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胡蝶蘭の水耕栽培

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胡蝶蘭の水耕栽培に関するいろいろ。 育て方や感じたことや思ったこと。
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記事一覧

葉を落とす過程とわたし【胡蝶蘭その14】

葉を落とす過程とわたし【胡蝶蘭その14】

胡蝶蘭の葉は急に黄色くなります。
ある日、あ、下葉が黄色くなってきた…と気づいたらそこから数日でみるみる真っ黄色に変色します。
黄色くなった葉をそのままにしておくと、大体2〜3週間後に自然にポロッと取れます。

必要なくなったら、凄いスピードで枯らす。
然るべき期間を経て葉を落とす。
そして葉が落ちるのと同時期くらいで新しい葉が出てくる。
新陳代謝です。

胡蝶蘭を観察してみると、葉の根元には元々

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胡蝶蘭、水耕栽培のススメ〜基本的な育て方のまとめ〜【胡蝶蘭その13】

胡蝶蘭、水耕栽培のススメ〜基本的な育て方のまとめ〜【胡蝶蘭その13】

胡蝶蘭の水耕栽培をはじめて2年余り、沢山花を咲かせるまでになりました。そこで今一度、基本的な栽培方法をまとめておきます。
ご参考になれば幸いです。

※あくまでも「ど素人」である私の経験に基づくものであることをご理解下さい。ど素人奮闘の詳細は【胡蝶蘭その1〜12】をご参照下さい。

■水耕栽培に仕立てる(なるべく春〜秋に)★花茎が付いている株であれば、花が終わるのを待つか、花茎を根本でカットして下

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胡蝶蘭は水耕栽培に向いてる!と結論づけました【胡蝶蘭その12】

胡蝶蘭は水耕栽培に向いてる!と結論づけました【胡蝶蘭その12】

手探りで胡蝶蘭の水耕栽培をはじめてから、約2年の月日が流れました。
2度目の冬越しを経て3月に入り、ばんばん花芽を伸ばして花を咲かせつつある姿を見て思うことはひとつ。

胡蝶蘭は水耕栽培に向いてる!!

1年前の今頃は、水耕栽培に関する情報を一生懸命探して試行錯誤の状態。
「枯らしてしまうかもしれない。」という緊張感が常にありました。

胡蝶蘭の方も、ある日突然、根から水苔を引っ剥がされて丸裸にさ

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ラピュタごっこ【☆番外編☆胡蝶蘭写真館その1】

ラピュタごっこ【☆番外編☆胡蝶蘭写真館その1】

ラピュタごっこしないことを我慢出来ませんでした。
※注※大事に育ててます。
推奨BGM『君をのせて』

☆おしまい☆
(1部インスタと被りますご了承下さい。)

好きな理由は「野生」と「縁」を感じたから【胡蝶蘭その11】

好きな理由は「野生」と「縁」を感じたから【胡蝶蘭その11】

思いがけず胡蝶蘭の水耕栽培をはじめた私。
根が成長し、花が咲いて枯れる、というサイクルを経て改めて思うのは、私は胡蝶蘭に「野生」を感じるということ。
そして「縁」が繋がったような気がするということ。
これが私が胡蝶蘭に惹かれている根本的な理由です。

対象となるものは、人でも場所でも生き物でもモノでも何でもかまいませんが、相手の内に「野生」や「原始的」と呼ばれるような何か…を発見してしまう。
何か

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ちゃんと枯れると隠れてた構造がみえて綺麗【胡蝶蘭その10】

ちゃんと枯れると隠れてた構造がみえて綺麗【胡蝶蘭その10】

胡蝶蘭の花には宇宙人がいて楽しい!
そんな日々もやがて終わりを迎えます。
花は枯れる。
しかし、私、今度は気づきました。
花が枯れていく過程で、凄く綺麗な瞬間があるのです。

胡蝶蘭の花は上手く管理すれば3ヶ月くらい咲いてくれます。
毎日毎日観ていると、あ、ピークを過ぎたな、という日が訪れます。
そこから数日経つと花の水分が抜けてきて、花脈が急に際立つ時がやってきます。(葉脈に対して花脈と呼ぶみた

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花が咲いたら宇宙人がいた。「観て」なかったから知らなかった。【胡蝶蘭その9】

花が咲いたら宇宙人がいた。「観て」なかったから知らなかった。【胡蝶蘭その9】

水耕栽培胡蝶蘭の花が咲いたら宇宙人がいました。
え?びっくり。こんな感じだったっけ?
その造形の美しさ、面白さ、そしてコワさ…に改めて驚きました。
え〜〜?
動揺!

