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障がい福祉

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障がい者支援にまつわる話題や組織で働くための姿勢、心構えなどをまとめています。
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#障害福祉サービス

これをすると質の低いケアプランになる‼︎

これをすると質の低いケアプランになる‼︎

利用者の支援の計画や管理をするマネジメント領域のなかで、ついやってしまう超ダサいこと。

それは

手立てがゴールになっているプラン。ここでいう手立てとはなにか。
手立てとは「手段」である。

本来は、手立てでなく
見立てがまずは必要なのだ。

見立てとは、「見て選び定めること」こと。

利用者の暮らしを支えるために、アセスメントを行い、どのサービスを選び、そして、どのサービスを選ばないのか。

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福祉はポジション別分業への挑戦をすべし‼︎

福祉はポジション別分業への挑戦をすべし‼︎

今回は施設の障害福祉サービスについての展望の投稿となる。

現場に長年居て、気付くこと。それは、マルチプレイヤーを育てているという現実。

私的な見解だが、どのポジションもこなせるマルチプレイヤーは今後多く必要ないと考える。

無論、マネジメントする立場として、マルチプレイヤーは安心できる存在であることが間違いないし、当然法人に貢献してもらいたい期待値も高くなる。

スペシャリストかジェネラリスト

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教育と福祉は違う‼︎

教育と福祉は違う‼︎

私は、大学生の前で福祉の話をする機会が年に数回あるが、まれに福祉に対して超意識高い系の学生が存在する。

「すぐに起業したいんです。今、教育や心理学勉強をしていて、児童福祉の◯◯なところに社会的課題を感じて、こんな仕組みを作ったら、◯◯になると思うんです」

「それで質問なんですけど、教育と福祉の違いってなんですか?」

少し悩んだあと、こう回答した。

教育はティーチング福祉はコーチング

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虐待防止は体験研修が必須‼︎

虐待防止は体験研修が必須‼︎

研修は体験型へ。

今回オススメしたいのがロールプレイ。
ロールプレイとは役割演技のこと。
ある環境にいる人たち、それぞれの役になりきり、彼らが抱える思いや考えを感じることで、行動の変容を導くもの。

このロールプレイ、うちの事業所でよく取り入れているのが虐待防止研修。
グループワークで事例の話し合いをしながら、進めるのもよいが、より効果性の高いものが、ロールプレイである。

ここでいう効果性が高

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利用者の死から学べること

利用者の死から学べること

施設利用者は不死鳥ではない。

とかく80歳を過ぎても、元気な利用者たちと一緒に笑い、悩み、励ましの暮らしのプロセスを共有していると、スタッフは死に対して無頓着になりやすい。 

私は数年前、ある末期癌の利用者の死に直面したことをきっかけに、障害者支援施設のスタッフでは珍しく「看取り」に関する勉強や研修に参加しまくった。

そのなかで出会った言葉

遺体はケアの通信簿

寝たきりの方や車椅子利

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落ちこぼれリーダーの話

落ちこぼれリーダーの話

リーダー、または管理職になると、必ず部下やメンバーとの面談が発生する。

面談にはやってはいけないことがある。それは

「何でもいいから話聞きますスタイル」である。

これは、僕自身の失敗談である。

7年程前、一般職からリーダー職になり、意気揚々とマネジメントを始めた。事業所からは、金銭的なインセンティブを与えられた訳ではないが、猛烈な改革をすすめた。

チーム内でのチューター制度の整備。
業務

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それ、プールの監視員じゃない?

それ、プールの監視員じゃない?

介護の現場は、利用者にとっての暮らしの場。

スタッフたちは、安全安心の暮らしを保証するための必要な資源を揃え、サービスを提供する。

そして、その現場で必要になる技術がある。
それは見守り。

見守りとは
常時目を離さず、危険がないように気を配ることを意味する語。 小児および高齢者を保護することを指して用いられることが多い。

この見守りは、食事、排泄、入浴などの各場面に始まり、日中提供する作業

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福祉のプロは一流になれるのか

福祉のプロは一流になれるのか

福祉業界でいう「プロとは何か」を考えたので、少しまとめました。

結論、支援者はプロでいるのが当たり前。
プロであるべき姿を体現する支援者は、一流の振る舞いをします。

▼一流の振る舞いとは何かを整理してみる

我々の仕事は、困りごとをもつ利用者に、満足していただくための質と量の福祉サービスを届けること。要するに期待に応えるのは、スタンダードなんです。

実は正確無比な仕事の質を担保しても、プロと

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