシー
2か月前
6

【超人】1分で分かるニーチェ『ツァラトゥストラ』 (※やる気を出したい人向け)

ロッシーです。 ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、書いた当の本人であるニーチェ自身が絶賛するほどの傑作です。 ニーチェは『ツァラトゥストラ』についてこう語ってい…

ロッシー
2か月前
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『百年の孤独』と本のインフレと文字サイズと

ロッシーです。 『百年の孤独』を買いました。 って、酒じゃなくて本のほうです(笑)。 先週本屋に行ったら、『百年の孤独』の文庫が発売されており、平積みされていまし…

ロッシー
2か月前
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【書評】歎異抄はパンク

ロッシーです。 『歎異抄』を読みました。 『歎異抄』とは、これら知の巨人達にそこまで言わしめるほどの本なのです。 最近『ダンマパダ』を読んで仏教に関心が出てきた…

ロッシー
3か月前
22

【書評】ブッダ『ダンマパダ』は読む精神安定剤

ロッシーです。 『ダンマパダ』を読みました。 パンダの本ではありませんし、「パンダマダ」でもありません。『ダンマパダ』です。ブッダの言葉をまとめた本です。 あの…

ロッシー
3か月前
22

ニーチェ『ツァラトゥストラ』は言う。「君たちの勤勉は逃避だ」

ロッシーです。 前回の記事で、『ツァラトゥストラ』の書評を書きました。 普通、次は別の本を読むのですが、『Think Clearly』のアドヴァイスを参考にして、早速『ツァ…

ロッシー
3か月前
9

【書評】ニーチェ『ツァラトゥストラ』を読む。私は「超人」ではない。人である。

ロッシーです。 ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読みました。 なぜ読もうと思ったのか? それは… 「タイトルがカッコいいから」(マジです)。 『ツァラトゥストラ…

ロッシー
3か月前
25

【書評】ロルフ・ドベリ『Think Clearly』で思考の道具箱を手に入れる

ロッシーです。 『Think Clearly』を読みました。 この本は評判どおり素晴らしい内容でした! こういった類の本はこれまでに色々と読んできましたが「もうこの本で充分…

ロッシー
4か月前
14

【書評】スタインベックの短編『朝めし』に人生で大事なことが書かれている

ロッシーです。 スタインベック短編集の中の『朝めし』という短編を読みました。 この『朝めし』は、文庫でたった5ページの短編です。 ですので、読むのは本当に朝飯前…

ロッシー
5か月前
14

基本たいていのことはどうでもいい

ロッシーです。 たいていのことはどうでもいいことです。 「どうでもいい」という投げやりな表現が嫌な方は、「取るに足らない」と読み替えてください。 この前知人から…

ロッシー
5か月前
20

【書評】『百年の孤独』を読んだ感想を一言で述べると・・・

ロッシーです。 以前、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を読んだら記事を書くと約束していたのですが、やっと読了しました。 で、書評を書こうと思ったのですけど、何を書けば良いのやら(笑)。 いや・・・なんというか・・・その・・・歯切れが悪くてすみません。この読後感はなかなか言語化できないんですよね。 「面白かったの?」 と聞かれたら、確かに面白いんです。ただ、単純に「面白い!」と言えるような分かりやすい面白さではないんですよね。 ストーリー的には、ブエンディア家一族

福沢諭吉は「生きているだけでいいんだよ」なんて言わない

ロッシーです。 「生きているだけでいいんだよ。」 そういう言説が最近多いように思います。 私自身はそういう「マッタリ系」の考え方は好きです。ただ、あまりにもそれに傾倒してしまうと弊害が出てきます。 こういう考えというのは、自分が仕事などで猛烈なストレスを抱えているときや、メンタルがやられそうになっているときに有効です。そういうときには、「生きているだけでいい」と思うことで楽になるからです。 でも、楽になる必要がないときにまで、こういう風に考えているのはあまり適切では

