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福祉はポジション別分業への挑戦をすべし‼︎

今回は施設の障害福祉サービスについての展望の投稿となる。

現場に長年居て、気付くこと。それは、マルチプレイヤーを育てているという現実。

私的な見解だが、どのポジションもこなせるマルチプレイヤーは今後多く必要ないと考える。

無論、マネジメントする立場として、マルチプレイヤーは安心できる存在であることが間違いないし、当然法人に貢献してもらいたい期待値も高くなる。

スペシャリストかジェネラリストか。
福祉の人材育成でよく出てくるワード。

当たり前のことだが、食事介助、排泄介助、入浴介助、与薬介助、口腔ケアなど絶対的に必要なものの他、利用者の不安の傾聴や寄り添い、また日中活動や生産活動の支援、マネジメント、また施設で実施する行事の企画運営も、事業所内のスタッフでしなければならない。

看護師と介護職、経理事務と介護職は、分業されているのに、何故、生活支援全般を介護職だけで担わなければならないのか。

この業務の幅広さが、仕事自体の辛さを生み出すこともあるし、明らかに得手不得手な感じ、丸出しの人も作ってしまう。

「基本的な介助はできるし、上手くなりたいけど、芸術活動の支援やマネジメントは苦手」

「祭りごとの運営は、立ち回りにムラがらないのだが、どうも口腔ケアや食事介助が雑なんだよなぁ」

併せて、私が行っているダイバーシティーの取り組みを通じて、感じたこと。

多様性なしのサービスの自己完結は完全なる悪。


福祉業界は、ダイバーシティー後進業界。
先進的な取り組みをしている法人はあるが、残念ながら、まだまだといった印象。

サービスの提供も自事業所で完結したがり、同じ業界同士で横のつながりを大事にしたがる。

事業所のサービス提供するにあたって、事業所内のスタッフだけで、介助や業務、またはマネジメントをこなすことが、そもそも時代遅れなのだ。

目指すのは、ポジション別分業性。

利用者の生活支援に関することは、事業所のスタッフが行い、行事の企画運営は、これが得意な学生がやればいい。
毎食後、口腔ケアに時間が取れないなら、昼間の2時間、キャリアを引退したシニア世代や潜在介護福祉士に頼めばいい。

得意な分野でそれぞれが確保できる時間を使って、1人の生活を支えるサービス提供を確立してこそ、福祉におけるダイバーシティーが進んでいくものと考える。

多彩なつながりとクリエイティビティ。

アイデアは無限にある。


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