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葉を落とす過程とわたし【胡蝶蘭その14】

胡蝶蘭の葉は急に黄色くなります。
ある日、あ、下葉が黄色くなってきた…と気づいたらそこから数日でみるみる真っ黄色に変色します。
黄色くなった葉をそのままにしておくと、大体2〜3週間後に自然にポロッと取れます。

必要なくなったら、凄いスピードで枯らす。
然るべき期間を経て葉を落とす。
そして葉が落ちるのと同時期くらいで新しい葉が出てくる。
新陳代謝です。


胡蝶蘭を観察してみると、葉の根元には元々「ここで葉を落とします線」(勝手にそう呼んでます)が入っています。
枯れた葉はその線に沿って綺麗にポロッと落ちる仕組みです。

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胡蝶蘭は葉に水分を蓄えて生きているため肉厚。
私は胡蝶蘭の花も根も、あのぷっくりつやつやの葉も、全部同じくらい綺麗だと思っています。
だから花が咲いていない期間も素晴らしい。

肉厚なので、水分が抜けるまでに少し時間がかかります。
これが、まっ黄色になってから実際に葉が落ちるまでの「然るべき期間」のように思います。

この期間を待たずにに無理に葉を取ってしまうと、きたなくなります。
自然に落ちると(もしくは少し触っただけで落ちるくらいだと)葉を落とした断面が綺麗です。
そういう構造なのだから当たり前です。
自然な構造に逆らわない状態は美しく、いちばん生命力を高めると思うので。

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この過程をみていると…これは…。
私はこの新陳代謝が出来ているのか?と考えざるを得ません。

あらゆる場面で新陳代謝が必要になったとき。
「然るべき期間」を経ることが出来ているのか、もしくは時が経ち過ぎていないか。

対象が胡蝶蘭から人間に変わったとして、私は同じような目線を持つことが出来るのか…。


胡蝶蘭は何故だか私にこんな感じの根源的な疑問を投げかけてくる相手なので、小学生の作文のようなタイトルになるのも仕方ないと思います。

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