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【一次創作(絵・語り)】Chronicle of Butterfly Will ~Halloween in Healing Forest~

みなさん、こんにちは。禧螺です。

今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。


昨日のハロウィン当日から、多くの創作界隈で、いろいろなハロウィン創作を目にすることができ、大変ワクワクした気持ちでいます。

私の中は、11月最終週まではハロウィンですので、これからもより多くのクリエイター様の創作を見たいと思っています。


それでは、昨日の予告通り、霜月のはじめは、ハロウィンアートの語りと参ります。

どうぞよろしくお願いいたします。



🎃

まず、全体像でご覧いただいた絵がこちら。

当初の段階では、ゴシック雰囲気強めの、ハロウィンの雰囲気以上に「ダークハロウィン」にしようかと思ったのですが、最終的には植物の主張が強い、ダークとは少し離れたハロウィンアートになりました。

ただ、私自身は非常に満足した出来です。


今、ハロウィンをどう捉えるかは、個人によってその解釈が分かれてくると思われるのですが、この創作に関しては、はじめはハロウィンの起源とされる「サウィン祭」を意識して作っていました。

ざっくり説明すると、サウィン祭は、アイルランド・ケルト人のお祭りであり、収穫期の終わりをお祝いするものです。

日本でいうところの「新嘗祭」と、似通った所があるとも言われています。

ハロウィンアートを作る際、まずサウィン祭についてもう少し知りたいなと思ったことから、一ヶ月は、アイルランド大使館のX(旧Twitter)の発信を追って、最後まで創作のコンセプトについて考えていました。



ところが、この時の私は「収穫」という言葉から「植物」という単語が強く連想されて

「これ、ダークな雰囲気よりも、植物を描き込んで、癒しを感じられるハロウィンアートにしたいな」

という気持ちになり、自分の生活と植物に関して、深い縁がある「バッチフラワーレメディ」を取り上げることにしたのです。

知っている人は知っている、バッチフラワーレメディ。

イギリスのウェールズ地方で、エドワード・バッチ博士によって考案された、植物の力に基づく自然療法です。

着かず離れずの距離でいてくれて、行き詰まった時は助けてくれるもの。

私の場合、精神を患っていた時に、既存の薬では酷い副作用が出たので、こちらの療法に縋る思いで学び、実践していきました。

そうして、ゆっくりと健康になり、人生で大きな決断も下しながら、いつも一緒に着いてきてくれた、戦友のようなものです。

これらのお花や植物にも、日頃の感謝の意味も込めて、是非アートにしてみたいなという気持ちから、創作していきました。


これらは、全部で38種類あるのですが、ただ地面に38種類並べるのではなく、衣装にそのまま組み込んでしまえという閃きが浮かんだので、その通りにしてみました。

幸い、手元にバッチフラワーレメディの、植物としての資料を持っていましたし、実物で写真で映っているものと、絵で描かれているものの両方を持っていたので、これを使わない手はないと、思ったのです。



🎃

そうしてできた衣装がこちら。


まずは、イサベルが魔女です。

イサベルが身に纏っているお花や植物は次の通り。

帽子:上から
ゴース
セラトー
アスペン
ロックローズ

 
帽子から下がるベール:向かって左側から下に向かって
ワイルドオート
クレマチス
ミムラス

 
帽子から下がるベール:向かって右側から下に向かって
パイン
ラーチ
バイン

 
服:デコルテ
クラブアップル
スターオブベツレヘム

 
服の袖:左右
ハニーサックル
チェリープラム

 
服のスカート裾:上から
スウィートチェストナット
ゲンチアナ
ロックウォーター

カボチャや黒猫、悪魔をモチーフにした衣装も、すごく可愛くて着せてみたい気持ちがあったのですが、私の魔女の服のイメージが、ローブに近く、闇夜の空がそのまま服になっているものとして、既に頭の中にあったので、それを具体的に、絵として描いてみました。