胡蝶蘭という名前は蝶が舞っている姿からつけられた名前。
学名のファレノプシスも蛾に似ているという意味。
蝶や蛾って怪獣のモデルにもなってます。
なんとなく、人が地球外生物のかたちを思い描くときの由来のひとつ、という感じがします。

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冬越し成功!そして花が咲いたらそこには…【胡蝶蘭その8】

冬越し成功!そして花が咲いたらそこには…【胡蝶蘭その8】

水耕栽培が軌道に乗り、初めての冬が訪れました。
胡蝶蘭はもともと熱帯地域に生きる植物。
寒さにも乾燥にも強くありません。
無事に冬越しさせられるかはひとつの山場であり、プレッシャーでした。

私が現在暮らしている部屋は室温も湿度も高め。
胡蝶蘭には悪くない環境です。
水の温度や寒い日の置き場所などは、水耕栽培を始めるきっかけとなった、O. Crooij さんのYouTubeや、生産者さんのHP、様

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水耕栽培が軌道に乗り、毎日見つめて思う「植物の動き」【胡蝶蘭その7】

水耕栽培が軌道に乗り、毎日見つめて思う「植物の動き」【胡蝶蘭その7】

カビ事件を経て、水耕栽培のコツ…のようなものをつかんだ私は、着々と数を増やし、半年後には、実に9つの水耕栽培胡蝶蘭と暮らしていました。

水耕栽培のポイントは、水に浸ける→しっかり乾かす、のメリハリをつけることです。
これは、一般的な水苔+素焼鉢の育て方でも同じだと思います。
一度しっかり乾かすことで、根腐れやカビ防止になります。
私はカビ事件のトラウマがあるので、水耕栽培の初日にアルコール消毒し

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育てるとは知ること〜カビ事件の教訓〜【胡蝶蘭その6】

育てるとは知ること〜カビ事件の教訓〜【胡蝶蘭その6】

意気揚々と仕立てた水耕栽培の胡蝶蘭の根が丸一日でカビだらけ。
胡蝶蘭も私もお互い真っ白(カビと顔色)でボーゼンです。

「保護ラン活動」なんて言って、ゴミ行きの胡蝶蘭を「保護」してきたつもりが、見た目重視の私の都合で、隠れていた根を剥き出しにされて、挙げ句にカビだらけにされて、死?
いいひとのふりして連れて帰って、拷問?
え。これ以上の極悪非道ってありますか。

罪悪感やら何やらがぐるぐると頭の中

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保護ラン活動【胡蝶蘭その5】

保護ラン活動【胡蝶蘭その5】

職場でゴミ箱行き確定となった胡蝶蘭の株を、うちに連れて帰るという活動を継続。
心の中で「保護猫」ならぬ「保護ラン活動」と呼びます。

職場の胡蝶蘭はあくまでも職場がいただいたものです。
胡蝶蘭は職場での「場を華やかにする仕事」をしっかりとやり遂げて、やがて雇い止めとなり、そこでやっと連れて帰ることが許されます。

連れ帰った何株かは、私の何倍もみどりのゆびをもつ父(サボテンでっかくしたりする)と友

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本当に魅力的なところに気づいているか?【胡蝶蘭その4】

本当に魅力的なところに気づいているか?【胡蝶蘭その4】

「水耕栽培になった姿を見るまで、胡蝶蘭という植物の生命力やかっこよさに気づけなかった…。」
ということには気がついた私に不安がよぎります。

私にはものごとの本質がちゃんと見えているのだろうか?

私はわりとはっきりと、「対象の本質を知りたい」と意識して生きているつもりでした。
しかし。
何年間か毎日のように、胡蝶蘭、見てたんですよ?
それでコレ…。

毎日の生活のなかで、様々な、人、もの、場所、

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「これが好き!」を信じて水耕栽培に挑戦する【胡蝶蘭その3】

「これが好き!」を信じて水耕栽培に挑戦する【胡蝶蘭その3】

O. Crooij さんのYouTubeに出会い、胡蝶蘭の水耕栽培を知った私。
その姿に一目惚れした私。  

当然、私もやってみたい!となります。
しかし、胡蝶蘭のズブの素人がいきなり水耕栽培だなんて、note初投稿前から村上春樹みたいな文章書くからあ〜とぬかす様なもの。
悩みます。

せっかくゴミ箱行きからうちに連れ帰ったのに、枯らすかも…。
見た目重視で育成方法選ぶなんて、胡蝶蘭に失礼じゃな

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根にすごい生命力を感じて恋をしてしまう【胡蝶蘭その2】

根にすごい生命力を感じて恋をしてしまう【胡蝶蘭その2】

さて、勢いあまって胡蝶蘭の株をうちに連れ帰ってはみたものの、ズブの素人の私。
育て方が分かりません。
職場では最低限の水やりをして、いわば「花を長くもたせていた」だけです。育てていたとはいえません。

植物は子供の頃から好きでした。
常に観葉植物がある部屋で暮らしてきたし、緑の中を歩くのも好きです。
でも、所詮はその程度。
胡蝶蘭を育てるレベルではないことは自分でよく分かっています。

生き物を家

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