今は第2の幕末・維新期。だからこそ『学問のすすめ』を読むべし。

ロッシーです。 なぜだか福沢諭吉の『学問のすすめ』を読みたくなり読了。 実際に『学問のすすめ』を読んだことがある人ってどのくらいいるのでしょうか? 一万円札(旧紙幣)を普段使っているのに、その人物の最も有名な著作を読んだことがないというのはちょっと残念ですよね。 個人的には、日本国民全員が一度は読むべき本だと思っています。それくらい、いつの時代でも通用する内容です。個人の生き方の指針にもなりますし、ビジネスにも役に立つ内容です。 本書からは、とにかく「学べ!」という

【書評】魯迅『藤野先生』は日本人としてぜひ読んでおきたい

ロッシーです。 魯迅の『藤野先生』を読みました。 魯迅は中国近代文学の父といわれており、有名な作品は『故郷』や『阿Q正伝』などがありますが、今回はあえて『藤野先生』を取り上げたいと思います。 『藤野先生』は、光文社古典新訳文庫版であれば、11ページほどの短編です。短編というよりも、魯迅の藤野先生に対する想いをつづった自伝的エッセイといったほうがよいのかもしれません。 さて、魯迅をあまり知らない人は、 「藤野先生って誰?」 「なんで中国の小説に日本人の名前の作品がある

【書評】しんめいP『自分とか、ないから。』を読む。東洋哲学は使い方に注意。

ロッシーです。 しんめいPさんの『自分とか、ないから。』を読みました。 いや~面白かったです! 東洋哲学といえば、飲茶氏の『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』も面白かったですが、本書も面白い! 著者自身の人生が面白い両者に共通しているのは、 「哲学という堅苦しく難しいものを、柔らかく、分かりやすく、そして面白く語る著者の力量の高さ」 だと思います。 それに加え、著者のしんめいPさん自身の人生が本書をいっそう面白くしていると思います。 東大法学部を卒業したけれ

【書評】『史上最強の哲学入門』(西洋編)も面白すぎる件

ロッシーです。 以前、『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』についての記事を書きました。 今回読んだのは、その西洋編です。 というか、そもそも西洋編のほうが先に出版されているので順番としては逆なんですけどね(笑)。 さて、西洋哲学と東洋哲学の一番大きな違いは何か? これは東洋編の記事にも書きましたが、 西洋哲学は「階段でゴール(真理)に向かっていく」 東洋哲学は「いきなりゴール(真理)から始まる」 という点です。 だから、西洋哲学は階段を最初から一歩一歩登っ

福沢諭吉をちゃんと知ってから新紙幣を迎えよう

ロッシーです。 新紙幣の発行開始により、一万円札のニューフェイスは渋沢栄一になりました。 それはそれでいいのですが、選手交代でベンチに引っ込む福沢諭吉のことを皆さんはどれだけ知っているでしょうか? 「あれ?あまり知らないな・・・。」 と思った人が多いのではないでしょうか? もしもあなたが外国人と新紙幣の話になったとしましょう。 「What did Yukichi Fukuzawa do?」 と聞かれたらどう答えますか? 「Um…He is the author

【超人】1分で分かるニーチェ『ツァラトゥストラ』 (※やる気を出したい人向け)

ロッシーです。 ニーチェの『ツァラトゥストラ』は、書いた当の本人であるニーチェ自身が絶賛するほどの傑作です。 ニーチェは『ツァラトゥストラ』についてこう語っています。 『ツァラトゥストラ』の第1部、第2部、第3部を、ニーチェはそれぞれたったの10日ほどで書き上げました。何かがニーチェに降りてきて『ツァラトゥストラ』を書かせたといっても過言ではありません。 そんな『ツァラトゥストラ』ですが、ボリュームもありますので読みたくても時間がとれないと思います。 でもこの記事を

『百年の孤独』と本のインフレと文字サイズと

ロッシーです。 『百年の孤独』を買いました。 って、酒じゃなくて本のほうです(笑)。 先週本屋に行ったら、『百年の孤独』の文庫が発売されており、平積みされていました。 「あ、百年の孤独の文庫版が出たんだ!」 と思ったのですが、そのときには買わなかったのです。 そしたら、その後ヤフーでこんなニュースが・・・。 「ええ!売り切れ続出?そんなに人気があるのか!」 ということで、焦りました(笑)。 そして次の日に同じ本屋に行ったら、最後の一冊が孤独に残されていたので