なので、目立ったフリルやレースの装飾はありませんが、自分の中では「これぞ魔女」の服です。

また、魔女に関する本を読むと、彼女達は自然と共にその時代を生き抜き、周囲の人達に植物の知恵を分かち、暮らしていたとありました。

その意味も込めて、イサベルにはたくさんの植物とともに、孤高に気高く生きる強さを、夕闇をイメージするドレスで表現してみたというわけです。



続いて、ユウリが狼です。

ユウリが身に纏っているお花や植物は次の通り。

頭の冠:左から順に
ホリー
チコリー
アグリモニー
バーベイン

 
胸のシャボタイ部分:奥から手前に向かって
ホワイトチェストナット
レッドチェストナット

 
左右手首:
ウォルナット
 
パンツ網部分:上から
ビーチ
オーク

 
靴:
マスタード

ユウリのモチーフである狼は「森の王者」と呼ばれる存在です。

日本でも、ニホンオオカミという種がいますが、残念ながら絶滅したという話を聞く一方で、絶滅していないとも聞きます。

真偽はわからないのですが、とりあえず現在は、この創作から広がったインスピレーションとして、狼の生態について調べています。


狼は、仲間意識が強く感情が豊か。

孤高の存在でありながらも、群れを大事にし、的確な分析力と判断力を併せ持つ動物です。

また、敵対した時には、相手の目を見るという習性をもっており、正面から視線を逸らすことがないのだそうです。


大自然の中の個として生きつつも、その自然を為す一員として逞しく生きていく姿は、創造主の願望として、ユウリがこう生きることが出来ればいいなと、勝手に思っているのです。

まぁ彼女は、人に言われなくとも、狼のように、個としての生き方、仲間とともに生きる生き方、両方を大事にしてそうですけれどね。



そして、背景の空間を優しくも華やかに彩るのは、以下の植物たちです。

壁:左上から右上に移動するにつれ
ホーンビーム
エルム
オリーブ
チェストナットバット
ウィロー

 
花瓶:左右
ウォーターバイオレット
ヘザー

 
床:左から右に移動するにつれ
インパチェンス
ワイルドローズ
スクレランサス
セントーリー

普段、現実を生きる私たちは、多くの不自然な状態を抱えつつ、生きています。

それが、自分の中で処理仕切れなくなってくると、思考出来なくなったり、感情に乏しくなったりして、様々な不調和が起こります。

これを「仕方ない」で片付けることもできますが、私は仕方ないとは言いたくない。


目先の利益や優遇で、恩恵を受けることもありますが、長期的な視点で見ると、それは果たして、自分を救ってくれるものとして、いつ生きていても助けてくれる財産としてに残り続けてくれるものかと考えると、疑問に思うものが、案外多いです。

そんな中でも、植物は人よりも歴史が長く、悠久の時の中で生きていて、人間の薬になる時もあれば、毒になる時もあって、立場は移ろい行くのですが、同じ時代を共に生きていてくれています。

悲しくて俯いた視線の先に、ふんわりと柔らかな花の色が地面を彩っていてたり、

嬉しくて空を見上げた先に、花びらや草木が一緒に舞って踊ってくれる。


特に秋は、植物からの恵みや実りをわけていただき、感謝をする時期です。

サウィン祭や新嘗祭が、植物に感謝を伝えるものでもあるならば、私の創作でも、それを表現してもいいはずですし、そういう気持ちも持っている創作であると、世界に示したいと思いました。

私自身も、植物に生かされる人間の一人ですから。


これからも、植物とのよりよい関係を築いていきたい。

そんな願いや希望、植物とつながる癒しを意識したハロウィンアートとなったのでした。



🎃

みなさんに、ここで出逢えて嬉しいです。

この記事にお時間をいただき、ありがとうございました。


それでは、今日はここまでです。

みなさんの本日が、素敵なものでありますように。



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2023年4月から、メンバーシップを開設しました!

メンバーシップは、複数のプランを開設しておりますので、詳細をご確認の上、参加をご検討いただければ幸いです。


メンバーシップのプラン詳細は、以下の記事をご覧ください↓

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不明な点がございましたら、コメント欄や「クリエイターへの問い合わせ」機能で、お申し付けください。



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詳しい申し込み方法、セッションの流れは、

・下記記事をクリックしていただく

・個人クリエイターのnoteホームにある「仕事依頼」のページ

に掲載しております。

ご自身のタイミングや縁で、必要になりましたら、ご利用いただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

また、セッションのご感想も別記事にて掲載しておりますので、よろしければご覧くださいませ。



上のかわいいお花の絵文字は「なるの推し活」様からお借りしました。
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