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【きまぐれ更新】Leony letter

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こんにちは、親愛なるnote住人のみなさん。 きまぐれ更新のLeony letterです。 宛名のないお手紙を書くような気持ちで書いています。よかったら覗いてみてくださいね。
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#毎日note

私がオバさんになったら

私がオバさんになったら

「私がオバさんになっても、泳ぎにつれてくの?派手な水着はとてもムリよ、若い子には負けるワ」
と言わしめたのは日本の美脚こと森高千里だが、私の場合は「オバさんになったら好むお菓子も必然的にあんこや黒飴になるのだろうか?」という悩みを抱えて夜も眠れない。

小さい頃から不思議で不思議で仕方がなかった。
どこをどう路線変更したら、かつて少女だったはずのおばあちゃんたちは「3時のおやつ」として羊羹やかりん

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死への恐怖

死への恐怖

たまに、身近な人の死がふっと頭をよぎることがある。

「今はこうして普通にメッセージしているけど、明日死んだら?」
「今はこうして笑っているけど、この人が死んだら私はどんな顔をして泣くだろう?世界がどんなふうに見えるだろう?」
例えば母親がなんの前触れもなく死んでしまったら、私はもう今の人格には戻ってこれないと思う。立ち直ったとしても、その時の私はおそらく今とは全然違う性格になっているはずだ。そん

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ホワイトアスパラガスみたいな指

ホワイトアスパラガスみたいな指

この前、人生で見てきた指の中で一番綺麗な指をしている人を見た。しかも男性で。その人の指はホワイトアスパラガスみたいだった。

多分死ぬまで忘れないだろう。色が白く、縦長の美しい華奢な爪、関節がほとんどなくて、小指も親指もありえないくらい細くて長くて。あまりにも綺麗すぎて、「女の子みた〜い」って感じですらなかった。もうあれはホワイトアスパラガスでしかない。今でも鮮明な映像が思い浮かばれる。何かに拍手

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あらためて、自分が好きなものをならべてみる。

あらためて、自分が好きなものをならべてみる。

「好きなものはなんですか」と聞かれると、とっさに答えられない。
いや、好きなものはあるけれど、本当にたくさんあるんだけど、ありすぎて何を言えば会話のネタになるかわからないのだ。それにあまりにも好きすぎて「それを好きであることを忘れてしまっている(当たり前すぎて言うのを忘れる)」ということだってある。あとは、飽き性。この飽き性のふるいに見事勝ち抜いたものだけが、わたしにとっては「好きなもの」の仲間入

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石のように固まるタスク

石のように固まるタスク

いつかは、ていうか、なるはやでやらねばいけないのに先延ばしになっているものをいくつか抱えており、それがもう胃のなかで石のように固まっている。着手するのが面倒くさすぎて憂鬱すぎて、思い出しただけで食欲が失せる。来月からはもう夏だし(?)、さすがに6月中に対処しないといけない。

石のように固まっているもの。ひとつは新卒フリーランスにのしかかる、国民健康保険と国民年金への加入(と諸々の手続き)だ。

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銭湯は記憶のなか

銭湯は記憶のなか

かなり久しぶりに銭湯に行ってきた。チャリで5分の場所にあり、住宅地のど真ん中に位置しているザ・地域密着型の銭湯だ。昔ながらで結構古い内装(床がヤニで汚れているみたいに茶色い)ものの、露天風呂に加えて5種類ほどの湯があり、しかも24:30まで開いているのでやはりその周辺の住民たちがよく行っている。

銭湯に行きたいと思うのはどんな時なのか、不思議と自分でもよくわからない。私の場合は別に考えごとや悩ん

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純白の自由ではなく

純白の自由ではなく

ものすごい仕事をしている人(特にクリエイティブ関連)が皆、口を揃えて「制限のなかにこそ真のおもしろさは宿る」みたいなことを言っている。

で、最近私もそれを体感としてわかるようになった気がする。
真っ白の自由よりも、ダークグレーくらいの自由度のほうが、人はちゃんと考えるようにるからおもしろいものが出てくるのかもしれない。負荷をかけるというか。