【書評】歎異抄はパンク

ロッシーです。 『歎異抄』を読みました。 『歎異抄』とは、これら知の巨人達にそこまで言わしめるほどの本なのです。 最近『ダンマパダ』を読んで仏教に関心が出てきたこともあり、早速読んでみることにしました。 とはいいつつも、挫折する可能性が濃厚だったので、光文社古典新訳文庫でトライすることにしました。 この光文社古典新訳文庫では、なんと関西弁で現代語訳をしているのです! なかなか攻めてますね~。さすが光文社古典新訳文庫! 文庫も全部で160ページほどだったので、思っ

【書評】ブッダ『ダンマパダ』は読む精神安定剤

ロッシーです。 『ダンマパダ』を読みました。 パンダの本ではありませんし、「パンダマダ」でもありません。『ダンマパダ』です。ブッダの言葉をまとめた本です。 あの「ブッダ」のお言葉ですので、ありがたく拝読いたしました。 2500年前の言葉が、時空を超えて私に届いているんだなぁ、と思うと感慨深いものがあります。 文庫は解説も入れて140ページほどなので手軽に読めますし、内容も平易な言葉で書かれていて非常に読みやすいです。 値段も光文社古典新訳文庫版は800円ちょいです

ニーチェ『ツァラトゥストラ』は言う。「君たちの勤勉は逃避だ」

ロッシーです。 前回の記事で、『ツァラトゥストラ』の書評を書きました。 普通、次は別の本を読むのですが、『Think Clearly』のアドヴァイスを参考にして、早速『ツァラトゥストラ』を再読しています。 なぜか? 『Think Clearly』では、「色々な本をバラバラと読むのではなく、良い本を厳選し、何度も読み返すこと」を推奨しているからです。 「これが『ツァラトゥストラ』か、ならばもう一度!」 というわけです(笑)。 さて、そんな風に再読中なのですが、ふと

【書評】ニーチェ『ツァラトゥストラ』を読む。私は「超人」ではない。人である。

ロッシーです。 ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読みました。 なぜ読もうと思ったのか? それは… 「タイトルがカッコいいから」(マジです)。 『ツァラトゥストラ』というタイトルカッコいいと思いませんか? 「カッコいい本のタイトルランキング」ベスト3に間違いなく入ると思います。 しかも、本書を読めば「俺、『ツァラトゥストラ』読んだぜっ。」と読書マウンティングできること間違い無しのブランド本。 そりゃ読むしかないでしょ!ということでトライしました(嘘)。 なかな

【書評】ロルフ・ドベリ『Think Clearly』で思考の道具箱を手に入れる

ロッシーです。 『Think Clearly』を読みました。 この本は評判どおり素晴らしい内容でした! こういった類の本はこれまでに色々と読んできましたが「もうこの本で充分だな」と私は思いました。 それくらい私にとっては良書でしたので、一冊買って家に置いています。 本書は様々な『思考の道具箱』を記載したものです。つまり、あくまでも道具を記載したものだということです。 そして、それらの道具は最新の心理学研究、ストア主義、バリュー投資家の思考という素材から成り立ってい

【書評】スタインベックの短編『朝めし』に人生で大事なことが書かれている

ロッシーです。 スタインベック短編集の中の『朝めし』という短編を読みました。 この『朝めし』は、文庫でたった5ページの短編です。 ですので、読むのは本当に朝飯前です(笑)。 『朝めし』はスタインベックの短編の中でも非常に評価が高いようで、アマゾンレビューでも「朝めし」に好意的なコメントが多かったです。 そんなに評価が高いのなら・・・ということで早速読みましたが・・・ いや~いい話でした! 読むと朝めしが食べたくなる、そんなお話でした。原題はBreakfastです

基本たいていのことはどうでもいい

ロッシーです。 たいていのことはどうでもいいことです。 「どうでもいい」という投げやりな表現が嫌な方は、「取るに足らない」と読み替えてください。 この前知人から聞いた話ですが、同僚が仕事のことで悩んで出社できなくなってしまったとのこと。メンタルをやられてしまったようです。 私はそういう話を聞いても、気の毒だ、可哀そう、という感情をあまり抱くことはないんですよね。 「なんでそこまで仕事のことで悩めるんだろう?」と逆に興味が湧いてきてしまうのです。 そりゃ、私だって仕