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ぼくの兄貴はスフィンクス
ぼくが中学生のころ、お風呂からうめき声が聞こえてきたことがあった。
そのとき兄貴が風呂に入っていたのだが、「うっううっ……うっうっ…」という非常に不気味な声だったから、ぼくも母も兄貴が心臓発作か何かになったと思って心配し急いで風呂場に駆け込んだ。
「たーかー?!大丈夫ねー?!」
母が勢いよくドアを開けて風呂場を見ると、兄貴がスフィンクスの体勢で糞を漏らしていた。
(イメージ画)
正確には
大人を構成するものについて
悩み事を相談したところで、大人は非共感的である。
私はそれを心の経年摩耗のせいだと考えていた。つるつるになった、とっかかりの無い心が、人を「大人」たらしめているのだ、と思っていた。
実際それは部分的に正しかった。
働いていると思索する心の余地がまるでない。
仕事は常にやるべきことがあり、時間制限があり、素早く、かつ丁寧に扱わなければならないので、「私」に耽る時間はない。
家や移動時間に「私」に耽
神様ァ〜ッッッッッ!!!!!
助けてください!!
本当に!!!!!!
私は何も悪いことはしていませんッ!
本当です!本当です!
いえッ、別に善いことも!
でもソレってあれですよね?
私が苦しいのとは関係ないですよね?
え?
……あ、……っす。
……っす。……うっす。……はい。
あ~。わっ、かりました〜……。
はい。
すんませんっした……。
電子書籍で三島由紀夫を読みたい
どうやら電子書籍の対義語はないらしい。
僕はなんとなく「物理本」だと、口にも思考にもしたことはないが、そういう感覚はあった。
しかし「物理本」と調べても物理についての本が出てくるばかりで、紙の印刷された本はひとつも影がない。
こんな馬鹿な調べ方をした以外に色々工夫してみたが、電子書籍の対義語はなかなか定まっていないようである。
まだ電子書籍はニッチな需要なんだと思い知らされる。
本といえば特別に指
詮索と興味の違い あるいは純愛について
YouTubeのおもしろ動画はあらかた見尽くしたので、もう女性のための恋愛指南なんて全く自分に関係ない動画を見たりする。
「こういう男はクソ」とか「あなたは悪くない」的なリップサービスが大半ながら、稀に興味深いことを言ってくる人もいる。
先日見つけたのは「私のことどう思ってるかな?みたいなのは他人に対する興味ではなくただの詮索です」という主張。
私はそこまで見てゲッ、と思った。なんだか自分にも当て
いいいいーいいいーいいいーいい
冷蔵庫へ向かう途中、2つおかしなことに気づいた。1つは、ご飯を食べたばっかりなのにお腹がペコペコだということ。1つは、キッチンでお母さんが死んでいるということ。といっても正確にはまだ死んでいないかもしれかった。いまだに血溜まりが広がっているということは、心臓が動いていて、破けた血管からせっせと出血しているからかもしれない。救急車とか心臓マッサージもまだ間に合うかもしれない。今やるべきこともなんとな
もっとみる【感想】君たちはどう生きるか
初日に観てきました。
感想を率直に言うと「そういえば宮崎駿作品ってこんなんだったなぁ」という感じでした。
もっと具体的にいうと、夢みたいでした。
良い夢見たあとって「良い夢見たなぁ」と思うけど別にその夢って起承転結が綺麗に出来てる訳じゃないじゃないですか。
会話が噛み合っているんだかいないんだか分からないし、夢の場面と場面が首の皮一枚で繋がっていたりいなかったり……そんな感じなんですよね。
だから