むかしは(お前のむかしなどたかが知れてるんだよ、とい

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雨の日のカフェラテ

雨の日のカフェラテ

今日は日記のようなnoteを淡々と。



つめたい雨が降る日にはなぜか、甘ったるいカフェラテが飲みたくなる。
昭和の曲『オリビアを聴きながら』の中で歌われているような「私らしく1日を終えたい そんな夜」ではないが、そんな夜に私が飲むのはジャスミンティーではなく、お砂糖がたっぷり入ったカフェラテなのだ。(このネタ伝わるかしら……)

ここ2週間ぶっとおしで働き続けていたので、今日は「自主休業日」

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「広島でおすすめな店教えてください!」にうまく答えられない。

「広島でおすすめな店教えてください!」にうまく答えられない。

知り合いから久しぶりにLINEが来た。「今度広島に行くからおすすめな店があったら教えてほしい!」というメッセージだった。

その人は東京の出身で今まで広島に来たことがなく、これがはじめての広島なのだそうだ。普段から広島出身・広島好きアピールをしているこのわたしに聞けば間違いないだろうという概算で、おそらくは私に連絡をくれたのだ。

こんなとき、サッと店のリンクを貼れるほどの知識のない自分がものすご

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チェーン店への信頼

チェーン店への信頼

ずっと食べ続けるのはよくないのだろうと思いつつ、それでも高確率でチェーン店で昼食を済ませてしまうのはおそらく、手軽さや経済的なメリット以上に蓄積された信頼感によるものではないだろうか。

「あの店だったら食べ物が5分以内に出てくるだろう」
「あの店に行けば必ずあのメニューが食べられるだろう」
「あの店に行けばこの時間でも毎日やっているだろう」

そういう「イレギュラーがないこと」への信頼は、実はも

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下駄を履く人は皆スキ

下駄を履く人は皆スキ

夏に木の下駄を履く人は漏れなく皆スキだ。
浴衣でも甚平でも祭りの日でもないのに、音を立てて下駄を履いてくるだけでもう「こいつはただものじゃねえな」と思う。それは決して悪い意味でも警戒するという意味でもない。趣向や価値観的な意味で、「サンダルとして下駄を選んでいる人はよほど変わっているに違いない」と期待できるということだ。良い意味で「ただものじゃねえな」と思う。だから街でナチュラルに下駄を履いている

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町中華を好きなのは。

町中華を好きなのは。

「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。」

という鮮烈なフレーズは、敬愛する人生の師匠・吉本ばななの言わずと知れた代表作、『キッチン』の冒頭を飾る1文だ。主人公のみかげは親も親戚もいない料理好きの少女だが、そんなひとりぼっちの彼女が唯一心安らげる場所がこの台所なのだ。
汚くても綺麗でもいい、なるべく広く、なるべく冷えた台所で息途絶えることができたならどんなに素敵だろう…うっとり夢見るほど

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閃光中毒

閃光中毒

そういう性格なのか、常に激しい閃光のようなものを求めている気がする。今までの人生とは相入れなさすぎる違和感の塊のような人や、口にする言葉や言い方が全部おもしろすぎて最高!!!となるような人、自分の心が震える出来事、作品との出会い、私のリアリティにぶっ刺さる言葉…雷のような衝撃を受けるもの、人、こと、場所。運命的なもの全て。毎日雷を落とされたい。毎日ものすごいスピードで何かを好きになりたい。のめり込

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徒然山梨紀行-愛嬌が発揮されるとき

徒然山梨紀行-愛嬌が発揮されるとき

今日はとある仕事があって山梨に出かけていた。
朝早くに起きて、シャワーを浴びて新宿駅へと向かう。窓から差し込んでくる朝の空気は文字通りキラキラしていて、畳の上に光の筋をつくっていた。

この時期の朝が一番好きだ。
ちゃんと空が青くみえる。花がちゃんと鮮やかな色を放っている。世界の色がちゃんと濃く見える。これがもう少し夏に近づいてくると、日差しが強すぎて世界を全体的に白っぽくしてしまう。色が最も映え

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